セサミストリートは面白い～バート・アーニー編～

先日クッキーモンスターの暴挙を紹介させていただいたんですが、セサミストリートの魅力ってこんなもんじゃないんです。本日はバートとアーニーの紹介でございます。

皆さん、バートとアーニーはご存じでしょうか。

この黄色い方がバートで、

オレンジの方がアーニーでございます。

公式の紹介では、バートは心優しいアーニーの大親友、アーニーはバートの親友でいたずらっ子という形で紹介されています。ちょっと変わったアーニーに、バートが振り回されることも多くてですね、クスッとさせられる面白い話が多いんですよね。

例えば2人で釣りにいくこの話とか、二人の空気感やセサミストリートの雰囲気も解って結構面白い話なんですよ。

タイトルの通り、この話では二人で船に乗ってるところから始まるんですね。黄色いバートは釣り竿をもって、釣竿を垂らしているのに対して、オレンジのアーニーは、釣り糸もたらさずぼーっとしているだけ。そんな中で、バートが愚痴をこぼすんですね。

「はぁ…一時間もこの湖にいるのに、一匹も釣れないよ…」

少し疲れた様子の黄色いバートに向かって、オレンジのアーニーが言うわけです。

「連れないなら僕がとってあげよう。」

そう言うとアーニーは、深く息を吸い込んで叫んだ。

するとどこからともなく、

魚が船に向かって、吹っ飛んでくるんです。

リトルメルヘンですね。もしくは新手の自殺。

そこからも、バートがまねをして失敗したりして、子供番組らしいかわいらしい感じもありつつ、クスッとさせてくれる部分もあって、とてもいい温度の話なんですよね。

とは言え彼らもセサミファミリーです。クッキーモンスターの様に、ぶっ飛んだ話も、やっぱりあるんですよね。おすすめしたいのが、この「自分を眠らせるダンス」という話でございます。

これは、物語というより歌なんですけどね、まず眠れないアーニーが語り掛けてくるところから始まります。

ここ、子供番組としてすごい良いシーンだなぁと思うんです。子供の頃って、眠れない事はこの世の終わり程の不安だったじゃないですか。そんな子供達の不安に対して、悪い事ではないんだと言ってるシーンだと思うんですね。

「無理して寝なくても大丈夫だよ」

眠ることができない不安を、歌に乗せて優しく包み込んであげる様な、子供番組のあるべき姿の様な、素晴らしい一節。

そんな不安を抱く親友に対してバートは呟く。

優しさのかけらもない辛辣な一言。

もう少し優しくしてやれよ。

ただ、眠れないアーニーの歌は続きます。

ベットから出て…そして踊りだすんだ…？

ごめんバート
そりゃ「またかい」って言う位されてらあんな目になるよな。

隣人の人権を無視した、突然のウザさを発揮しだしたアーニーは電気を付けた後、大声で歌を歌い始め、ダンスを踊り始めます。隣のバートは「寝れない！」とずっと怒っているし、アーニーはずっと大声で歌いながらタップダンスを踊っています。

それがしばらく続いた頃に思うんです。

流石に、このままで眠れるのか…？

そんな不安を持つ頃に、彼の隠し球であった眠る秘訣が明らかになるんです。

ブギウギ・羊だ。

ブギウギ・羊だ…？

もちろんバートはこの表情です。そりゃ、寝ようと思って電気消したら、踊り出して歌いだして、挙句生の羊がやってきたんですからね。獣臭くて仕方ないでしょうよ。視覚・聴覚・嗅覚と考えうる睡眠妨害全部かましちゃってますからね。

まぁでも、呼んだのは羊です。寝る前に数えることで定評のある、あの羊ですよ。子供番組ですから、呼んできたブギウギ羊が自分で数を数えて行って、段々二人が眠たくなるような、そんな展開もありえま…

タップダンスをしているよ！？

コイツ、とまらんな。

羊はどうした。ラッパは自衛隊の起床合図やぞ。

勿論バートは

この表情です。夜中にラッパ吹かれたらたまったもんじゃないですからね。羊を呼ばれてラッパを吹かれて、もう眼はギンギンです。

いくらなんでもラッパはやり過ぎやないか…？

見てるこっちも置いて行かれるような、ちょっと不思議な感覚になってきます。歌中でもバートはかなり怒ってますし、流石にアーニーも反省するのかな、と思ったその時でした。

！？！？！？

アーニー、パキってんのか？

アヒル隊長にラッパ吹かすのは、キマってる人の楽しみ方なのよ。

ラッパの次は何が起こってるんや...？

ベッドごと外に連れて行かれるバート。

羊たちにお礼を言うアーニー。

そして、無情にも終了する動画。

わからんのよ。

何故外に運び出され、何がありがとうなのか、全く理解が追いつかんのよ。

とは言えこの2人の話はセサミストリートの中で、普通過ぎず、クレイジー過ぎず、ちょうどいい塩梅の話が多いコンビでございます。

ちゃんと見たことない人も、一度見てみてはいかがでしょうか。