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子宮体がん4_子宮体がん検査について

最初の子宮体がん検査は50歳の健康診断で貧血の結果が出て受診した婦人科でのこと。
先生は「体がん検査はかなりの激痛があり人によっては失神する場合もあるので、痛いときは我慢せず言ってください、その際は検査はやめますので」と言ってから検査に取り掛かった。
確かに、本当に、驚くほど痛くて「痛い!です!!」と叫び、検査はすぐに止められた。
これは「子宮体がん3」に書いた通り。

その後、探した病院でもエコー検査で子宮内膜が厚いことを指摘され子宮体がん検査を試みられた。

ここでの検査は「本当にやめて!殺す気か!」と叫びそうになるほどの痛さだった。
どうなっているの?どうしてこんな痛い検査がまかり通っているの?不思議でならない。
「ガンで死ぬよりいいでしょっ!」ということなのだろうか?なんか納得いかない検査だ。

あまりに痛くて怖くて、でもどうしたらこんなに痛くなるのだろう?とカーテン越しに覗いた先生の姿。
その姿勢と息遣いはまるで背中の曲がった悪い魔女のようにも見えて…木の枝ほどの器材をグリグリ入れてるような殺気も感じられた。私は痛さと恐怖で身体が縮こまり血圧も上がったようでその後は一日中グッタリとして体に力が入らず動くことができなくなるのだった。

こんなことが何度か続いて、結局「いい加減、ガンなのかガンでないのかMRIで調べさせてください!」と迫るとあっけなく病院を紹介され「がんの可能性」を示唆されたのだった。

その後、子宮摘出手術のため入院した大学病院では、「痛くて申し訳ないが、念のためここでも子宮体がん検査をさせて欲しい」と言われ再度検査が行われた。
結局、ガンのある場所が奥まっているとかで、細胞採取はできず検査は断念された。
しかし、この時の検査は
前記のクリニックが木の枝ほどの太い器具(ありえないけど)を使っているとしたら、大学病院では針金ほどの細さの器具であるとか、
前記のクリニックの高齢の女医は全身の力を腕にこめて器具を押し込んでいるとしたら、大学病院の先生は指先の感覚を研ぎ澄まして器具を入れているという感じで両者では全く痛みと苦痛は違っていてのだ。『こんなに違うの!』と驚いたことが忘れられない。

どうすれば患者がその病院の設備と技術の良さを知りうるのか?これは、とりあえず一度は体験してダメなら次を探すしかないのだろうか?
子宮体がん摘出手術後の経過観察では3ヶ月毎に細胞診の検査をするので、やはり痛い思いをするのだが、毎回言いにくいけど必ず「痛くしないでください」とお願いをしている。
最近は、医師と看護師の会話から≪SSサイズ≫の器具を使ってくれていることが判明した。
『SSサイズあるんだったら、最初から使ってよ!』と思うが、細胞をきちんと取り出すにはMとかLサイズの方が好ましいとかあるのだろうか?と心配したりもしている。

「命をまもるため」という免罪符だけで治療をしないでほしい。「検査だらかしょうがない」じゃなくて、痛みや恐怖や苦痛を伴わない検査や治療をすることに重きを置いてもらいたい。これってわがままなのかな?

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