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イギリスのチャレンジャーバンクを使いこなそう【#2 マルチカレンシー口座編】

前回チャレンジャーバンクについて導入編を語りましたが、その特徴を語る上で、"マルチカレンシー口座"という存在を知っておくと、その理解がより深まると思います。"ボーダレス口座"と呼ばれることもありますが、日本の銀行で言う外貨預金口座にあたり、様々な複数通貨を保有できる口座のことを言います。

日本に住んでいると、外貨預金は為替で損するかも?手数料が高いのでは?など、私自身もネガティブな印象が強かったのですが、イギリスに在住してポンド建てで給料を貰うようになると、複数の通貨を所有すること、そして何より生活する上で外貨を”使う”ことが当たり前になり、その意識の壁はかなり低くなりました。日本に帰国すると円を使いますし、すぐお隣のヨーロッパを旅行するとユーロを使います。アメリカも日本にいる時より近くなり、ドルを使う機会もあります。

マルチカレンシー口座とは?

これまで紹介したチャレンジャーバンクの中で、マルチカレンシー口座を保有できるのが、TransferwiseとRevoluteです。例えばポンドを入金したとして、その口座の中で自分の好きなタイミングで円やユーロ、ドルに両替し、それぞれの通貨で残高を保有することができるのです。しかも、空港等の両替所のようにがっつり手数料を引かれることは無く、その時点の実勢レートとほぼ同じレートが適用されます。いつも旅行前に空港で両替する度に、ネットの実勢レートとの差に愕然とする経験をしていた身からすると、とてもストレスの無い取引ができます。

しかも、それぞれの通貨を保有するのに掛かる手数料は完全フリーです。なので、レートが有利な時に他の通貨に両替して保有しておき、将来その保有残高から買い物をする、といったことも可能になります。

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Transferwiseのマルチカレンシー口座

それでは、TransferwiseとRevoluteにはどのような特徴・違いがあるのでしょうか?簡単にポンドを保有している前提で絵にまとめてみたので、そちらで紹介します。

まずTransferwiseですが、両替するにはわずかですが手数料が発生します。そしてその手数料は両替する通貨により異なりますが、おそらく通貨の流通量の差によるものだと思います。両替額の上限は特にありません。両替レートはmid-market rateという実勢レートに近いものになります。(通常売り・買いでレートには差がありますが、その間を取った値のようです。)

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Revoluteのマルチカレンシー口座

次にRevoluteですが、月合計1,000ポンドまで無料で両替が可能です。その後は0.5%の手数料が掛かります。両替レートはinterbank exchange rateという銀行間取引に使われる実勢レートとなりますが、気を付けなければならないのが、イギリスの土日・祝日に両替する場合は、金融市場が休みという理由で1%の手数料が乗ってしまうところです。

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それぞれの特徴や気を付けるべき点を理解頂けたでしょうか?ただし、複数通貨を保有するというだけではあまり意味は無く、その通貨をどのように使うか?という目的により、どのサービスを選ぶべきかが決まってきます。次回は、その目的別にそれぞれのサービスの特徴を説明していきたいと思います。

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