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○●2021年度ベストアルバム12枚 総括●○


毎年恒例の2021年ベスト総括、2021年の名盤アルバム12枚!
昨年よく聴いていた音楽アルバム12枚を順不同で発表!


■2021年度BEST ALBUM12枚総括(順不同)■

★『The Ultra Vivid Lament』/MANIC STREET PREACHERS
★『Endless Arcade』/Teenage Fanclub
★『Enter The Zenmenn』/The Zenmenn
★『SOUND aLIVE』/TOKYO No.1 SOUL SET
★『DIARY KEY』/Base Ball Bear
★『MTV Unplugged』/RHYMESTER
★『outside yoshino #1』/outside yoshino
★『Ladies In The City』/Night Tempo
★『MUSICALOID #38 Act.3』/神田沙也加
★『green diary』/中島愛
★『私的礼讃』/和田彩花
★『スティル・メロウ ~40thアニバーサリー・アーカイブス』/宮崎美子

【各アルバム解説】

★『The Ultra Vivid Lament』/MANIC STREET PREACHERS

ウェールズの良心ともいえる国民的バンド、
バンドキャリア35年以上を経て、23年ぶり!
感涙の2度目の全英No.1アルバム!
キャッチーなサウンドにメランコリックな歌詞という作風はそのままに、円熟味を増すバンドサウンドは、匠の域にまで達している。

この栄光の座の功績の陰にはちょうど強敵が新作を出す前後の間隙を狙ったということと、我々マニヲタ達が何種類ものバンドルセットを購入しただけではなく、ジャケットの鮮烈なイメージや楽曲のポップさも手伝って、購入に至った新規もいたと思いたい。

1曲目「Still Snowing in Sapporo」は、日本のマニヲタにとっては1993年の2度目の来日ツアー千秋楽の北海道公演の情景を描いており、永遠に輝きを失わない宝物のような1曲。

ていうか、そろそろ、マニプリさんに影響を受けたバンドとか、好きなバンドはマニプリ!ってアピールするアイドルちゃんとか日本で出てきても良くね?

★『Endless Arcade』/Teenage Fanclub

グラスゴーの国民的ギターポップバンド、5年ぶりの新作!

最近、長年連れ添った主要メンバーも抜けたりする中で、このバンドのアルバムは「●曲目が良い!」とか1曲が秀でているより、アルバム全体で聴く事にニヤニヤほっこりする喜びを与えてくれるような、普遍的な癒し効果のあるギターポップのマジックが込められていて、とても良し。

永遠に終わらないI'm in love with you気分。

★『Enter The Zenmenn』/The Zenmenn

オランダのレーベルによる、謎に包まれた匿名バンドThe Zenmennの1stアルバム。

アルバム再生開始1秒で、アジアンオリエンテッドな幻想的な音に包まれ、ふにゃふにゃと脱力気分を味わえ、老廃物が削ぎ落ちていくようなチルった癒し効果マシマシな1枚。

うだるような暑い夏の休日の午後にクーラー効かせつつ、キンミヤの炭酸水割を飲みながらボケ~っと聴く時間は至福だった。

ドリーミーでエキゾチックな音と、昔のPCのイラスト編集ソフトでやっつけで描いたようなアルバムジャケットが全く噛み合ってないのが相当ヤバい。
更に狙ってるのか何なのかセンスが理解不能な超絶レベルのダサさと緩みが恐ろしいMVも良し!

★『SOUND aLIVE』/TOKYO No.1 SOUL SET

90年代の過去の入手困難なアルバからライブの定番曲を中心にリメイクした曲を集めたコンピレーションアルバム。
全曲畳みかけるビートの熱量に最後まで一気に聴かされる。

ビッケのポエトリーラップと俊美のダンディボ-カルのかけ合いのアンサンブルの心地よさをたっぷり味わえる。
ちなみにCD版は配信版よりも2倍以上も曲数が多いよ!

★『DIARY KEY』/Base Ball Bear

3人編成も板に付いてきたベボベ久々の新作。
キャッチーでタイトな楽曲が並べられる中、本作の目玉といえる曲はベースの関根史織のスイートボーカルによる「A HAPPY NEW YEAR」!
これはライブで聴きたいよ!

