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この世界観がいい!映画『青葉家のテーブル』

今回はkayserが担当します。2021年6月に公開された映画『青葉家のテーブル』。この作品、映画会社の製作ではなく、ECメディア「北欧、暮らしの道具店」が企画、製作したちょっと変わり種の映画作品です。

公開時に劇場で鑑賞することはできなかったのですが、配信でようやく念願の鑑賞ができました。2018年から配信されていた同名WEBドラマの映画版にあたります。筆者は映画から鑑賞しましたが、その後、すぐドラマ版も視聴。一気にコンプリートしました。

何度も何度も観たい!そんな素敵な作品です。今回は、いつもよりテンション高めに『青葉家のテーブル』を紹介します。

『青葉家のテーブル』とは

『青葉家のテーブル』は、2018年にECサイト「北欧、暮らしの道具店」が企画・製作したWEBドラマからスタートしました。「北欧、暮らしの道具店」は、運営会社クラシコムが運営するECサイトです。

このサイトでは、北欧を中心とするさまざまな国の雑貨の販売から料理レシピやインテリアを紹介するコラム、動画、音楽、ラジオなどを楽しむことができます。その一環として、『青葉家のテーブル』のWEBドラマが作られました。

西田尚美演じるシングルマザーの春子と息子のリク、春子の友達・めいことその彼氏で小説家のソラオの4人のちょっと変わった共同生活を描いた物語です。

監督は松本壮史。CMやドラマ、MVそして映画などの映像監督です。『サマーフィルムにのって』という作品で長編映画監督デビューを果たし話題となりました。『青葉家のテーブル』ではドラマも映画も脚本・監督を務めています。松本壮史の爽やかで愛らしい世界観を存分に楽しむことのできる作品です。

『青葉家のテーブル』あらすじ

シングルマザーの春子と息子のリクは、4人暮らし。春子の友達・めいことその彼氏で小説家のソラオとの同居という変わった生活を送っています。春子を中心とする登場人物それぞれの物語です。

ドラマでは、登場人物たちの嬉しかったこと、悩み、悔しかったことなど、日々の出来事を描いています。そんな青葉家のテーブルにはいつも春子が作る美味しいご飯があります。

映画では、ある夏休み、青葉家に泊まり込みのお客がやってくることに。それは、春子の昔の友達の娘・優子でした。優子は、美術予備校の夏期講習に通うために上京してきます。優子の母・知世はちょっとした有名人。春子とはその昔、何かあったようで......。

一方、リクは学校の友人と組んでいるバンドで、あるコンテストに応募しようと張り切っていました。そんな青葉家のひと夏を描いた特別な物語です。

ドラマも映画も『青葉家のテーブル』をおすすめしたい4つのポイント

ドラマのゆったりほっこりな日々を描く『青葉家のテーブル』、映画のちょっと特別な日々を描く『青葉家のテーブル』。どちらも共通しておすすめしたいポイントを紹介します!

1.登場する雑貨から衣装、部屋の内装全てステキすぎる!

『青葉家のテーブル』の企画・製作はECサイト「北欧、暮らしの道具店」です。このサイトでは、北欧の素敵な雑貨などの通販も行っています。そのサイトの世界観そのままが『青葉家のテーブル』であり、作品の中に登場する雑貨や衣装などの小物から部屋の内装に至るまで、全てがステキすぎます。

つい真似したくなるインテリアや小物たち。作品を観終わった後、思わずこの「北欧、暮らしの道具店」サイトを訪れる人も多いのではないでしょうか。

ドラマや映画に登場する青葉家自体も素敵ですが、映画だけに登場する優子の母・知世の中華食堂「満腹」の可愛らしいこと。もし実在するお店なら一度は行ってみたい、そんなおしゃれな内装でした。

2.飯テロ注意!登場するご飯がどれも美味しそう!

『青葉家のテーブル』には、タイトルにもあるようにそのテーブルに毎回、美味しそうな料理がズラっと並んでいます。毎日の夕食は春子の手作り。テーブルを囲み、みなで一緒に食事をしながら、その日あったことを話します。

リクのお弁当も春子のお手製です。わっぱのお弁当箱に綺麗に詰められたお弁当を見るだけでも幸せな気分に。

この作品の料理監修には、ドラマ、映画ともに料理家の冷水希三子が担当しています。料理にまつわるコーディネイト、スタイリング、レシピ制作など幅広く活躍している人気料理家です。

筆者が特に気になるのは、映画に登場する知世のお店の看板メニュー「はぁちゃんライス」のレシピ。とにかく美味しそうで、ぜひ食べてみたい一品です。

3.登場人物が全員見事に魅力的!

