雨が閉じ込めてくれる。
フルタイムで働いていた頃、毎日車の中で泣いていた。泣きながら行き泣きながら帰る。その繰り返し。この世がおわればいいのにと思っていたし、ビルを見ればこの高さならいけるかなと想像していた。娘の癇癪に振り回されるのも恐ろしかった。帰りたくなかった。家も居場所ではなかった。鬱だった。
車の中だけで生きていた。あとは死んでいた。自分が嫌いだった。この世で一番嫌いな人と四六時中一緒にいなければならない。地獄だった。私は恵まれていて、周りはみんないい人で、だからこそ最高に不幸だった。だれ