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君たちに明日はない

君たちに明日はない ご存知垣根涼介氏の連作小説で、坂口憲二さん主演でドラマ化もされた読んでいて痛快な、それでいてぐっさり刺さる作品です。

なぜ今日これについて書き始めたかと申しますと、明日からアルバイトの初出勤で若干ナーバスになっているからという理由があります。

この本を読んだきっかけはなく、大学生を対象にした書店で勤務していた関係で仕事にまつわる書籍は目についた物から読んでいたからだったと記憶している。

首切り請負人。

手に取った時になんて酷い職業だ。そう思った。

けれど読み進めていくうちに気がつく事はこの解雇という転換点は悪い事ばかりではないという事。 実際私の周りでも退職勧告はよく聞く話ではあったし、これ幸いと早々に転職して新しい職場で奮闘している知り合いもいる。

いつから私たちは庇護される環境を当たり前だと思っているのだろうか。庇護されつつ、働かない無能な人間にイラっとした事がない人はいないだろう。こういう環境が世に馴染んでくればあの無能人間をクビにできるのだ。そう考えると決して悪くない。

今の企業の多くはこのコロナ禍において、体力もなくなってきており終身雇用制はますます難しくなってきている。 そんな中で人は会社に忠誠を尽くすのではなく、スキルを身に着けステップアップしていく人が生き残っていく事になるでしょう。

ありふれた感想ですが、人の生き方は会社に左右されず自分で決められる。そんな可能性を感じられるこの本は少し働き方に悩んだら読み返すシリーズです。

働かないと生きていけないけれど、がむしゃらにやることが良いとは思えない。肩の力を抜いて、できる事をやって対価を頂く。

肩の力を抜いて、明日から少しあがいてみます。



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