『青葉家のテーブル』の登場人物は本当に魅力的です。シングルマザーになった春子とその友人・めいことの出会いの物語、友達のいないリクが友達を作るまでの物語、めいことソラオの運命的な出会いなど、どれをとっても素敵なエピソードばかり。それらのエピソードが魅力的なのは、そこに登場する人物の魅力にほかなりません

加えて、そんな人物を演じるキャスト陣も素晴らしく、どの人物もピッタリな人選です。特に注目はソラオ演じる忍足修吾。これまで何十年も見続けてきた俳優のひとりですが、今回のソラオ役がこれまでの忍足の役柄で一番!ものすごくしっくりきました。

4.松本壮史の書くセリフの持つ力!

映画『サマーフィルムにのって』が内外の映画祭等で高い評価を受け、一躍話題となった松本壮史監督。そんな松本壮史監督は、CMやMV、ドラマなどを幅広く活躍しています。

女の子を可愛く描く監督ですが、『青葉家のテーブル』では、これまでの作品よりもかなり年齢が上の女の子をいつものように素敵な女性として描いています

そのセリフ回しも独特でセンスのよさが窺えます。『青葉家のテーブル』の映画版で西田尚美演じる春子のセリフが印象的です。「カッコいいお母さんの青くてダサいとこは若者の希望だよ」。このセリフは予告編でも確認することできますよ。

映画版に登場する若手キャストは特に注目!

ドラマから出演しているリクほか中学生の3人や映画で初登場してくる高校生3人など、『青葉家のテーブル』では若手俳優たちの演技がこれまた光っています。そこで、ここでは特に今後も期待したい10代の若手キャストを紹介します。

寄川歌太/青葉リク

主人公春子の息子リクを演じるのは寄川歌太。2004年生まれの大阪府生まれ。2010年に歌舞伎 平成中村座に出演後、俳優の道へ。映画『滑走路』では主演を務めました。2021年には映画『燃えよ剣』への出演も果たしました。

栗林藍希/国枝優子 

春子の旧友・知世の娘、優子を演じるのは栗林藍希。2001年生まれの新潟県出身。「新潟美少女図鑑」にて注目を集めます。映画やドラマにて活躍。テレビ東京の『音流~ONRYU~』ではMCを務めています。

細田佳央太/瀬尾雄大

優子が通う美術予備校の夏期講習で一緒の瀬尾を演じるのは細田佳央太。2001年生まれの東京都出身。 子役として活動開始。2019年の映画『町田くんの世界』で映画初主演を果たすことに。2021年にはテレビドラマ『ドラゴン桜』第2シリーズにて、障害のある健太を演じ、その高い演技力で一躍注目を浴びました。

上原実矩/与田あかね

美術予備校で知り合い優子の親友となるあかねを演じるのは上原実矩。1998年生まれの東京都出身。話題に映画の続々と出演。2020年の映画『私がモテてどうすんだ』にてコメディパートを見事に演じました。モデルとしても活躍し、幅広く活動をしています。

鎌田らい樹/中田まどか

リクの初めての友達となるクラスメイト、中田まどかを演じるのは鎌田らい樹。2003年生まれの東京都出身。映画やドラマにて活躍。松本監督とは、テレビドラマ『お耳に合いましたら。』でもタッグを組んでいます。

大友一生/大工原ヒロ

まどかから紹介され、リクと友達になっていくお寺の子、大工原ヒロを演じるのは大友一生。2002年の東京都出身。幼い頃やっていた合唱がきっかけで俳優の道へ。映画やドラマ、MV、舞台など幅広く活躍しています。

映画版の劇中歌がレコードに!

映画『青葉家のテーブル』では、劇中で伝説のバンド「Chocolate Sleepover」が登場します。通称“チョコスリ”。この作品の中にだけ存在する架空のバンドです。

春子と知世も若かりし頃、夢中になったバンドで、リクと優子がバンドでコピーするという設定。世代を超えて愛されるチョコスリの楽曲制作を担当したのは、トクマルシューゴです。

筆者も以前から注目している音楽家。本作でも、抜群のセンスで作品世界に溶け込むような楽曲を作っています。

このレコードには、劇中キーソングとなる『このままじゃ』と挿入歌『カステラ』の2曲が収録されています。初めて聞いた気がしない。自分も昔、チョコスリファンだったような錯覚を抱いてしまうような懐かしい楽曲です。

まとめ

ここまで『青葉家のテーブル』の魅力を紹介しました。ドラマも映画もどちらも面白くおすすめです。ぜひ、その世界観を体感してみてください。

kayser

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