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なんだかんだで「小商い」が好きなのです。

こんにちは。
株式会社ヴェニール 代表の石隈です。

連投している
「楽天市場への出店話」になると
職業柄、どうも説明っぽく
なってしまいます。

今回は私のビジネスの原点でもある
小商い(こあきない)」について。

「小商い(こあきない)」って知ってますか?

最初にこの言葉に触れたのは
雑誌のスペクテイターの特集「小商い」から。
(スペクテイターは刺さる特集の時に手が伸びる雑誌です)

この「小商い」という言葉ですが
スペクテイターによると、

現代のヒューマンサイズのスモールビジネス =「小商い」という言葉

Spectator 2013 SPRING ISSUE VOL.27 P24より

と、表現されています。

なんだか素敵な響き。
スーっと腹落ちというか、
「小商い」という言葉が
しっくりきました。

私は元来、
事業をスケールしていきたい!」というよりは

小さく、小さく、
ご飯を食べさせてもらえる程度に、
好きな事をや物を、
分かる人にだけ、届けられれば良い。

といった願望が強かったのです。

なので、デザイナーをしながらも、
いつかは小商いがしたい!
と、つねづね考えてました。
※ここで言う小商いは「小売」を指してます。
というのもフリーのデザイナーという職自体が
既に「小商い」だったので。

ライフスタイルというムーブメント

2016年、「ライフスタイル」という
ワードがあたりまえになり、
その代名詞ともいえる
雑誌のKINFOLKがセレクトショップなどに
並び始めた頃、その拠点でもある
アメリカのポートランド(オレゴン州)に
興味をもちました。

特殊なご縁*で知り合った米国人のJ氏の住む
シアトルへ行く機会があり、
これは「買付やリサーチがてらポートランドまで足を伸ばそう!
と、シアトルからバスでポートランドへ向かいました。
*特殊なご縁やシアトルの話はまた今度。

ポートランドで見つけた小さな「小商い」

バスに揺られる事、3時間位だったか、
その街は現れました。

コンパクトな街は1区画が約60メートルと
一般的なアメリカの街の区画の半分で
設計されており、楽しく街歩きが出来ます。

ミシシッピ・レコーズ/もちろんドッグフレンドリー

魅力的な小さな個人店や、当時の日本にはまだ少ない
マイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)も沢山あって、
いたるところでオリジナルのクラフトビールが飲めました。

Made in PDX(Portland)という誇り

少ない滞在日数の中、数々のショップを巡り
なかでも多く目についたのは
様々な製品に「Made in Portland」の
記載があったこと。

これは「ポートランド製」の証で、
小さなメーカー、
つまりは「小商い人」が沢山いる証でした。

多くは地場の原料を使用し
地場でものづくりをしている事に誇りをもち、
今で言うところのサスティナブルを
言葉だけにひっぱられるのではなく、
早くから空気の様に取り入れている都市でした。

(MadeHere / Portlandの代表的なセレクトショップの1つです)

そんなポートランドに感銘を受け
ウチの製品にも「Made in Fukuoka」という証を
形式だけでなく、誇りをもって作っていきたい。

と、思った瞬間でした。

パウエルズブックス/ここも1店舗だけしかない小さな巨人的書店


やっぱ、スタートアップ < スモールビジネス


スタートアップ = 大きく資本を投入し短期で収益化。
その後、クイックにバイアウト。

簡単に表現するとこんなイメージ。

かたや、
スモールビジネス = 小さな資本でじっくり育てる。
「育てる」というより、「共に生きる(いかす)」が適切か?

結局どちらも根底には情熱がないと
うまくいかないとは思いますが、
やはり私は想いが伝わりやすい
スモールビジネス(小商い)が好きなのです。

そんなこんなで「犬の一日」ブランドも
じっくり、じっくりと14周年を迎えました。

ご愛顧いただいているお客様や
関わってくれているスタッフも増え、
小商いでおさめられない責任も
どんどん増えてきていますが、

原点は小商いのマインド、
「Made in Fukuoka」の誇りと責任をもって
「犬の一日」をさらに育てていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします!
それではまた。

当時、USAで買付したワンちゃんグッズなど

【オマケ】「小商い」の造詣を深める書籍


ご参考までに、小商いのバイブルです。

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