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先生の想いと本人の考え

先生の想いと本人の受け止めにギャップがある場面は往々にしてあります。その間に立つこともよくやります。
例えば別室登校がやっとの子に、教室へ入ることを強く勧める先生がいたとします。子どもの側からしたら、登校することでかなり頑張っているはずで、やっとのことでハードルを超えたらいとも簡単にもっと高いハードル出してきやがったと思うでしょう。
先生の側からしたら、ここまでできたから次のステップを踏ませて頑張らせよう!と考えますね。ここにギャップがあるんですね。ではなんでギャップが生まれるのかを考えると、ここには本人と先生の合意がないことが多くあると考えてます。
先生から言われれば生徒は断れません。なので、納得してないけど約束させられていることもあると思うんです。実際、生徒から聞いてみると、思ってたんと違うって声を多く聞きます。
しかしながら先生からしてみたら、頑張らせて乗り越えて成長すると考えますから、そりゃあ頑張らせますよね。僕はこれを「欲張る」なんて言いますが、一つ課題が達成できたら次の課題を与えていきたくなるものです。
ここの間に立つとき、僕らはまず本人から結構詳しくここまでの自己評価と現状と希望を聞きます。それを文字に起こしつつ、希望に向けて自分が頑張ること、先生にお願いしたいことなどを役割分担した計画をつくり、先生に見てもらい意見を聞き、ブラッシュアップしていくようなことをします。合意したら、それを定期的にモニタリングして評価する感じですね。
そう、基本的にはケアマネジメントです。
どうしても上から下になりがちな生徒と先生の関係の中に入り込み、斜めの関係から双方を取り持ちます。
これをやれるってところに、福祉の専門家が学校にいる意味のひとつにあるんでしょうね。

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