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会社として「安全」「安心」の訴求をしないことにした件について

いつもは「いぬのしゃんぷーや」として書いているこのnoteなのですが、今日は「SIPPO-HAPPO代表取締役 野間厚志」として書かせていただく内容となっています。




タイトルにある通り「安全」と「安心」を今後弊社製品のPRでは一切使用しないことに決定しました。


え?そんなにおまえのとこの製品に自信がないのかって?


違う。逆なのです。


そんなもの「アタリマエ」だから書かないことにしました。


今までもそういう訴求の仕方はあまりしてこなかったのだけれど、これから増える(予定の)社員に"きちんと詳しく"ぼくの頭の中を毎日毎日説明するわけにもいかない。


少しほっておくといつの間にか「安全安心をウリ」にするようなPRが弊社のTwitterに並ぶ日が来るかもしれない。(今のメンバーでは起こり得ないんだけど。。。ほら。。。100人とかになったらさ…?)


だからとても簡単に覚えてもらう事にした。


弊社の製品は「それがアタリマエ」だからあえて言うことをしない。
言うと"ダサい"から言ってはダメなんだよ。って。


例えば「自分は良い人間ですよ!!!」って近づいてくる人に本当に良い人がいると思えないし「わたしはあなたのためを思って!」って近づいてくる人はだいたい自分の事しか考えていないと思うのです。


「うちの商品安全なんスよ!!!安心なんスよ!!!」


っていう日々目にするPRに、トリマーとして現場で働く自分がめまいがしてきちゃったんですよね。



なんだかぼくにはもう「安全」「安心」が悲しい言葉に見えてきたのでせめて弊社だけはそうしないぞっていう意気込みでもあります。


ここから下はもうちょっと詳しく書いていくので時間がある方だけ見ていただけると嬉しいです(´-`).。oO


安全について

現在弊社の主な製品は「化粧品」と「食品」です。
ヒトで言うと「化粧品」である段階で安全と言っていいでしょうし、「食品」という段階で安全と言ってもいいでしょう。


他社はよく知らないけれど、弊社ではヒトだけではなく「イヌにとっても安全」の独自基準を持っています。



例えばシャンプーでは原料の段階で精査し、様々な原料を配合した製品サンプルを作成した段階で5日間の連用試験を1製品あたり"最低30頭"行い、各種データを取得し、有害事象のない製品のみを販売しています。(このデータ取得には全国のトリマーさんに秘密保持契約を締結した状態でご協力いただくこともあります)



また、ブランドごとにライン使用をした場合も同様にテストを繰り返しています。発売までに時間がかかるのはそのためです。



食品に関してはどんなに良いものでも"食べすぎると"命を落とす可能性があります。


夢みるおやつでは給餌量を栄養価から計算し「1-2kgくらいの小型犬がいたずらで全てを食べてしまっても健康に影響の少ない量」を一袋にしています。



飼い主様は気をつけていらっしゃると思うのですが、たまに机の上に登って袋あけて全部たべてた~~とかいう事故が起きることを想定しています。(たくさん入れるとグラム単価は下げられるのですが"もしも”の時を常に想定して製品設計をしていきます)



とはいえ、、、ここであまり詳しく書いてもまた"ダサ”くなってしまうので、今後どこかの誰かが弊社の製品が安全じゃないとか言い出した際には100倍のパワーで殴り倒せるくらいのデータを保持していこうと思っています。


安心について


「安心」って「気持ち」なんですよね。。。


つまりデータ化できない。客観化もできない。主観。


俺が安心だと思えば安心だし、俺が不安だと思えば不安なんだ。

誰がなんと言おうと…!