それにしても「動くベロ」はやはりイジリー岡田を想起せずにはいられないし、それを狙って作っているのだろうか?
ここまできたらMVでメインで出て欲しい気分だが。

★『MTV Unplugged』/RHYMESTER

日本のヒップホップグループでは初めての「MTV Unplugged」に登場という快挙。
その内容も「KING OF STAGE」と冠する30年のキャリアを持つグループだけあり、ライブの楽しませ方を熟知したステージング。

大人の色香を感じさせつつ、巧みなスキルで聴かせるラップに最後まで心を掴まれる。

2019年12月にワンマンライヴを観た以来観ていないので今年は観られるといいな…。

★『outside yoshino #1』/outside yoshino

eastern youthメンバー、吉野寿の通算5枚目のソロアルバム。
サブスク無し。公式通販のみ。

宅録ならではの手作り感と密接感に溢れた曲群が昨今の家にいる事が多い時に聴くと沁みる酒のツマミとなる。

「捨てて生きる」には今後の自分の生活様式を改めさせるような気持ちにもさせられるし、「今日を生きるしかねえんだ俺たちは」の言葉を噛みしめながら飲むキンミヤ焼酎の美味さよ。

イースタンの曲である「ナニクソ節」のソロverが聴けるのも嬉しい。
アルバムはサブスクに無いが、上野で行われた本作レコ発ライブの断片映像を。

★『Ladies In The City』/Night Tempo

アルバム全体のコンセプトは「90年代の都会に暮らす女性」。
BONNIE PINK、上坂すみれ、山本彩、野宮真貴、道重さゆみ、十束おとはなど錚々たる女性アーティストたちをボーカルに据えた、韓国出身のDJ/プロデューサーのメジャーオリジナルアルバム。

世界的なムーヴメントにもなっているシティポップスド直球な楽曲の数々に打ちのめされる。特に、上坂すみれ、道重さゆみ、十束おとはの楽曲はそれぞれの声質の持ち味を存分に活かした楽曲で印象に残った。

★『MUSICALOID #38 Act.3』/神田沙也加

昨年12月に急逝するまで、まったく彼女の歌を聴いた事が無かった。
だが興味本位で最新アルバムを聴いてみたところ、ここまでスキルの高いボーカルだと想像にも及ばなかった。

楽曲により声質を使い分けて様々なジャンルが楽しめる、とんでもないこだわりと熱量の詰まったアルバムでやられてそれから幾度となく聴き返した。

舞台や音楽など一路順風な活動を行ってきていた若き才能があっさりといなくなっちゃうのは、儚すぎて虚しくなる。
それでも肉体は滅びても楽曲は永遠に生き続けるという事実が救いか。

アルバム内に「死んでしまったんだろうか」とか「しんでしまうとはなさけない!」とか曲名が並んでるのがシャレにならない感じ。
特に後者は佐倉綾音とのコラボによるとんでもハイテンションな曲で最高なんだけど。

★『green diary』/中島愛

「まめぐ」5枚目のオリジナルアルバム。
<緑>をテーマにした一環とした作風で貫かれているポップな内容。
楽曲陣に清竜人、RAM RIDER、tofubeatsなど間違いないメンツが並び、トレンドであるシティポップスも取り込み、コンセプトアルバムのようなカッチリとした形でまとまっている。
ボーカルの表現力が各楽曲によって違った顔色を見せるのは凄い。
もうアニメ声優のアルバムという狭いファン層のジャンルで括ってはいけないレベル。

★『私的礼讃』/和田彩花

驚いた。
スマイレージなどのハロプロ所属時代の和田彩花しか知らなかった自分からすると、全作詞とアートワークも和田本人が担当したソロアルバムの印象はジャジーでアダルトチックなポップスで度肝抜かされた。
これまでの何人ものハロプロ卒業後の女性歌手のソロ作品の概念を完全にブチ破られた。
「みやしたぱーく」の吹き暴れるサックスの間奏とか痺れるよ。
最高!

★『スティル・メロウ ~40thアニバーサリー・アーカイブス』/宮崎美子

宮崎美子の歌手デビュー40周年を記念したアニバーサリー作品。
過去3枚のアルバムとカラオケをすべて収録した豪華な内容で、松任谷由実、渡辺真知子、矢野顕子、坂本龍一、吉田拓郎、鈴木慶一、南佳孝らが楽曲を提供したファーストアルバムは今聴いても色褪せず聴きごたえある。
その他2枚もシティポップスの名盤として、むしろ今聴かれるべきピカピカに光った楽曲がどっちゃり並んでいてしばらくお腹いっぱい楽しめる。
歌手としての宮崎美子の当時は自分はまだ幼かったので知らなかったが、とても透き通った声質で一発で好きになってしまった。これから聴き続ける。

以上、2021年度BEST ALBUM1枚総括でした。
次は、2021年度柴デミ~賞の発表です!


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