CeVIOの裏技:「@」「%」を歌詞入力
こんにちは!いぬいぬです!
CeVIOソングの裏技っぽいものを見つけたのでまとめてみます!
最初にかきますが、これの効果よくわかってません!
よくわかってないので「気がする」で作ってみた動画がこちら!
どういう裏技?
CeVIOソングでは歌詞に「※」をつけるとファルセット(裏声)に、「’」をつけると母音脱落(母音無声化とは厳密には違うよ!)になる機能があります。これはユーザーガイドにも書いてある機能で、よくつかわれてます。
歌詞にはこの2つの記号とカタカナ・ひらがな以外は入力できなくてエラーになる…はずだったんですが!
なんか、「@」と「%」も入力できます。
ナニコレ!?
これを入力すると歌い方(PITとVOL)がびみょ~~~~~~~~に変わります。
本当に微妙すぎる違いなんで間違い探しみたいです!
「※」(ファルセット)はVOLやPITが大きく変わるのでそれに比べても本当にちいさな違いです。
ちなみに変わるところは、
PIT(ピッチ)、VOL(ボリューム)、VIA/VIP(ビブラート)です。
TMG(タイミング)は変わりません。
CeVIO AIは元々音域や曲のキー指定、DYNAMICS指定で歌い方が変わりますが、これと組み合わせるとめっちゃたくさんの違いがでます。もちろん、そもそものボイスの歌い方の違いもね!
ファルセット指定はボイス音源の違いだったり(ゆかり麗はよく効く、きりたん効きにくい)、音域で全然効き具合が違うので(まあ低い音域で裏声にはならないからね…)、この「@」「%」も実は同じように特定条件だと、めっちゃ変わる可能性があります。
じゃあどういう条件?わかりません!!
音域ごとにどうなる?こうなる!
AIささらちゃんで実験です!
「ドレミ」をC3~C6に並べてみました。途中からは「ミレド」で下がるパターンです。黄色い線がPIT、青い線がVOLです。下の方にちょろっとでてるのがVIA/VIPです。
voice: CeVIO AIさとうささら 1.0.0
ソングエンジン(SVSS) 6.0.14
tempo: 120
key: C Major
beat: 4/4
dynamics: N
ふつうパターン
「@」パターン
「%」パターン
「@」+「%」パターン
違いは?
C3~C4前後の自動ビブラートの入り方が違う!
まずわかりやすいとこでいうと、ココ。C4の音域のド→レ→ミのビブラートの入り方!
ふつうパターン:ド・レにビブラートが入る
@パターンと%パターン:ド・ミにビブラートが入る
@%パターン:ミだけにビブラートが入る
よくみると、C3ドレミの「ミ」やC3「ミレド」(下がってくほうね)の「レ」「ド」のビブラートの入り方も変わってます。C3~C4あたりのビブラートの入り方が結構変わるみたいです。
ビブラートが自動で入るかどうかは歌詞やノートの長さ・並びでかわっちゃうので必ずこうなるよ、とはいえません!ただ、ドレミのパターンだと全然入り方が違います!
ちなみに同じC4の音域で「ささら」に歌詞を変えてみると…
ふつうパターン:2番めの「さ」にビブラートが入る
@パターンと%パターン:「ら」にビブラートが入る
@%パターン:「ら」だけに強くビブラートが入る
全然ちがーう!
でも、なんでこうなるの!!?わかりません!!!!!
…まあ、この記号がビブラートを入れるか、入れないかの指定じゃないことはたしかみたい…
アタック感(?)が違う!
全体的な特徴として、歌い出しのノートの入るところあたりのPITやVOLの線にちがいがみえます。
特にVOLは「@」「%」を指定すると、右肩下がりというか、ノートの最初が一番大きくてノートの後半になると小さくなってく、みたいな感じに変わってます。
またVOLは音域によっても傾向がちがっていて、もともと全体的に低い音域ほどVOLが小さくなるのですが、「ふつう」→「@」→「%」→「※(ファルセット)」の順にVOLの線がよりちいさくなります。
この2つの組み合わせで、歌い出しがより強くきこえてアタック感がかわってきこえるっぽいです。
ただ、この「ドレミ→ミレド」だとあんまりわからないかもです。実際の歌詞だとけっこうちがう感じで聞こえたりもします。
たとえば、さっきのC4「ささら」の例だと、明らかに最初の「さ」が違います。コレは耳で聞いてもわかります。
VOLが明らかに大きくなっていて、PITのゆらぎも大きくなってます。なので強く発音しているように聞こえます。
よくみると「@」「%」と組み合わせたときだけ「ら」がやたら強く発音されてますね。これはビブラートが強くかかったのと関係ありそうです。
音域の違いだけだとわからないやつですね…うーん厄介!
高音低音の音域のピッチがすこしマシに?
