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なんだかんだで「小商い」が好きなのです。
こんにちは。
株式会社ヴェニール 代表の石隈です。
連投している
「楽天市場への出店話」になると
職業柄、どうも説明っぽく
なってしまいます。
今回は私のビジネスの原点でもある
「小商い(こあきない)」について。
「小商い(こあきない)」って知ってますか?
最初にこの言葉に触れたのは
雑誌のスペクテイターの特集「小商い」から。
(スペクテイターは刺さる特集の時に手が伸びる雑誌です)
この「小商い」という言葉ですが
スペクテイターによると、
現代のヒューマンサイズのスモールビジネス =「小商い」という言葉
と、表現されています。
なんだか素敵な響き。
スーっと腹落ちというか、
「小商い」という言葉が
しっくりきました。
私は元来、
「事業をスケールしていきたい!」というよりは
小さく、小さく、
ご飯を食べさせてもらえる程度に、
好きな事をや物を、
分かる人にだけ、届けられれば良い。
といった願望が強かったのです。
なので、デザイナーをしながらも、
「いつかは小商いがしたい!」
と、つねづね考えてました。
※ここで言う小商いは「小売」を指してます。
というのもフリーのデザイナーという職自体が
既に「小商い」だったので。
ライフスタイルというムーブメント
2016年、「ライフスタイル」という
ワードがあたりまえになり、
その代名詞ともいえる
雑誌のKINFOLKがセレクトショップなどに
並び始めた頃、その拠点でもある
アメリカのポートランド(オレゴン州)に
興味をもちました。
特殊なご縁*で知り合った米国人のJ氏の住む
シアトルへ行く機会があり、
これは「買付やリサーチがてらポートランドまで足を伸ばそう!」
と、シアトルからバスでポートランドへ向かいました。
*特殊なご縁やシアトルの話はまた今度。
ポートランドで見つけた小さな「小商い」
バスに揺られる事、3時間位だったか、
その街は現れました。
コンパクトな街は1区画が約60メートルと
一般的なアメリカの街の区画の半分で
設計されており、楽しく街歩きが出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1694353235423-9fJAm1tw3w.jpg?width=800)
魅力的な小さな個人店や、当時の日本にはまだ少ない
マイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)も沢山あって、
いたるところでオリジナルのクラフトビールが飲めました。
Made in PDX(Portland)という誇り
少ない滞在日数の中、数々のショップを巡り
なかでも多く目についたのは
様々な製品に「Made in Portland」の
記載があったこと。
これは「ポートランド製」の証で、
小さなメーカー、
つまりは「小商い人」が沢山いる証でした。
多くは地場の原料を使用し
地場でものづくりをしている事に誇りをもち、
今で言うところのサスティナブルを
言葉だけにひっぱられるのではなく、
早くから空気の様に取り入れている都市でした。
(MadeHere / Portlandの代表的なセレクトショップの1つです)
そんなポートランドに感銘を受け
ウチの製品にも「Made in Fukuoka」という証を
形式だけでなく、誇りをもって作っていきたい。
と、思った瞬間でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1694354101799-DkBKNPUHu0.jpg?width=800)
やっぱ、スタートアップ < スモールビジネス
スタートアップ = 大きく資本を投入し短期で収益化。
その後、クイックにバイアウト。
簡単に表現するとこんなイメージ。
かたや、
スモールビジネス = 小さな資本でじっくり育てる。
「育てる」というより、「共に生きる(いかす)」が適切か?
結局どちらも根底には情熱がないと
うまくいかないとは思いますが、
やはり私は想いが伝わりやすい
スモールビジネス(小商い)が好きなのです。
そんなこんなで「犬の一日」ブランドも
じっくり、じっくりと14周年を迎えました。
ご愛顧いただいているお客様や
関わってくれているスタッフも増え、
小商いでおさめられない責任も
どんどん増えてきていますが、
原点は小商いのマインド、
「Made in Fukuoka」の誇りと責任をもって
「犬の一日」をさらに育てていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします!
それではまた。
![](https://assets.st-note.com/img/1694355142398-S0JXxIeMip.jpg?width=800)
【オマケ】「小商い」の造詣を深める書籍
ご参考までに、小商いのバイブルです。
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