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ついに完結!大人気ロボットマンガ!『ブレイクブレイド』

今回はkayserが担当します。
2006年より連載が始まったマンガ『ブレイクブレイド』。2022年10月12日にコミックス19巻と20巻が同時発売されることが発表されました。これをもって完結を迎えます。そこで、完結を迎える前に、筆者もおすすめの大人気ロボットマンガ『ブレイクブレイド』を感想も交えて紹介します。

『ブレイクブレイド』とは

『ブレイクブレイド』は、2022年現在「COMICメテオ」にて連載中のロボット戦記です。コミックスは既刊18巻。10月12日には、19巻と20巻が同時発売されることが発表されたばかり。この20巻をもって、16年間の連載がついに完結を迎えます。

その発売を記念して、9月17日から3日間限定で15の電子書店にて1~17巻の無料配信が実施されました。この機会に一気読みした人も多いのでは。

『ブレイクブレイド』累計発行部数370万突破の大人気マンガ。原作は『メタルウインド』の吉永裕ノ介。2010年から2011年にかけては、劇場版アニメとしてアニメ化され、その後2014年には、劇場版を再編集及び新作シーンを加え、テレビアニメとして放送もされました。

異世界を舞台に、巨大ロボットによる4つの国家間における戦争を描いた物語。このロボットの戦闘シーンはもちろんのこと、そこに登場する人間ドラマも濃厚に描いているロボットマンガです。

「運命に、抗え!」

地中からオイルが採れない世界、クルゾン大陸。この大陸では、生まれつき人の手にある力が宿っていました。それは、地中から採れる石英に誰もが命令を与えることができるということ。この力は「魔力」と呼ばれていました。

人々は、魔力にて石英を使い、熱源や機械の動力に。これらを活用し、人型の巨大兵器ゴゥレムを作り出していました。

100万に1人という確率で誕生するという、その魔力を持たぬ存在のライガット。田舎で農業に携わっていた彼のもとに、士官学校時代の親友で現クリシュナ国王となったホズルから王都への召喚状が届きます。ホズルは共通の親友・シギュンと結婚していました。

ライガットが王都へ到着すると、クリシュナと隣国で軍事大国のアテネスと交戦中であることを聞かされます。そして、前線部隊の隊長がもう1人の親友・ゼスだということも。

戦争嫌いのゼスがそんなことをするわけがないと主張するライガットでしたが、古代人が作った旧型のゴゥレムを操縦できる唯一の存在だということがわかり、自身も徐々に戦いに巻き込まれていくのでした。

旧型ゴゥレムには古代文字が刻まれていました。シギュンがその文字を解読するとそこに書かれていたのは「運命に抗おう」。その言葉のように運命に抗おうとする人々の戦いを描いた物語が『ブレイクブレイド』です。

『ブレイクブレイド』との出会い~その魅力

出会い

『ブレイクブレイド』のテレビアニメが放送されたのが2014年。筆者は、この時初めて本作の存在を知りました。『進撃の巨人』のテレビシリーズが始まって以降、これまでずっとテレビアニメにハマり、目に留まったのがこの『ブレイクブレイド』でした。

なぜ目に留まったのかというと、恐らくロボットアニメだったからだと。子どもの頃からテレビアニメが大好きで、さまざまな作品を見ていましたが、その多くはロボットアニメだったと記憶しています。

『マジンガーZ』『勇者ライディーン』『超電磁ロボコン・バトラーV』から『超時空要塞マクロス』『機動戦士ガンダム』、そのほか好きだった『戦闘メカザブングル』『銀河漂流バイファム』そして『巨神ゴーグ』などなど。そんな筆者が何十年か振りに心動かされたロボットアニメが『ブレイクブレイド』でした。そこから原作マンガへと移行していきました。

魅力

本作に登場するロボット、ゴゥレム。まず気になったのは、このデザインです。どこか懐かしさも感じられるそのフォルム人型であり、搭乗する人物に合わせてカスタマイズされているところなど面白い設定です。

土の上を走る姿は、可愛らしくもあります。アニメで、このロボットたちの動く姿を見ることはもちろん楽しいのですが、マンガにおいても原作者、吉永裕ノ介の描くゴゥレムは本当に秀逸です。

また、本作で非常に魅力的で濃厚な人間ドラマ。士官学校時代の親友たちが自国のため、命を賭けて戦わざるを得なくなるという過酷な宿命を背負っていきます。

特に普通の農民だったライガットが、戦いに巻き込まれていきながら徐々に戦士となっていく様はみどころのひとつ。常に葛藤を抱きながら、英雄にまでなってしまいます。葛藤というキーワードは本作において重要な部分です。

ライガットのみならず、多くの登場人物がこの葛藤を抱えながら生きています。それは、各々の人生にもよりますが、戦争という行為がもたらしていることも事実です。

戦争

2014年のテレビアニメ放送当時、本作に感じたことと2022年に改めて本作に触れて感じたことは異なります。それは、戦争が以前にも増して身近な存在になったからにほかなりません。ロシアのウクライナへの軍事侵攻という事実を踏まえた上で『ブレイクブレイド』を読むと、考えさせられることがある人も多いのではないでしょうか。

本作では、軍事大国アテネスから、クリシュナへの降伏条件も提示されてはいますが、あまりに酷い内容。いくら軍事力が劣るクリシュナとしても許容しかねるというものです。和平を謳いながらの侵略にほかなりません。そして、クリシュナは戦う道を選びます。

戦争を扱った作品であるがゆえ、登場人物たちがたびたび命を落としていきます。個性的で魅力的なキャラクターに読者としては思い入れも強くなり、彼らの死を見る度に心が痛みます。人間関係やドラマがきちんと描かれている作品なので、つい感情移入してしまうからでしょう。こんなところも本作にハマってしまう理由のひとつです。

戦争を描いた作品は数多く存在しています。リアルな戦争を描いた作品も、多数存在しています。そんな中において、架空の世界を舞台として描かれている『ブレイクブレイド』ですが、戦争における争い、信頼や裏切り、生と死などがリアルに描かれていきます。そういう意味でも、この物語がどう完結するのか最後まで見届けたいと思います。

まとめ

今回はマンガ『ブレイクブレイド』を紹介しました。マンガだけでなく、アニメに関してもおすすめです。

ロボットの戦闘シーンなどマンガでももちろん面白いですが、アニメとなり動きが出るとさらに迫力が増します。マンガもアニメもどちらもおすすめしたい作品です。

kayser


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