そういう「個人のココロの範疇」にあるものを他人のぼくが「安心ですよ!!!」って説得したって意味なんてないだろう。。。



例えばアレルギーがあるイヌがいたとして「これは安心して使えますか?」って聞かれても「何にアレルギーがあるかで使えるかどうかが変わりますね」という事しか言えないし、結論としては「少し使ってみて大丈夫そうなら大丈夫なのでまずはパッチテストしてみましょう」という事にしかならない。



100%どんなイヌに対しても大丈夫と言い切れる製品はこの世にはない。



「安心」っていうのは実際に使ってみて、ヒト/イヌに異常がなかったことではじめて成立するのだと思う。



だから弊社のカスタマーサポートでは「聞き取り」にとても長い文章のやりとりが必要だし、最終的にそのイヌを直接見ていないとわからない事のほうが圧倒的に多いので「(知識と倫理観のある)取扱店さんで直接わんちゃん見てもらったほうがいいかもしれねぇです~」っていう事になるか「その場合は弊社製品ではどうにもならんので(知識と倫理観のある)動物病院に行っておくんなまし~~~」ってなる。



で、究極的に言えば「いつもお世話になってるトリマーさん」だったり「いつもお世話になってる獣医師さん」の言葉に安心できる事のほうが大事なんじゃないかなって思うんです。



会ったこともない、遠い地にいるぼくに「安心」は提供できない。
直接その子を見れないのにそれっぽい表面上の言葉や、それっぽいいい感じの画像を並べて無責任に「ご安心ください!」なんてこと言えない。。。



だから近くの「安心できるプロ」をぜひ頼ってみてほしいのです。
弊社の製品は「安心を提供できるプロ」の「武器のひとつ」として使ってもらえたら本望だな~~~って思うのです。


最後に

弊社が「安全/安心」の言葉を使わないとはいえ、、、弊社製品をご使用いただいた方がSNSで「こういうところが安心だと思った」とか「こういう理由で安全だと思うなぁ」というお声を上げていただくぶんには嬉しいです。とっても!


そしてこのステートメントが個人の表現の自由を奪うモノでは決してあってはならない事ですので逆に「こういう理由で安心じゃないかも」とか「こういう理由で安全じゃないかも」というものがあれば教えていただけると嬉しいです(´-`).。oO


ご意見は【info@sippohappo.okayama.jp】でいつでも受け付けておるます!



ぼくとしては「あぁ~~~~、伝わってよかった~~~~っ」ってなるか「うへぇ、、、そんなの考えてもなかったや~~~」ってなるかもなので、どっちにしろムネがザワザワしますねぇ。笑



理想としては「信頼できる獣医師がおすすめしてくれたから使ってみたけどめっちゃよかった~~~」とか「信頼できるトリマーさんがおすすめしてくれて使ったらめっちゃよかった~~~~」っていう投稿がSNSで見られるようになるといいのかなって思っています( ˘ω˘ )



重ね重ねですが改めて、弊社の口から二度と「安全/安心」という単語が出ることはない、という事だけ覚えておいていただけると嬉しいです。弊社の製品はぜ~~~んぶ


なんとなくのイメージで売れるより、きちんと理由があって売れてほしい。

という開発者のエゴがあります。


”なんとなく良さそう”で売れてもあまり嬉しくないんだよね。。。


「うちの子にはこれがいい!」ってお迎えしてほしい(∩´∀`)∩


とはいえ、そのためには商品の解説頑張らないといけないんだけど、、、、ちゃんとしたことを"広く"言おうとすればするほど「何も言えなくなる」という現象に悩まされているので、、、できるだけバズらないように頑張っていきたいなぁ。。。


っていうのを書いていたらふと、昔書いたnoteが出てきて「俺2018年から言ってることほぼ変わってねぇ・・・」ってなってびっくりしました。笑



弊社製品を軽くお試しいただけるのは「irodo:RE」の取扱い店舗様で、弊社製品を深くお楽しみいただけるのは「BOKUMO.」の取扱い店舗様ですので、お近くにある方はこのようなご時世ですので「電話をしてから」「ご愛犬を連れて」お店にいってみてください(・ω・)ノ


画像をタップすると取扱店舗検索ができます~!

ネットじゃなく店舗で買ってね!!!


お近くに取扱店舗様がいらっしゃならない場合は「ねぇねぇここの商品入れてみてよぉおお~~~」っていつものサロンさんや動物病院さんにおねだりしてもらえると嬉しいです!えへへ!!!



それではまたね~~~!!!!!!

取材費や研究費に使わせて頂きます。おなかがすいたらぼくの晩ごはんがアップグレードします。