専門医の資格は必要か。

4つの専門医資格をもっている。今年もうひとつ専門医試験を受ける予定もある。自分の近くにいる医師たちとくらべて、この資格の数は平均的かちょっとだけ多いくらい。ただし、いまのところ、内科医は専門医資格を持っていても持っていなくても、国家資格と保険医の申請をしていれば業務はできる(はず)。今の職場からは専門医をはやく取るようにとか指示されているわけでもない。

じゃ、なんで受けるのか。目の前の人間の病気を診ていればそれでいいじゃないか。


資格をもっているメリットは、医師側と、病院側と、患者側それぞれにある。

以下は医師側のメリット、というか私の受験動機。

・勉強する動機作り、アウトプット代わり。

・トレンドが出題されるので、受験勉強をすれば自分の知識も更新された気分になる(気分だけかも)。

・せっかく学会の年会費(1万円以上)を何年も払っているんだから、専門医資格ちょうだい。

・きちんと勉強と経験をつんで正しい治療をしているのに、専門医がほしくても受験資格がなくて受けられない医師もいる。特に田舎に多くいる。自分には受験資格があるんだからいまのうちに受けておこう。

・受験勉強に時間をさけるような、精神的な余裕がでた年に受ける。

・今が一番ひま。学年が上がれば上がるほど雑務も業務も私用も倍々にふえていく。日々、今が一番ひまだと切に思う。だからできるときに受ける。

・専門医資格が名刺代わりになる。仕事の幅が広がる。勉強会や講演会の講師、執筆の仕事も来る。お会いしたこともない他県の医師からご指名で患者さんを紹介されるとちょっとうれしい。お会いできると思ってもみなかったその専門医業界のスーパースターに会えたりおしゃべりできたり、お食事に行けたりする機会がふえる。

・病院側もメリットがあるから就職に有利。

・部長とか医長とかに昇級しやすい。でも収入が増えるかどうかは交渉次第。

・なんちゃって専門医を見抜く力もつく。

、、、あとなんだろう。