創作メモ(2020/3/4):MP(マジックポイント)の在り方私案、あるいは酩酊ポイント

昨日、仕事でヘロヘロになって、酒飲んで風呂入ってうとうとと寝ていた時に、ふと閃いたので、メモ。

RPGだとよく、主人公たちキャラクターの持つ数値の項目で、体力に関する項目、"HP"(ヒットポイント)があるじゃないですか。
これについて、我々の生活に照らし合わせてみると、どういう在り方か、他の在り方(他の項目)が在り得るか、考えると楽しくキリがないのですが、まあそれは置いといて。
もう一つ、非常に重要にも関わらず、よく考えると謎の項目があります。いわゆる魔力に関する項目、"MP"(マジックポイント)です。

MPで連想される事柄としては、
・MPを消費して魔法が使える
・MPをえげつなく消費する魔法は、たいてい効果が強かったり、特殊効果があったりする
・枯渇したら、MPが回復するまで、魔法は使えなくなる
・どんな魔法が使えるかは、魔法の習得次第であり、MPがあればいきなり初心者でもTILTOWAIT(核撃)とかが使えるようなふざけた話はない
・さまざまな経験を積んで"EXP"(経験値)を上げ、それが一線を越えて、"LV"(レベル)が上がれば、MPの上限値や、使える魔法の種類は、増える(ようなキャラクターもいる)

だいたいこんな感じですね。

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で、ふと閃いた訳ですよ。

「MP、酩酊ポイントでは?」

あっ皆がサーッと「あっ面倒な呑兵衛だ、距離を取ろう」と去っていく気配がある!
待って!
説明させて!

あのう、心身が弛緩(リラックス)して意識が曖昧になっている時だけ、やってくる閃きとかあるじゃないですか。
寝入り端や、夢の中や、風呂の中や、酔っぱらってる時や、人によればキメている時とか。
(一応言っとくと、ふつう、薬物をキメるのは心身に悪く、またこの状態で車を運転するとスナック感覚で人が死に、刑罰のある何らかの法においては犯罪です)。

曖昧になることで、いつもはふつうにしか見えていない世界のリ・アルが、何らかの異なった相を示すことがある。世界の、いつもとは違う見え方、切り口が見えてくることがある
(いつもの見方、切り取り方とは違うんだから、まあそりゃああることだ)
(というか、この話、Webドットアニメ"Final Re:Quest"の最後のオチの話だろ。見てない人にお出しするんじゃあない)
(どうせオチだけ見ても分からないのでネタバレではないので大丈夫です。『ファイナルリクエスト』、ニコニコ静画とニコニコ動画にアーカイブが置いてあり、作者の日下一郎先生がYoutubeとVimeoの"STUDIO HUGA"チャンネルで再び連載し直しているので、見て下さい)

で、閃いたはいいが、たいてい、この閃きは、疲れるんですよ。いつもは使ってない脳の使い方してるんだから、そりゃあ消耗して当たり前だ。ものすごい閃きほどものすごく疲れる。

で、酒で果てしなく曖昧になり過ぎると、脳が無意識に防御モードになって、酒を吐いてしまうじゃないですか。もう一滴も呑めなくなる時があるし、一刻も早くシラフになりたい、サッパリしたい時があるじゃないですか。

そして、酒、人によっては、慣れていくうちにどんどん呑める、うわばみになっていく人、いるじゃないですか。

そして、よく言われる残酷な話ですが、曖昧になって見えてくるイメージ、その人の中にイメージを上手く翻訳するフックがないと、見えても「活かせない」んですよ。
(誰だったっけ。より良くキマるために、より体積の大きい教養が要る。その教養は、ものすごいキマリ方に化ける、という猛烈な有り難みがある、と言ってたの。
あれには同意するところと同意しないところがあるけど、美酒と美食のブーストで、凝り固まった脳がほぐれて「これで今週は3倍の速度で戦える」ということはある。
で、そう言う時には、知識によって、脳の流れの水路網がある程度整備されていた方が、情報処理も閃きも格段に速い。また、閃きを「ほぼ全部」拾える、というメリットもある。逆に、水路が整備されていないと、それはただ流れ去るだけだ。というのは確かにあるんですよね)

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つまり?

MPを、
意識が曖昧になって、世界の見え方が変わって、閃きがあり、何かのやり方が分かり、出来るようになることがある
魔法はそういう、意識が曖昧な状態で、通常の世界の見え方とは異なる、何らかの世界の見え方の時にしか出来ないものとする
知識とは別に、鋭敏な感覚で潮の流れが見えている時にしか、波には乗れない。というイメージ
・シラフになると潮の流れは見えない
・意識が曖昧になりながら、魔法をまともに使うのには、それなりの気合いが要る
・この、「意識が曖昧になりながら、魔法をまともに使えるだけの気合い」のことを、仮にMPと見なす
あまりにもでかく長い意識の曖昧さの中で、それでも魔法は使っていく。というのでは、脳への負荷が大きい
・そんな魔法を使うには余程の気合いが要るし、そんなもん出ない時はどうあったって無理なので、脳が「使ったら死ぬ。気合いを温存せよ」とロックする。だから0以上は残るし、マイナスの前借りは出来ないような脳の仕組みになっている
と見立てたら、かなり説明としてはスムーズだし、それそのものが世界観としてもしっくりくるのではないか。
たぶん似た思想はあるのかもしれない。これは私の単なる思い付きに過ぎない。だが、まあ、思い付いたというところが大事なんですよね。自家薬籠中の物に出来るから。

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TODO:
たぶんこれを、クトゥルフ神話系TRPGによくある、よく知らないSAN値と組み合わせたら、さらに世界観にコクが出るのではないか?
これは後日の宿題ですね。

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