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2024年3月1日時点|主要市場動向

こんにちは、投資の皆さん。今週も主要なETF(上場投資信託)の動向を見てみましょう。2024年3月1日時点の価格データを基に、先週からの変化を見ていきます。

1.NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50

まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +1.92%、今月 +9.77%

  • SP500(S&P500): 今週 +0.48%、今月 +4.76%

  • C_SSE50(CMBI上証50): 今週 -1.22%、今月 +6.44%

これらのデータからは、日本株式市場は引き続き堅調なパフォーマンスを維持しています。米国のS&P500も緩やかな伸びが見られますが、中国市場は今週若干の下落が見られました。

2.NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth

次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +1.92%、今月 +9.77%

  • TOPIX(東証株価指数): 今週 +1.31%、今月 +4.95%

  • T_Growth(成長セクター): 今週 +0.12%、今月 +0.12%

先週に比べて、東証株価指数に若干の上昇が見られますが、成長セクターは週中に先週の下落から回復したものの日経平均とは対象的に下落して終えています。

3.各セクターETFの比較

最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。

  • T_食品(Food): 今週 -1.38%、今月 -1.64%

  • T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +3.28%、今月 +7.79%(3

  • T_建設資源(Construction Resources): 今週 +0.28%、今月 +1.45%

  • T_素材科学(Material Science): 今週 +0.79%、今月 +2.92%

  • T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 -0.11%、今月 +5.75%

  • T_自動車(Automobile): 今週 +1.60%、今月 +13.66%(4

  • T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 +2.22%、今月 +4.99%

  • T_機械(Machinery): 今週 +2.77%、今月 +6.88%

  • T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 +1.68%、今月 +5.99%

  • T_情報通信(Information and Communication): 今週 +1.03%、今月 +3.05%

  • T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 +0.85%、今月 -1.32%

  • T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 +0.08%、今月 -0.64%

  • T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 -0.02%、今月 +10.14%

  • T_小売(Retail): 今週 -0.12%、今月 +3.31%

  • T_銀行(Banks): 今週 +3.62%、今月 +7.31%(1

  • T_金融(Financials): 今週 +2.55%、今月 +12.14%(2

  • T_不動産(Real Estate): 今週 +1.90%、今月 +2.72%

1)2月前半は低迷したいました銀行セクターですが、今週は久しぶりに強い値動きでした。
2)金融セクターは先週の下落分を取り戻し、強い金融セクターが戻ってきました。
3)今週の2番手はまさかのブラックホース、エネルギーセクターです。原油価格を見ても、1バレル80ドルくらいで大きな上昇もないのですが。
4)安定の自動車セクターが今月も首位をキープ。

注目ポイント

今週の注目ポイントは、中国市場の下落と日経平均の強さです。これは、世界的な企業を示す指標である「オール・カントリー・ワールド・インデックス(通称:オルカン)」の構成銘柄が変わったことが大きく影響していると私は見ています。
具体的には、この指数に含まれている銘柄の中で、数多くの中国に関連銘柄が外れたこと。これが中国市場に影響を与えている可能性があります。中国から日本とインドに資金がシフトする大きな流れです。

また先週は、東証グロースが下落した分を取り戻すかどうかが注目されましたが、途中までは好調でしたが、最終的には元の状態に戻る展開となりました。やはり東証グロースは弱い傾向が見られますね。
ただし、1月26日にNTTデータが国内のM&Aに1000億円を投資する方針を明らかにしていることもあり、生成AI(人工知能)関連銘柄などの最先端技術を持つ企業への買収が盛んになる見通しであることに変わりはありません。今後もこの動向を注視していく必要があります。

最後に注目すべきポイントの1つ目は銀行セクターです。銀行セクターは融資が本業なので、金利上昇局面に上昇しやすいセクターです。そのため銀行セクターが好調であることは、日銀のゼロ金利解除が進む可能性が高いことを示しています。具体的に言うと、3月解除の可能性もあります。
ただし、通常、金利上昇は株式市場全般を押し下げる可能性があります。それなのに金融セクターが依然として好調です。ここが2つ目の注目ポイントです。この好調の背後には、「金融緩和の継続可能性」または「新NISAによる個人投資家の過熱感」が考えられます。どのような理由であれ、市場は引き続き強気で推移する可能性があります。唯一の懸念材料は海外投資家からの資金流入の継続でしょう。先週(19-22日)は、海外投資家の日本株売買額 8週ぶりに売り越しでした。今まで牽引してきた流れなので、今後どうなるのか少しだけ懸念材料を残しての週末となりました。なお、この辺りの内容でもし何かご質問がございましたら、お気軽にお知らせくださいませ。

引き続き市場を注意深く見守り、慎重な投資を心掛けましょう。来週も注目ポイントが多い中、投資戦略を見直す良い機会となるかもしれません。


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