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話題の『独学大全』にどんな本も面白く読める方法があったので紹介する

読書は面白い

「だけどもっと面白くなったらなあ!」

そんな贅沢なことを考える人は強欲です。だって読書がそんなに面白くなったら、一人でやれる、おうちでやれる、他の面白いことよりも安い(新書はだいたい新品で約1000円以下。Switchは新品で約40000円)とまさに最強の面白いとなってしまいます。

けれども人間の欲望は果てしないもの。もしあなたも、読書への期待を捨てきれないのであれば、ぜひ最後までお付き合い下さると嬉しいです。

読書が面白くなる仕組み

「自分の知識が意外なところでリンクする」ことで読書は飛躍的に面白くなります。

よく読書家の先生が「知識が増えると読書はどんどん面白くなる」とおっしゃいますが、その理由がこれです。この快感は何にも代えられません。寝食を忘れて読書に没頭した先人は後を絶たず、あまたの人類が廃人と化しました。

しかし問題もあります。「知識がリンクする」くらい本を読むまでには、ある程度の時間がかかるのです。

これはゆゆしき事態です。なぜなら現代人にとって時間は何より貴重なものだからです。かく言う私にとっても悩みの種でありました。

そんな中、出会ったのが『独学大全』です。

独学大全って何じゃろな?

『独学大全』は博覧強記のブロガー、読書猿さんによる話題の本です。読書猿さんは、知る人ぞ知る有名人で、あまりの知識量と面白すぎるブログ記事から「どこかの大学教授に違いない」とか言われていますが、ご本人は否定されていたと思います。

そんな読書猿さんの『独学大全』は、独学という固めのジャンルながら、ベストセラーにとして売れまくっています。マジですごい。

内容だけでなく、とても分厚いことでも話題になっており、「凶器にも最適」「銃弾が防げる」と巷でも大好評です。

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読書が面白くなる方法

それでは具体的な方法です。使う方法は全部で2つあります。

まずは『独学大全』中の、技法16「カルテ・クセジュ」です。少年漫画の必殺技みたいでカッコいい。詳しい手順は『独学大全』を買って読んでほしいので、ここではあえて雑に要約します。

<手順>
1.学びたい分野から連想する単語でもフレーズでもとにかく紙に書きまくる
2.気になるものに丸をつけておき、本やネットで調べる
3.気になる単語どうしを線で繋いだり、学んだことを書き足していく

これの目的は「何を学びたいか?」をはっきりさせ、読書のモチベーションを作ることです。学びたいこと=問いを作ることで、読書が問いの答えを探す行為となり、ハイテンションで読書が進みます。

実際に私がやってみるとこんな感じでした。お題は文化人類学です。

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本当は紙とペンの方が脳にいいのでおすすめです。私はスマホなので丸や線も書けませんでしたが、それでも効果は大きかったです。

もう1つの技法は、技法35「掬読」です。

<手順>
1.序論部分・第1パラグラフを読む(その本の目的や答えようとする問いが書いてある)
2.結論部分・最終パラグラフを読む
3.必要なら中間部分も拾い読みする

これは本を速く読む技法です。時間がなくて本が読めない問題はこれで解決します。

速く読書をすると聞くと、速読とかフォトリーディングとかを連想しますが、こういうのは不要です。基本的に本はしかるべき場所にしかるべきことが書いてあるので、その部分をしっかり読めば大丈夫なのです。

あ、すみません。技法は全部で2つと言いましたが、あと1つだけ書きます。技法36「問読」です。

<手順>
1.本の章見出しを拾い出し、問いの形に変換する
2.章や見出し以下の文中に、問いの答えを探す
3.「問い」に答えて「要約」を作る

問いを立てて答えを探す方法は学びを深めやすく、しかも楽しいです。なぜなら予想が当たるかどうかでわくわくして楽しいですし、もし予想を外しても意外な答えを発見して楽しくなるので、どちらにせよとても楽しい。

補足ですが、もしも章立てが問いを作るのに向いてないと感じたら、問いは自分で作ります。むしろ私的には自分で作る方が面白いです。

問いを作るコツですが、できるだけしょうもない問いを作ることです。具体的には極論や下品な欲望をあらわにします。

・どうすれば世界征服は可能か?
・チンパンジーにモテるにはどうすべきか?

こんな感じ。しょうもないことを考えると、脳がゆるんでアイデア出やすくなるってなんかの本に書いてた気がします。

ちなみに私がいま学んでいる例でいくと、さっき読んでた『銃・病原菌・鉄』という本で、「強大な帝国を作るには国民の管理とか統治が大切」とありました。これを「どうすれば世界征服は可能か?」というさっきの問いに応用すると、「筋トレの本で強くなるよりも、経営戦略とかチーム作りとかを学んだ方が良さそう」というアイデアが生まれたりします。すると日常の課題を解決できたり、次に読みたい本が見つかったりする。

あ、もし問いの作り方がどうしてもわからない方は、こういうのを読むのもいいと思いますよ。

独学大全は面白い

『独学大全』は本当に良い本です。「本当の独学初心者にはわかりにくい」という批判もネットで見ましたが、だったらこうやってみんなで使い方を教え合えばいいと思うし、それで本を読んだり独学をする人がもっと増えたらいいなあと思う。そう、『独学大全』にはもっといろんな使い方があるはずなのです。みんなの使い方もぜひ教えてくれよな!!!


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