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【symposium】(Part.11)「クバへ/クバから」_第1回座談会(レクチャー1)上演記録「三野新の作歴とプロジェクト全体の基本構想をめぐって」
(Part.10はこちら)
触発するパフォーマンス、テキストに対する態度
笠井 2010年頃からほぼ10年分、三野さんがこれまでの作品で考えていたこと、モチーフ、その時々で接近しつつあったテーマを、いまの三野さんの視点からふり返ってもらいました。ここからは、いぬのせなか座の五人がそれぞれ一人の作家として、その取り組みを受け止めつつ、さらに広げてみましょう。引っかかること、感じることを話してもいいし、次回に扱う予定の、沖縄の写真史や、三野さんが取材・撮影した沖縄の風景とのつながりでもいい。そうして、これから沖縄のことを考え、調べ、書くときに、何が手がかりになりそうかを明らかにできればと思っています。
鈴木 そうですね。やっぱり約10年分の活動をその制作の動機と合わせて一通り見ると、そのつどの問題意識もそうですし、今後つくろうとされているものの方向性などが、すごくクリアになったという感じがしますね。一方で、今回のプロジェクトで対象とされている沖縄という、具体的な歴史があり、そこで生活している人がいる場所と、どのように今までの問いを絡ませられるかというところは、まだ上手く見えてきていないところではあります。それは、おそらく沖縄と写真を巡る話をぼくが知らないからということもある一方で、具体的な歴史と場所と今まで考えられていたこととが、どういうふうに結びつくかについて上手く掴み取れてないから、というのもあるのかもしれないです。
笠井 いまの時点で、一平くんの印象に残ったものは何かありますか。
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