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戦略コンサルファームの労働時間の実態

こんにちは!今回は、「戦略コンサルの労働時間」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントの仕事はやりがいが大きい反面、その労働時間についてはさまざまな変遷がありました。私の経験を交えながら、現在の状況や過去の変化についてご紹介します。

昔の労働時間

私が戦略コンサルティングファームに入社したのは2010年代前半のことです。当時は、長時間労働が当たり前でした。プロジェクトの締め切りが近づくと、夜遅くまで働くのは日常茶飯事で、0時を超えることも普通でした。時には朝方まで仕事をすることもありました。

特に、クライアントへのプレゼンテーション前や重要なミーティングの準備では、細かい参考資料までみっちり作り込み、パートナーからの前日のインプットで資料を作り変えることも頻繁にありました。土日も作業することが多く、仕事に追われる日々が続いていました。

コンサルホワイト化の流れ

しかし、2010年代後半頃から、状況は大きく変わりました。この時期、外資系コンサルや外資系投資銀行に行っていた優秀な人材が、GAFAなど最先端のテクノロジー企業に流出し始めたのです。これらの企業は、Well-being(ウェルビーイング)を重視した働き方を提供していました。

また、アクセンチュアなどの大手コンサルティングファームに労基署が入るなど、業界全体で労働環境の見直しが進みました。ファームとしても長時間労働を良しとせず、より効率的で生産的な働き方の工夫を取り入れるようになりました。

各社の取り組みとジュニアの労働環境

現在では、多くのファームがジュニアの労働環境をセキュアするために、さまざまな対策を講じています。各プロジェクトチームの働き方をアンケートで調査し、全社的に共有するファームもあります。これにより、ジュニアの働き方を透明化し、具体的な労働時間の条件を規定して遵守する動きが活発化しています。

一方で、そのしわ寄せが中間層に一部寄っているという現実もあります。長くジュニアを働かせられない分、中間層がその分をカバーする形になっています。

ジュニアの成長と働き方の多様化

このような環境の中でも、積極的に学び成長しようとするジュニアは、やはり伸びる傾向にあります。ワークライフバランスを重視するジュニアも一定数おり、働き方の多様性が広がっています。この流れは今後も続くでしょう。

リモートワークも定着してきた中で、毎日会社に来て先輩にくっついてしっかり学ぼうとするジュニアと、早めに仕事を切り上げることに注力するジュニアとでは、能力に大きな差が出ている印象があります。成長カーブのばらつきが大きく、個々の努力と意識の差が結果に表れています。

まとめ

戦略コンサルタントの労働時間は、昔と比べて大きく改善されてきました。効率的で生産的な働き方が求められる一方で、ジュニアの成長には個々の努力が不可欠です。働き方の多様化が進む中で、自分に合ったスタイルを見つけつつ、積極的に学び続ける姿勢が重要です。
最終的には以下にコンサルタントして本質的な論点・思考に時間を使えるか、がポイントになります。参考までにエッセンシャル思考の参考になる本も紹介しておきます。

これからも、皆さんにとって役立つ情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに。

BizInvester

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