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EV関連情報まとめシリーズ⓪:ざっくり俯瞰情報

はじめに

ざっくりシリーズのEV版です。ざっくり簡単にEVについてまとめます。わかりやすさを重視した内容になっています。

EVはすでにわかっている、という方も多いかもしれませんが、改めて、EVは関連市場として半導体や充電インフラ、メンテナンスまで含まれるということ、そしてハイブリッドや水素自動車、ガソリン車の可能性も俯瞰して見ておく必要があると思い、この記事にまとめました。

EVとはなに?

ご存知の方が多いと思いますがEVとはElectric Vehicleのことで、電気で動く乗り物です。

モーターや電池があれば動く単純な乗り物です。簡単に考えるとラジコンを大きくしたようなものです。
ただし、人を乗せるとなるとそれだけエネルギー量の多い電池が必要であり、これが大きな課題のひとつになっています。

次に、EVのメリットと課題をみましょう。

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出典:経済産業省

EVのメリットと課題

メリットと課題は色々あります。環境に良いのですが、走れる距離が短かったり、値段が高いなどの問題があります。

電池の重要度が特に高く、注目すべきポイントです。電池は価格が高く、車両価格の約20%が電池関連の価格のようです。

参考:Telescope Magazine

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出典:金融経済ナビ

補助金

EVは上の図にもあるように価格が高いという課題があります。そのため、補助金を国が出している場合が多いです。

コロナも関係していますが、ドイツは「4万ユーロ(約500万円)以下の電気自動車(EV)購入者に9000ユーロ(約110万円)の補助金を出すことを決めた」そうです。

参考:ベストカーWeb

市場予測

EVの市場規模は2019-2026の間、CAGRは25.8%となるという予測です。

ちなみに現在の自動車のうちEVは0.5%程度だそうです。

また、人口の増減や技術発展等により、EVも含めた乗用車販売台数全体が2036年にピークを迎えるそうです。

参考:Cision
参考:EV関連情報まとめシリーズ①:今と未来

ハイブリッドからEVへ

電気とガソリンの両方で走るハイブリッド車も今までは非常に重要でした。ハイブリッド車はガソリン車よりも環境によく、電気自動車の問題点をガソリンの力でカバーしています。
今まではEVよりもハイブリッドの方が売れていましたが、現在は1:1に近づいており、2021年以降はハイブリッドよりもEVが主役となっていくと思われます。

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出典:EnPlaNet.com

参考:PRTIMES

水素の可能性

注意したいのが水素の可能性です。こちらもクリーンなエネルギーで動く次世代の自動車です。現在はEVが強いかと思いますが、水素はガソリンのように素早く補給できて、走れる距離も長いなどのメリットがあります。

今後、水素が主流となる可能性は見逃せないです。EV全体が非成長領域となるリスクがあります。

参考:Motor-Fan.jp

ガソリン車の可能性

長期的にはガソリン車はなくなるでしょう。しかし、現在走っている車のほぼすべてがガソリン車ですし、今後のオイル価格によってEVの普及が遅れる可能性があります。
また、EVは確かに普及が加速していますが、それは今段階では補助金に依存したものです。ガソリン車はまだ優位な状況にあります。

自動運転は?

よくEVの話で自動運転の話が出ますが、ガソリン車でも自動運転はできます。未来の車のあり方として、EVで自動運転、というものがあり、これを目指している会社が多くあります。

EV技術で優れていても、将来的に自動運転技術を取り入れることができないと短命で終わる可能性が考えられます。

EVの差別化要素

EVというと、電池や自動運転に目がいきがちですがここは外注できる領域であり、決定的差別化要素とはなり得ないと考えています。
それよりも将来的にはブランド力が重要であり、これが$AAPLがEV参入を決めた理由の一つでもあると考えています。

基本的にはガソリン車と同様に考えればよく、ブランド力や価格、商品ラインナップなどが重要となるでしょう。

EV関連銘柄

EV関連銘柄は非常に多くあります。完成車のみでなく、電池や半導体、モーター、インフラ設備、EVメンテナンス等もEV関連銘柄です。

完成車で代表的なのはアメリカならば$TSLA、中国ならば$NIOかと思います。

固体電池で言えばVWが支援する$QSなどがあります。また、モーターで言えば例えば日本電産(6594)が有望とされています。半導体ならば$ONなどがあります。

電池に投資する場合には、生産能力やレアメタル、新規技術の可能性を特に考慮する必要があるのではないかと考えています。

参考:EV関連情報まとめシリーズ①:今と未来
参考:モトリーフール
参考:$QS-EV向け次世代型固体リチウム金属電池開発会社

EV関連ETF・投資信託

日本で買える米国ETFは以下2つが有名かと思います。どちらにも$TSLAが含まれています。

$QCLN
$LIT

例えば$QCLNの組み入れ銘柄は以下です。

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投資信託であればiFreeActive EVというものもあります。

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続編

こちらでは、より詳細なEVの情報をまとめた続編を書いています。興味があればぜひお時間あるときに読んでみてください。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。本当に嬉しいです。
もし、このnoteの内容が役に立つものであれば、いいねやリツイートしてもらえるととてもありがたいです。よろしくお願いします。




おまけ(トウシドリが考えるEV流行の背景と課題)

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