シェア
犬山翔太
2022年4月25日 23:02
第31章 選手全員登録抹消の衝撃 ~2010年~ この年の中日は、最大の目標であったセリーグ優勝を果たした。 落合は、毎年、目標をリーグ優勝にする。リーグ優勝後の試合には大きな重点を置いていないかのように。 それは、短期決戦があくまで時の運であることを落合は、身をもって知っていたからだ。いかにペナントレースで勝った強いチームとはいえ、短期決戦ではあっけなく敗れることもある。 2人の投手
2022年4月17日 13:37
第30章 落合の計算通りのリーグ優勝~2010年~ 7月1日に首位巨人に8ゲーム差つけられ、貯金0の3位に沈んでいた中日。 世間では巨人のセリーグ4連覇で決まり、といった雰囲気が漂っていた。 しかし、そこから中日の追い上げは、見事だった。 7月9日からの巨人戦3連勝。7月16日の広島戦からは5試合連続無失点勝利を含む7連勝。 相変わらず、巨人と阪神が中日の上にはいた。だが、この2チ
2022年4月10日 14:37
第29章 落合の洞察力と戦略が冴え渡った2010年 世間の予想通り、巨人は、圧倒的な戦力を武器に横綱相撲で4月10日に首位に躍り出ると、その後も安定した戦いぶりで勝利を重ねていく。6月30日には、2位阪神に5ゲーム差、3位中日に8ゲーム差をつけて、独走の気配が漂ってきた。 一方、中日は、一進一退の試合状況で6月も11勝11敗と煮え切らない試合が続く。 この年の序盤で目立っていたのは、
2022年4月1日 23:03
第28章 評論家15人中14人が巨人の優勝を予想した2010年、だが落合は…… 落合の監督としての力が最も発揮できた年を聞かれたら、私は、2010年を挙げる。他の年には、様々な外部要因があって、大きな騒ぎで野球どころではなくなるような出来事も多かった。 2004年は、ストライキ。2005年は、交流戦創設。2006年は、WBC。2007年は、クライマックスシリーズ導入。2008年は、北京五輪