見出し画像

そもそもなぜ慶應を目指したのか


前回からだいぶ日数がかかってしまいましたが、前回ではダメダメ国立志望生だった私がなぜ早慶受験に切り替えることになったのかについて、主に数学の成績不振による消極的な理由を中心に述べてきましたが、ここではランクを落として別な国立大学とかではなく、なぜ早慶志望に変更したのか、しかも直前期にはほとんど国語を捨てて、慶應1本に絞って受験勉強をしたのかについて語りたいと思います。
またここで和田秀樹氏に登場してもらいます笑
氏の受験哲学には一部、合意しかねる部分もありますが概ね私の受験観とは重なる部分があるので、受験時もおおいに参考にさせていただきました。氏は東大理科三類出身なので、医学部受験や東大受験に関する著書が有名ですが、実は意外ですが早慶受験に関する著作もあります

その著書の内容を要約すると。
1 早慶ほどコスパがいい大学はない。教育水準も高く、就職実績も良い上に、科目数が少ないので受験の負担が国立より軽い。
2 1とも関連するが科目数が少ないので、今の偏差値が低くても逆転合格が可能。
3 早稲田と慶應、さらに学部間で入試問題に特徴があるので、その特徴を踏まえた対策をすると効率的に受験を乗り切れる。

私的には特に3が重要だと感じました。氏ははっきりと国語が苦手なら慶應、得意なら早稲田を目指せと書いています笑
氏曰く国語は対策しても伸びる人とそうでない人がいるし、もっと言うと勉強しなくても国語ができる人が一定数いるので、あまりここに力を入れるのは得策ではないので、苦手ならその分英語を勉強して慶應を目指せとのことです。
その教えに従い慶應を第一志望にしました。当時は入れればどっちでもいいと思っていましたので、少しでも合格可能性がある、慶應を志望しました。

なお、著書についてはアマゾンでご確認ください。

https://www.amazon.co.jp/%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A450%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A9%E6%85%B6%E7%AA%81%E7%A0%B4-%E7%9F%A5%E6%81%B5%E3%81%AE%E6%A3%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%92%8C%E7%94%B0-%E7%A7%80%E6%A8%B9/dp/4334781462


目次

  1. 入試傾向から考える早慶の違い

  2. 慶應の学部別の違い

  3. 英語について

  4. 小論文について

入試傾向から考える早慶の違い


早稲田と慶應は偏差値的には並列して語られることが多いですが、受験対策という観点で見ると全然別の大学と考えた方がいいです。ここらへんの話はまだ別の機会に入試対策編として詳しく書いてみたいのですが
特徴的なこととしてまず英語の配点が慶應は高いです。例えば法学部だと400点中の200点なので、50%もあります。驚くことに東京外国語大学や上智大学の外国語学部よりも英語の配点が高いです笑
これは別に一般入試に限った話ではなくて、帰国子女入試が別枠であったり、入学後の外国語の授業が充実していたり、図書館の洋書の蔵書数が日本有数だったりと何かと英語(外国語)重視です。その理由は後ほど

そして特徴的なのは国語がない代わりに小論文があることです。ただし小論文の中で課題分を要約させる問題があり、実際にはこれは現代文の問題に近いので、正確には古典がないと言った方がいいのかもしれません。決して国語力を軽視しているわけではありません。早稲田以上に慶應の入試は個性的というか特徴的だと思います。


学部別の違い


早稲田もそうですが、学部別に結構出題傾向が違います。ここは国立とは大きく違う部分です。国立大学入試では医学部受験生も文学部受験生も英語なら同じ問題を解きますので
ここの違いについても入試対策編として詳しくこのブログでも書いていきたいと思いますが、ここでは出題傾向に特徴があり、かつ安定しているということはしっかり対策をした人が報われやすいということを述べておきます。

あと法学部と文学部はわりと国立併願がしづらい(数学が得意な国立文系受験生が相対的に有利にならない)のに対して、商学部と経済学部は明らかにA方式とB方式で分かれ、さらに倍率がA方式の方が低いので、国立併願有利というか、数学ができる受験生が欲しいというメッセージを入試傾向から読み取れます。昔は法学部もセンター利用のA方式と一般受験のB方式で分かれていたのですが、A方式で入った人は意外と入った後の評定が悪いので、廃止になりました。あと間違いなく慶應が第一志望で入ってきているわけではないので、そこが入った後の学業にものすごく影響するみたいです。これは実際に私もそう思います。完全に余談ですが法学部の入学方式別に在学中に成績を上から階層分けすると
1 内部生の超できる人→内部生は成績にばらつきがありますが、法学部は内部生の中でもある程度成績が良くないといけないのと、内部生の本当にできる人は超優秀です。在学中に公認会計士受かったり、予備試験受かって弁護士になる人は内部生に多いです。特に慶應女子は総じてばらつきなくみんな優秀だと思います。
2 指定校推薦組→彼らは成績が悪いと次年度以降の母校の推薦枠を取り消されるので、在学中はわりと必死に勉強します。あと学校の定期テストの勉強はちゃんと試験前に計画的にやるタイプなので、真面目な人が多いです。
3 FIT入試組→FIT入試組は学業面を評価されて入ってきているわけではないですが、総じて真面目でしかも慶應が第一志望で入ってきているので、在学中もモチベーション高く勉強しているイメージです。
4 A方式組&B方式組→基本的には学業面では優秀だとは思いますが、A方式組はだいたい東大・京大・一橋落ちなので、入ってからのモチベーションは低いので、だいたい授業に来なくなります。B方式は人によりけりです。普通の内部生もだいたいこのゾーンに入ると思います。
5 内部生のできない人→付属校は受験を意識した授業は一切やらないので、本人がそれなりにきちんとやらないと大学入った時に苦労します。特に英語笑


英語について

最初の方で英語の配点が高いことが特徴的だと述べましたが、それはつまり英語が苦手な人が慶應に受かることはまず不可能だと言うことです。SFCで英語の代わりに数学選択するなら話は別ですが、入学した後も一般受験組で英語が苦手という人には会ったことはありませんでした。高校からエスカレーターで上がってくる内部生には英語が苦手な人が多いですが・・・


小論文について


一般入試で小論文が課される大学は珍しいと思います。
これが慶應受験が敬遠される一つの理由だと思います。

でも実は、これは逆にチャンスでもあると思います。みんなが敬遠して受験を諦めたり、無対策で突っ込むので、きちんと対策している人には逆転のチャンスになるのです。

早稲田の文学部とか平気で倍率20倍とかあるのに、慶應文学部なんて7倍ですからね。私から見れば早稲田受験はレッドオーシャンで、慶應受験はブルーオーシャンに見えます笑

受験に限らず人生を通して大事なのは相対的に自分が有利に戦える土俵で全力を尽くすことだと思います。
苦手な国語で難しい問題が出されて、受験生が多くて、きちんと対策してくる早稲田と、国語が出題されなくて、小論文や記述式問題もあり、対策しづらいと思われて敬遠される慶應だとどちらを第一志望にするべきかは私の中では明白でした。


長くなりましたがここでの結論としては、自己分析をして、客観的に自分が置かれた状況を冷静に見極めた上で、目標を立てて、それを実現するための計画や対策を立案して実行に移すことの重要性です。もちろんある程度、時間が経ったら時点修正していくことも必要です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?