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最新の決算書を見よう

ファンダメンタルズ分析をする投資家は、必ず最新の決算書を吟味します。たまに株を始めたての方で証券会社のサイトに纏められている簡易的な決算書を見て投資の判断をされる方がいますが、これは危険と言ってよいでしょう。

テラドック(TDOC)の例で見て見ましょう。例えば証券会社のサイトでは株主資本は、$16billion位あり、利益のマイナスが$0.4Billionくらいなので、単純計算では40年くらいは資本が無くなることはないように見えます。この会社は自己資本の観点から安全と言えるでしょうか。

ここで、最新の10Q(4半期決算)を見てみましょう。

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$1.6billionあった資本が一年で$9.1billion($7billion減!!)あると思っていた資本は既にそこにはありません。。

ではどこに行ったのでしょうか。


アセット(資産)の変化をチェックしてゆきます。


なんとGoodwill(のれん)が$6.6billion(7,000億円くらい!!)が吹っ飛んでいます。恐ろしや。。。

のれんとは、ざっくり言うと企業が買収をした際に、一般的に公正と思われる価値より多く払った部分の金額を言います。そして、その価値が無いもしくは著しく減少した場合には、それを今ある価値に計算しなおします。(これを減損処理と言います。)のれんが大きい場合は、買収時に高値で掴みすぎたなどの原因によるものが多いのですが、このくらい資産があると思っていたのですが、やっぱりなかったです!ごめんなさい!!というのが減損処理なのです(ざっくりですが)。


 最新の決算書を見ること、また、決算書の中身を見ること、とても大切です。

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