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ここに来て口コミが覇権を握りそう【心理学日記#12】

消費者が口コミに左右される理由を知っていますか?ウィンザー効果は、第三者からの情報が当事者の直接的な発言よりも信頼されやすい現象です。この心理効果をマーケティングに活用することで、商品やサービスの売上を飛躍的に伸ばすことができます。


🐶ウィンザー効果とは

マーケティングにおいて耳にする機会の多いウィンザー効果ですが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか。ウィンザー効果とはなにか、例を交えて解説します。

●情報の信憑性を左右する心理現象のこと

第三者の意見や評判が、当事者(企業や販売者)の直接的な宣伝よりも
信頼されやすい心理的な現象

●背景

ウィンザー効果はある小説でウィンザーという女性が発した「第三者の褒め言葉が一番効果的」というセリフが由来で名付けられていることで有名です。このことから、人間は利害関係がない第三者の意見を信じやすいとされています。

●身近な例

SNSで人気インフルエンサーが使っている商品に興味を持ったり、ネットショッピングでレビューを参考にすることがあると思います。それがまさに「ウィンザー効果」です。


🐶ウィンザー効果を狙ったマーケティング施策4選

SNS時代で「第三者」視点が加速したように思います。そんなSNS時代に狙える施策を4つご紹介します。

●口コミの活用

ウィンザー効果を狙うには最も代表的な施策が「口コミ」です。今や口コミなしでは商品を買えないなんて人、増えてきているのではないでしょうか。Amazonでの売り上げには商品レビューが直結しているのですが、これにはウィンザー効果が一役、いや二役買っているのです。

●インフルエンサーマーケティング

SNS時代の隆盛でイッキにきてます。インフルエンサーマーケティング。言わずもがなインフルエンサーを活用することで、信頼感を高める手法です。化粧品ブランドが人気YouTuberに商品をレビューさせるのは、視聴者の購買意欲を高めるためです。最近ではInstagramerへの依頼も増えてきています。

●顧客体験のシェア

口コミと同じような施策ですが、匿名性に欠けるのと投稿の手間といったところでハードルが少し上がっているのがこの施策です。実際の顧客に体験を共有してもらうと、情報収集の際にはそれを目にすることになるので、口コミよりも強力な効果が得られることが多いです。方法としては、購入後にSNS投稿を促進するキャンペーンや、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用がおすすめです。

●オフラインでのウィンザー効果

リアルな場面での応用も効果を発揮します。店舗での「お客様の声」掲示や、ヴィレヴァンの「POP手書き」戦略などの第三者を肌で触れられる感覚が強力な手段として、根強く残っています。


🐶ウィンザー効果の成功事例

ウィンザー効果をマーケティングにうまく活用すれば、大きな効果を生み出すことができます。

●Netflix

あのNetflixも、心理現象を活用しています。口コミによる加入促進を意識し、視聴後にレビューを投稿しやすいシステムを導入することで、オススメコンテンツの提案の再生からNetflixユーザーのプラットフォーム離れ防止まで狙っているといえます。実際にこの戦略は成功していると言えるでしょう。

●スモールビジネスでも活用可能

大企業や有名プラットフォーム以外でも活用できます。地域の飲食店がInstagramでお客様の投稿をシェアすることで集客をしているのは知っていますでしょうか。全国的に有名なお店でなくとも、地域の住民や、旅行で足を運んだ観光客がInstagramで調べた時に「ここに行こう」という選択肢になり得るのです。


🐶ウィンザー効果を活用する際の注意点

ウィンザー効果を狙うことはマーケティングにおいて非常に有効な手段ですが、活用する際の注意点が存在します。

●偽口コミのリスク

口コミは手軽に投稿できる優れた手段ですが、偽造されたレビューや口コミを作成するのも手軽です。そうやって作成された偽口コミが逆効果になる可能性がリスクになります。信頼を損なってしまうと、ブランドイメージが一気に崩れる危険性があるので要注意です。

●過剰なインフルエンサーマーケティング

最近は厳しく取り締まられていますが「ステマ」が横行している時もありました。インフルエンサーへの過度な依存は大きなリスクとなります。長期的な信頼を築くためにも、一般消費者の声を重視してどこにリソースを割くのかを考えることが求められます。

●ネガティブな口コミへの対応

偽口コミと同じく、その手軽さゆえにネガティブな意見も大きく拡散されることがあります。もし拡散されてしまった際には、顧客の意見を真摯に受け止め、迅速かつ丁寧に対応することが重要です。


🐶実践のヒント

実際にすぐ効果を狙えるのも、ウィンザー効果の優れたポイントです。

●今すぐ実践できる方法

自分のビジネスで口コミを促進するために、購入後のフォローアップメールでレビュー投稿をお願いしてみましょう。この際にキャッシュバックやクーポンなどを添えてあげるとなお効果的です。

●ツールやプラットフォームの活用

最近では「PR」を依頼して無料でご飯やサービスを提供する代わりにGoogleレビュー、Instagramのハッシュタグキャンペーン、口コミアプリなどにレビューを依頼する施策が増えてきています。お店側も依頼を受ける側もメリットがあるので、まだまだこの施策は増えていくのではないかと予想しています。


🐶ウィンザー効果と併用したい心理効果

ウィンザー効果だけでも強力な心理効果ですが、組み合わせることで効果がアップする心理効果をご紹介します。

●カリギュラ効果

制限されたり禁止されたりすると、かえって気になってしまう心理現象が「カリギュラ効果」です。「見るな」と言われるほど見たくなってしまう人も多いでしょう。カリギュラ効果を利用したマーケティングでは「数量限定販売」や「完全予約制」などが挙げられます。

●バンドワゴン効果

バンドワゴン効果は「たくさんの人に支持されているものだからきっと良いもののはず!」といった、大衆心理を反映した心理現象です。バンドワゴン効果を活用したマーケティングでは「年間ランキング1位商品」や「利用者数◯万人突破」のように上位の数値で表すことが非常に有効です。


🐶まとめ

ウィンザー効果は「全く利害関係のない第三者による評価は信憑性が高い」という心理現象のことです。第三者の意見がいかに購買行動に影響を与えるかを理解すれば、マーケティングの幅は大きく広がります。

ウィンザー効果を意識してマーケティング戦略を立てることで、顧客の信頼を獲得し、売上アップを実現しましょう。


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