軟酥鴨卵の法

昔、禅のお坊さん達は「禅病」というのに悩まされていたそうです。
禅病とは、ずっと座禅組んで修行してるうちに、ちょっと気を病みはじめちゃう、というもののようです。

そこで、お坊さん達は心を癒すための瞑想方法も実践していたそうです。

それが「軟酥鴨卵の法」(ナンソオウランノホウ)です。南斗水鳥拳!!

「軟酥鴨卵の法」では、静かに瞑想しながら、頭の上に「鴨の卵ほどの大きさの軟らかい酥(ソ)」が乗っているのをイメージします。酥とは昔の高級食材で、ふわっふわのバターみたいな、常温のアイスクリームみたいな、なんかすごく美味しいものだったらしく、人肌で溶けるものだったようです。

そんな「軟酥」を頭の上に乗せておけば、自然と体温で溶けてきます。軟酥が溶けて、身体中を伝って、やがて膜のように覆われて…という様子をイメージするのが軟酥鴨卵の法なのです。

やってみると、確かに結構癒されます。でも、イメージするのが難しくて、うまくできない事もしばしばあります。こういうのはリアルにイメージするのが良いと思うのですが、どうしても頭の上に溶ける食べ物を載せることに抵抗感があるのです…。
「髪の毛ベトベトになりそう。お坊さんはいいだろうけどさ…」とか考えはじめて、イメージが途切れてしまいます。

そこで、軟酥鴨卵の法を勝手に現代的にアレンジした方法を考えてみました。詳しくはまた次回。

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