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必見!映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』~映画音楽の巨匠、エンリオ・モリコーネのドキュメンタリー~

今回はkayserが担当します。
2020年7月。映画音楽に愛され、世界中の人々に愛された巨匠、エンリオ・モリコーネが惜しまれつつこの世を去りました。享年91歳。没後2年にあたる2022年には日本でも、生前から計画されていたオフィシャル・トリビュート・コンサートが行われました。

そして、2023年1月からは、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』にてモリコーネとタッグを組んだジュゼッペ・トルナトーレ監督のドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が公開。現在も絶賛公開中です。以前、同サイトでも紹介しました!

今回は、そんなドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を紹介します!

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』とは

生前、500作品以上もの映画やテレビ作品の音楽を手掛けた巨匠、エンリオ・モリコーネ。トランペット奏者の父を持ち、自らもトランペットを演奏しながら家族を養っていました。

その後、作曲家ゴッフレド・ペトラッシに師事し作曲を学び、作曲家として歩み出します。1960年代以降は、映画音楽に携わることに。そんなモリコーネの幼少期から晩年に渡る音楽人生を振り返るドキュメンタリー映画が『モリコーネ 映画が恋した音楽家』です。

これまでのモリコーネを知る作曲家、ミュージシャン、映画監督、映画俳優などのインタビューとモリコーネ本人へのインタビューを軸に、彼が作曲、編曲、楽曲指揮を担当した作品を次々に紹介されていきます。

モリコーネの名声を高めた「マカロニ・ウエスタン」から、本作の監督を務めるジュゼッペ・トルナーレ作品『ニュー・シネマ・パラダイス』など多岐に渡る映画が登場。その作品の秀逸さ素晴らしさ、モリコーネの人となりを存分に楽しむことができます。

映画音楽という存在を意識した作品

筆者にとって、エンリオ・モリコーネといえば、最も印象に残っている映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』です。監督は、セルジオ・レオーネ映画『荒野の用心棒』以降、モリコーネと数多くの作品を世に送り出します。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』レオーネの最高傑作にして遺作となった作品。日本でも大ヒットを記録し、多くのファンを魅了しました。

まだ小学生だった筆者もテレビで放送された本作を鑑賞した時には、ひどく感動しました。この時に聞いた印象的なパン・フルートのメロディや本作で最も知られる「デボラのテーマ」などに感銘を受け、映画のサントラを生まれて初めて購入。映画とともに何度も鑑賞しました。

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を見て、久しぶりに聞く「デボラのテーマ」に胸を熱くし、幼き頃の豊かな映画鑑賞体験を思い出しました。映画に夢中だった80年代。数多くの傑作に触れることができたと今でも思います。

その後も『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』モリコーネ作品に何度泣かされたことか。

クエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』での米アカデミー賞、作曲賞受賞は、6回目にしてようやくの受賞。多くのモリコーネファンが「やっとか!」と安堵した瞬間でした。

まとめ

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、現在もなお公開中。今後も全国順次公開となります。未見の方はぜひ!

kayser

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