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相場格言・・・って書いたものの ◇其の漆「相場のことは相場にきけ」

相場格言「相場のことは相場にきけ」

【そうばのことはそうばにきけ】


<意味>

自分の判断にこだわったり、意地を張るのは禁物です。
相場の行方は相場だけが知っており、素直に相場に従った方がよいということ。


<思うこと>

株式相場で必ず儲かる法則はありません。過去の経験や知識にとらわれると失敗することがあります。ただ、株式相場は失敗から得られることが多く、失敗による損失を授業料ということがあります。
 
自分も100万円以上の授業料(株式投資の損失)を払った人間ですが、そのおかげで、バカ高い授業料を払わなくても大丈夫な投資方法を身に着けました。
 
株式投資の面白さは資産を増やすことだけでなく、将来を予想することです。自分の予想が当たっているかどうかは決算で結果がはっきり出ます。
 
将来を予想するためには新しい知識と経験が必要になりますが、これで十分というものがないところに魅力を感じます。これは自分の趣味が株式投資だから言えることです。
 
十人十色で皆、それぞれの趣味や好みがあると思いますが、それらの知識や経験を積むことが幸福感につながるように思います。また、身に着けた知識や経験は誰にも盗まれることのない自分の財産になります。


<相場格言とは全然関係ない経験談>

子供の頃、触れたり、観察したりすることが好きで、大人になった今になると多くの経験をしたと思います。その中で火に関する経験を書いてみたいと思います。
 
ロウソクに火をつけると、どこが熱いのか興味を示し、いろいろなところで手を近づけて遊んでいました。

図1 ロウソクと空気の流れ

図1の青い矢印付近に手を近づけても、あまり熱さを感じません。しかし、赤い矢印の付近に手を近づけると火傷しそうな熱さを感じます。そのとき、子供心に火の下の部分はそれほど熱くないことを覚えました。
 
そこで、青い矢印の部分にあるロウソクの芯を指でつまんでみると、ほとんど熱さを感じずに火を消すことができました。もちろん、火傷をすることもありません。それを友達に見せて驚かしていました。
 
後になってわかったことは、火によって空気は熱くなり、熱い空気は上昇するので、青い矢印の部分は熱くなりにくいのです。ちなみに、ロウソクの火は上向きのため、真上に熱が集まりますが、ガスコンロの火は熱を広げるために、斜めから出るようになっています。
 
子供がこのようなことをやっていたら、親が辞めさせるかもしれませんが、うちの親はそのようなことをしなかったので、ちょっと危ないことをよくやっていました。
 
子供時代は知識より経験を積ませた方が将来の学習力がつくように思えます。野球がうまくなる方法を読んでも、実際に野球をやらなければうまくなりません。お絵描きばかりしている子は絵がうまくなる方法を読まなくても、絵がうまくなります。
 
最近はインターネットの発展によって、いくらでも知識を得ることができます。また、AIの力を借りれば、相当な量の知識をすぐに教えてくれます。知識と経験のバランスをとるためにも、今の教育は知識を増やすことより、経験を重視した方が良いのではないでしょうか。


-おわり-










・・・気づいている人がどの程度いるのかわからない「おまけ」です。
 
自分はロウソクの火に触れることぐらいでしたが、命がけの経験をした科学者達を集めた本を紹介します。「自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝」です。

ちなみに、目次の部分を抜粋します。
①あぶり焼きになった英国紳士たち(イギリス:1770年代)
②袋も骨も筒も飲み込んだ男(イタリア:1770年代)
③笑うガスの悲しい物語(アメリカ:1840~70年代)
④死に至る病に名を残した男(ペルー:1885年)
⑤世界中で蚊を退治させた男たち(キューバ:1900~01年)
⑥青い死の光が輝いた夜(フランス:1902年~1934年 キュリー夫妻の物語です)
⑦危険な空気を吸いつづけた親子(イギリス:1880~1940年代)
⑧心臓のなかに入りこんだ男(ドイツ:1920~1950年代)
⑨地上最速の男(アメリカ:1940~1950年代)
⑩ひとりきりで洞窟にこもった女(アメリカ:1989年)


-本当のおわり-

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