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8/7-8/11 相場振り返り・見通し
こんにちは、投資猪です。アメリカ30年債入札の弱さと生産者物価指数の反発からくる長期金利の上昇圧にハイテク株がやられた1週間となりました。今週も簡単に振り返っていきましょう!
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@invest_wildboar
経済指標振り返り
8/7-8/11#経済指標 カレンダー (重要指標に絞りました)
— 投資猪 (@invest_wildboar) August 6, 2023
🇺🇸CPI (8/10 21:30), PPI (8/11 21:30), ミシガン大期待インフレ率 (8/11 23:00)
🇯🇵勤労統計(8/8 8:30)
今週はインフレ指標🧐
InflationNOWでは上振れ予想、生産者物価指数の前年比低下が終了?あたりが重要です🤔#投資家さんと繋がりたい https://t.co/u0JFekwmcl pic.twitter.com/ZtJe2T46Bv
特に重要なイベントとして、
アメリカ…消費者/生産者物価指数、ミシガン期待インフレ率
日本…毎月雇用統計
を挙げていました。結果まとめです!
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ここまで順調に低下してきていた物価決定の上流である生産者物価指数が原油高などを背景にいよいよ反発してきました。(消費者物価指数のサービスインフレもしぶとかった)
![](https://assets.st-note.com/img/1691923001439-2dPheY4LyH.png?width=1200)
アメリカ超長期金利、実質金利の上昇
おはようございます!株天気☁️
— 投資猪 (@invest_wildboar) August 12, 2023
✅期待インフレ率は予想下振れも生産者物価指数の上振れが勝り名目長期金利⤴️
✅その結果長期実質金利(今日のチャート)⤴️でハイテクに重し🪨
(実質金利=名目金利ー期待インフレ率)
💪ディフェンシブ、エネルギー
😣半導体… pic.twitter.com/VOyw2jqMmw
先週の記載をそのまま引用すると
1にも2にも超長期金利の上昇が、株式市場にはハイテクを中心に大きな圧迫材料となってしまいました。インフレ自体が悪くなっていないとすると、それは実質金利の上昇を意味しますので、高PERを許容してくれない環境となります。(実質金利=名目金利ー期待インフレ率)
期待インフレ率はむしろ低下しており、30年債の入札の弱さと生産者物価指数の上昇によって名目10年金利が上昇したことによって、10年実質金利が再び+1.8%を試す展開になったのはハイテク業界には厳しかったと言えるでしょう。
アトランタ連銀のQ3GDP予想は、先週の+3.9%から+4.1%へさらに上昇しており、市場全体から資金が抜ける展開にはなりませんでしたが、実質金利が上抜けて+2.0%を目指すような展開になると株式市場全体に重荷となることでしょう。
🇺🇸GDP Now (2023/8/8)
— 投資猪 (@invest_wildboar) August 9, 2023
Q3 年率換算 +3.9% → +4.1% に上方修正 ⤴️
民間投資 +5.2%→+8.1%⤴️
個人消費 +3.5%→+3.2%⤵️
政府支出 +2.9%→+2.7%⤵️
🇺🇸ハイテク業界決算の低いQ3見通しとはだいぶ景色が違う🤔次の製造業サイクルを見極めたいところ👀
日本の半導体業界の今の低い見通しも変わってくるか pic.twitter.com/NwptdL8ZCV
今週の株クラでは国債投資(特に超長期国債レバレッジ商品)の是非について色々あったようですが、私の意見としては「国債は方向性が出てからついていく」で全然間に合うものと考えています。
もちろん投機的な売り買いもあるわけですが、それでも全体として株式市場よりは経済全体を見通した売買が行われる債券市場が「売り」と判断している以上は逆張りはややリスクが高いのではないかと思います。明日以降アメリカよりもよほど利回りの低い日本の債券市場がどの程度まで連れ高になるかは注目しています。(なのでやはり日本もハイテクはまだ我慢の展開)
その他今週はムーディーズの米銀行格下げなどもありましたが(本当はこれでアメリカ国債は買われる方向に行くと思いましたが…)、時間の制約でここまでにしたいと思います。
日米チャート、ボラティリティマップ、見通し
米国株
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ボラティリティマップで「左下」への移動となり、センチメントの悪化が伺われます。S&P500 の 4,600 再トライは少し遠のいたと言えるでしょう。
先週と同じく、来週の注目点は
1. 米国超長期債の入札が順調に終わって、実質金利の上昇が抑えられるか
の 1点に尽きると思いますが、後述の通り小売売上高が強かったり、WMTやTGT、HDなどの決算が良ければ金利上昇で株には重くなり、弱ければ景気後退懸念で重くなるという「前門の虎、後門の狼」状態という難しい局面と考えます。
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セクターという意味では、長期金利が上昇に動くくらい景気が良いのであれば引き続きエネルギー、無難に行くなら製薬や生活必需というところがリスクは低そうです。ハイテクは NVDA の決算までは動きにくいと見ます。
日本株
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日経のボラティリティマップも最も良い時よりは左に移動していますが、中国の団体旅行解禁の報を受けて、週間では右下への移動となり、センチメントは維持されています。
上述の通り、日本の長期金利もアメリカに引きずられて上がってくることが予想され、金曜の日本CPIの上振れも視野に引き続き銀行株、そしてQ2-Q3決算への期待が高まるインバウンド銘柄という展開が続くことを想定します。
来週の重要イベント
米国株
7月小売売上高(8/15 21:30)
8月NY連銀製造業景気指数(8/15 21:30)
7月FOMC議事録(8/17 3:00)
主な決算
8/14: (寄り前)$MNDY
8/15: (寄り前)$HD, $ONON (引け後)$NU, $A, $DLO
8/16: (寄り前)$TGT (引け後)$CSCO
8/17: (寄り前)$WMT (引け後)$AMAT, $BILL
8/18: (寄り前)$DE
日本株
Q2 GDP(8/15 8:50)
7月消費者物価指数(8/18 8:30)
では来週も頑張っていきましょう!
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