人間は得意な音域から外れるとピッチが狂いまくるんですが、CeVIO AIでもそれが再現されてて、たとえば今回のAIささらちゃんだとC6はかなり辛い感じの発声になります(そもそも金切り声みたいになります)。
C6ミレドの「ミ」とかだいぶ音程ずれてるのがわかるかと。
これが「@」や「%」を指定すると、すこしだけマシになります!
E6「ミ」はそのままだと完全に半音ずれてたのが、半半音ぐらいのずれにもどってますし、「レ」の立ち上がりのピッチ線もすこーしノートのピッチに近くなってます。
立ち上がりのピッチのズレはリアルな歌声では普通なんで、こういうのが悪い!というわけではないんですが、E6「ミ」みたいに歌えてないのは明らかにちがってきます。
まあ、こんな高い音域歌わせんなよ!というのはごもっとも~。
歌わせたいならキー変更アレンジや「オクターブずらし」のほうがいいです!
スペクトログラムを見てみる!
エディタでわかるのはこれくらいなのでスペクトログラム(声紋)も、みてみます!なにかわかるかな?
※メル・スペクトログラムです!
ほへ~、なるほど~~~~~、
わからん!!
「@」の時、きもち高周波帯域が明るくなってる?びみょ~~~
ドレミじゃないほうがいいかも?
C4「ささら」の場合はこう。
おっ?これが違いがわかる!
[s]の部分の高周波帯域の色が明るくなってる!あと、最初の「さ」の歌い出しのぐにょっとしたところも明るくて、波が詰まってる!
色が明るいのは音が大きいってことらしいので、アタック感?が強くなってるってこと?なのかなーと。
よーくみると、13000hzと10000hzぐらいにぼやっとした帯が見えます。
「ふつう」だと特に1番目の「さ」は帯がもやっとしてるのが、「@」「%」を指定するとすこしくっきりします。
人間の声は100hz~8000hzって言われてるので、周波数帯としてはそこを超えちゃってるわけですが、なにか違いがでてるみたいです。ナニコレ?
6000hzぐらいのところでそこまで下にいっぱい出ている「なみなみ」の線が上の周波数帯から消えてます。この「なみなみ」、「倍音」ってやつですね。WaveToneで耳コピしてるとたまに上の方にピッチがみえて混乱させられるヤツです!
よく見ると、「@+%」の指定したときだけ、最後の「ら」が6000hzよりも上に倍音の線が見えてます。9000hz~10000hzぐらいまでみえてるような?
ここ、CeVIOのエディタ上で見た時は、ビブラートが強くかかってるとこでした。VOLの線自体も大きかったですけどね。
同じ音域の単純な「ドレミ」だと起きてないので不思議です。やっぱり歌詞でちがうっぽいです。
母音の違い?(「ドレミ」:オーエーイー、「ささら」:アーアーアー)
子音の違い?(「ドレミ」:d→r→m、「ささら」:s→s→r)
うーん、わからん!
謎が謎を呼ぶ謎の裏技
正月にこの本をかって、スペクトログラムまでみてみましたが…わからん!
全体的に微妙な変化の割に、条件でおおきくかわるみたいです。
そりゃーユーザーガイドにもかかれないわ、って感じですね!
今回は時間切れで調べられてないですけど、
ボイス音源の違い
曲のキーの違い
Dynamicsと組み合わせた違い
途中のノートだけに設定したときの違い
ファルセットやスラー、ブレス指定との組み合わせ
とかも気になります。
たぶん、IAちゃんや可不ちゃん辺りは歌い方が特徴的なので差も変わってくるんじゃないかなーと。最初に上げた曲はIAちゃんですけど、途中のノートだけ指定とか、結構周りの未指定ノートの歌い方も変わってました。
なににつかえる?
発音が気に入らないときに指定してみる発音ガチャに使う
PITやVOLを手書きするよりは、自然で違う歌い方がでてくるのでラクです!
アタック感がつよくなったり、滑らかになるような気がするので指定するといいかも?
ビブラートのかかりが変わるパターンはビブラートのお手本に使える(VIA/VIPの線をコピペする)
ダブリ・ハモりに使う
メロディそのままでちょっと歌い方を変える、ができます
別録的なものがかんたんにできます
バグったり音が破綻したときに指定してみる
動きが大きすぎてケロッちゃう、とかは効果がありそう
ロングトーンがぶつ切れになる、みたいな可不ちゃんでよくあるバグも指定してみる価値あるかも?
母音分割しててノートが短すぎる、みたいなものは多分つかえないです(タイミングが変わらないので)
こんなところかな?
もっと詳しいことが分かったら、また記事にします!
追記:デモ曲で使われてる!
デモ曲で使われてたので少しまとめてみました。
追記:公式に情報出ました
CeVIO AIとVoiSonaそれぞれ各ボイス毎の効果が公開されました。
ただ、CeVIO AI 8.3.22.0 だと「^」「^」が入力できません…。なんで!?
→ 8.4で入力できるようになりました!