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親密さを妨げる行為

 日比野です。一人で生きるというのは辛いものです。できることなら人と親密になり、多くの悩みを共有し、一緒に解決できたらよいのになと思います。
 親密になるためには、気を付けるべきことがあります。ここではそれらを列挙し、自分への訓戒としたいと思います。

①マウントをとる

 マウントをとるという行為は、自分と相手、どちらが正しいのかということと、上下の関係を明確にしないといけない。そこに重点をおいているために発生する行為なのではないかと思います。別にどちらでもよいとしてもよいはずですし、相手の意見を包含し自分の意見とのジンテーゼ(更なる上位の意見)にしようしてもよいはずです。自分と相手の正しさや上下関係はどうでもよいという態度が必要なのだと思います。

②相手を馬鹿にする態度をとる

 馬鹿にしても仕方がありません。相手もひとりの人間であり、尊厳があります。まずは相手の主張を聞き、相手と自分の価値観とのギャップが何なのかを明確にします。その上で相手はなぜその主張をするのか。相手とどのような関係を築きたいと思っているのか明確にする必要があります。

③政治的発言をする

 政治のことを考えることは重要なことだと思いますが、それはそのような発言の場面ですればよいことです。親密さを上げるという目的においては、達成できずいつまで経っても並行線のままになります。政治的立場が同じであれば親密になれるかもしれませんが、そのような条件付きの親密さの中で、自分の深刻な悩みを共有できるのかは疑問です。

④合理性を主張する

 合理的な考え方を正しいと主張すると、ある目的に関しては、最小のリソースで達成することができます。ただし、感情をないがしろにする可能性が高いので注意が必要です。ある目的(勝負が付くような目的)であれば、必要な考え方だとは思いますが、ともに喜びを分かち合うことや絆を深めるという目的においては、厄介な考え方になります。喜びや絆を深めるためには、苦労を共に経験したことや、長い時間が必要になります。合理性において築ける資産と、非合理性において築ける資産は性質が異なります。

⑤受動的過ぎる態度をとる

 受動的過ぎると、壁を作っているという印象を持たれやすく、近づき難くなります。ただ本人は本当は一緒に話したいけど、話すと嫌われるかもしれないと思って積極的になれない人もいます。

⑥自分のことばかり話す

 受動的過ぎることも良くはないですが、自分のことばかり話をし、相手の話を聞かないことも良くはありません。「何でも相談してね」という人がいますが、だからと言って何でもかんでも相談していたら相手は疲れてしまいます。この「何でも相談してね」の裏には「一緒に言い合える仲になろうね」という意思があって、一方的に話して欲しいということではありません。親密さというのは相互理解ができる関係であって、どちらかに重荷を背負わせる関係ということではないので注意が必要です。お互いが活動的になれることが重要です。

⑦曖昧に伝える

 曖昧に伝えることで、相手を怒らせないようにしていることがあります。聞いているほうは「はっきり」と言ってと思うかもしれませんが、言っている人なりの配慮の仕方(優しさ)と思うのがよいでしょうね。

⑧嘘をつく

 これが一番親密さを壊す行為だと思います。ただ嘘をつく背景には嘘をつかなければならなかった何かしらの理由があると思います。例えば本当のことを言うと虐待を受け、嘘を言うことでしか自分の身を守れなかったのかもしれません。嘘を言うなという人ではなく、自分で自分の嘘を間違っていると思わせてくれる人がいたら、嘘をつく行為は自然と治っていくのかもしれません。

 

以上で終わりになりますが、親密さを妨げる行為については知らず知らずのうちに行っている可能性があります。日々意識づけをすることで、より深い関係を築けるようになれたらなと思います。ではまた。

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