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このマンガ、映像化してほしい!『あかね噺』

今回はkayserが担当します。2週連続でお届けする「このマンガ、映像化してほしい!」。「少年ジャンプ」にて連載中の人気マンガ『あかね噺』をセレクションしてみました。

落語家だった父を持つ朱音。志半ばの父を尊敬しつつ、自らも落語の世界に足を踏み入れる女子高生、朱音の成長を描いた物語です。

現在、「次にくるマンガ大賞2022」にてノミネート中の『あかね噺』。どんな風に映像化してほしいか作品を紹介しながら考察していきます!

マンガ『あかね噺』とは

『あかね噺』は2022年から「週刊少年ジャンプ」にて連載が始まりました。コミックスは既刊2巻。まだまだこれから先が楽しみなマンガ作品です。原作を末永裕樹、作画を『オレゴラッソ』の馬上鷹将が担当しています。

現在、「次にくるマンガ大賞2022」のコミックス部門にノミネートされ結果発表が待たれます。連載当初から、第1巻の単行本には『ONE PIECE』の尾田栄一郎からの推薦コメントが寄せられ、落語界からも期待の声が多く聞かれています。また、監修を林家けい木が務めることに。

作中に登場する落語は実際の演目で、「まんじゅうこわい」「寿限無」など広く知られている演目なども扱っています。そのため、落語をあまり詳しくない人にも非常に親しみやすい作品です。一方、実際の流派や出来事を作中におり込んでいるあたりなど、落語ファンにはたまらい部分も。

派手なバトルシーンがあるわけではありませんが、若者たちが自ら選んだ道を必死に究めようとする熱い姿は、バトルシーンにも引けを取らない熱を感じさせてくれます。

あらすじ

桜咲朱音は17歳の女子高生。尊敬する父は落語家として活動していましたが、真打昇段試験にて破門になったため、その道を諦めざるを得なくなりました。その後は、サラリーマンとして働くことに。

そんな父の無念を晴らすため、落語家を目指す朱音は、父と同じ師匠・阿良川志ぐまの下で、密かに稽古をつけてもらい6年が経過しました。朱音が目指すのは父が果たせなかった「真打」になること。

周囲が大学進学を目指す中、朱音は本格的に夢に向かって動き出し、志ぐま師匠に弟子入りします。そんな折、高校の担任に進められ、学生向けの落語大会に出場することに。

優勝者は、朱音の父を破門した審査員長の阿良川一生との対談が許されています。優勝目指し大会へ出場する朱音でしたが……。

こんな風に映像化してほしい!

落語を題材にしたコンテンツは新旧非常に多く、マンガ、アニメ、ドラマ、映画、小説とそれぞれのジャンルで人気があります。ただ、実際の演目を演じるとなると、アニメやドラマ、映画の声優や俳優にはかなりの技術が求められるのもまた事実。

そう考えると、映像化はなかなかハードルが高いように思えますが、逆に言えば、演じきれる人間さえいればクオリティの高い作品になり得るということ。そこで、敢えて実写化するのがいいのではと考えました。

というのも、落語は実際には生身の落語家が演じます。実写作品として、生身の演者が演じてこそ、その魅力が最大限に生かされるのではないでしょうか。

言葉の言い回し、表情やしぐさに至るまで、1人で何役も演じる落語。難しいからこそ、その表現者の技術や才能に、みな心奪われるのでしょう。

本作『あかね噺』は、コミックス自体はまだ2巻までしか発売されていません。今後の展開如何ではありますが、実写作品として丁寧に描いてほしい作品です。

ここだけはおさえてポイント!

最もおさえておかなければいけないことは、「誰が朱音を演じるか」ということ。実際に落語の演目を演じるわけですが、同時に落語家としての朱音の成長過程も演じていかなくてはなりません。これは相当な訓練と演技力が試されることでしょう。

この「朱音」役を演じることができれば、その後の俳優人生も大きく変わってくるはず。そんな難役をこなせる俳優が見つかれば、勝ったも同然です。

主な登場人物とイメージキャスト

桜咲朱音(おうさきあかね)

主人公。勝ち気だが、夢のための努力も惜しまずひたむきな性格。落語家だった父を尊敬して止まない17歳の女子高生。破門となってしまった父の無念を晴らすため、落語家を目指すことに。父の師匠であった阿良川志ぐまに弟子入りし、真打を目指す

イメージキャスト:山田杏奈

阿良川志ん太(あらかわしんた)

朱音の父親。落語家時代は、演技力に定評があった。阿良川志ぐまに弟子入りしていたが、真打昇段試験時に破門されてしまう。落語家の道は断たれ、サラリーマンに。朱音の弟子入りを応援している。

イメージキャスト:滝藤賢一

桜咲真幸(おうさきまさき)

朱音の母親。落語家として活動していた夫を支えてきた。その意志を継ごうとしている朱音も応援しているたくましい女性

イメージキャスト:須藤理彩

阿良川志ぐま(あらかわしぐま)

阿良川一門のナンバー2で、志ん太や朱音の師匠。人情噺を得意として「泣きの志ぐま」と呼ばれている。朱音が小学生の頃から6年間、密かに稽古をつけてくれた。

イメージキャスト:立川志の輔

阿良川一生(あらかわいっしょう)

阿良川一門のナンバー1。朱音の父を含む真打昇段試験の受験者全員を破門した張本人。

イメージキャスト:柄本明

まとめ

まだコミックスも2巻までしか出ていないので、まだまだこれからの展開に大いに期待が高まる『あかね噺』。落語の世界を丁寧に描き出し、その夢にかける若者たちを熱く描いた物語は多くの世代から共感されることでしょう。

kayser


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