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メキシコに行った-その2

<MERIDA2日目>
早朝8時からの遺跡ツアーに出発。前日に、朝ごはん付きにプランを変えてもらってたんだけど、朝ごはんは8時からのビュッフェだから、代わりにテイクアウトでの朝ごはんを用意してもらうはずが用意されておらず。私最近人に噛み付いたり威圧的な態度を取るようなことはあまりなかったんだけど、久々にブチギレちゃって。メリダのホテルスタッフを萎縮させてしまったことに後から猛省。慌ててフルーツとサンドイッチを用意してくれて。あんなに強く言う必要なかったな。。。そして、びっくりだったけど、8時前には迎えのタクシーが来てて。(ツアーというよりは、単に1日ドライバーをハイヤーした感じ、その方が安かった)早速ウシュマルの遺跡へ。1時間ちょいくらい、9時過ぎくらいに着いたんだけど、人がほとんどいない。チケットを買ってエリアに入っていくと、既にジャングル感があって。ちょっと歩くともう目の前に、ウシュマルのピラミッドがどどんと現れた。早朝の鳥の囀りに、下を見るとイグアナちゃんたちがウロウロしてて。なんというか、何千年前の世界に迷い込んだようだった。雨季だけど、午前中は綺麗に晴れてて、本当に気持ちが良い、心地が良くて。安心感に近いような。まるでここに呼ばれて辿り着いたみたいだった。まるで運命みたいな。有名な遺跡、いや、世界遺産なことが嘘みたいに、ゆっくりじっくり自分のペースでピラミッドを堪能。かなり広くて後ろに回っても、ずーっと遺跡が続いている。緑とピラミッドのコンビネーションが、本当に美しくて、不思議で。静謐な野生的な空間。素敵な幾何学模様。本当はシンメトリーなはずだけどそれが崩れて、味わい深く見える箇所がいくつもあって。割とありのままが保たれていて、とても良かった。どうやって建てたんだろう、どんな暮らしをしてたんだろう、どんな儀式をしてたんだろう。疑問は尽きない。いろんな神殿や他のピラミッドもゆっくりくまなく歩いて堪能して。一言で言って、最高だった。まだ二日目なのに、メキシコに来れて良かったなって心の底から思ってた。とんでもなくたくさん歩いたけど。

UXMAL 魔女のピラミッド
イグアナちゃんたち
斜めから
ピラミッドの周りの遺跡
なんかもう最高。
ピラミッドの裏にピラミッド
2024年とは思えない。美しすぎる。
ウシュマルのわんこ。人懐っこい。

そして、次のチョコレートファクトリーへ。自分らの他には文字通り誰にもいなくて。不気味。ファクトリーっていうけど、ほぼ自然園と動物園のような。正直スキップしても良かったけれど、せっかくだしここも歩き回って、チョコレートの歴史を学ぶ。チョコレートって、とても貴重で、経済を回すようなほぼ貨幣だったんだね。そして、100%カカオを飲んで。めっちゃくちゃ苦かった。泥。ここに砂糖やシナモン、いろんなスパイスを入れて、この地の人たちは飲んでいたと。それをさらに牛乳入れたりなんだり洗煉させていったのがヨーロッパの人たち。なんというか、カカオは、植物なんだな、と理解した。ジャガーがいたりシカがいたり、森で保護されたとのこと。私は基本海外のものを一切信用していないので、ジャガーの檻に近づくのがめちゃくちゃ怖かった。(檻が壊れててジャガーが出てきたらどうしよう!みたいな妄想のため)本当にスタッフも客も誰も居ないし、どう手入れされているのかもわからないし。でもそういうワイルドさも海外らしいわ〜と楽しかったとも反面思う。帰りにせっかくだからお土産屋さんでチョコを食べて。甘いは甘いが、ワイルドテイスト。日本のチョコとは全く違う、チョコ。

たくさんの種類のカカオがある
ジャガー。メキシコ(オルメカ文明、アステカ文明とかだったかな)では、闇や月を司る神様。
苦い。カカオ100%。

そして、雨が降ってきて。え、次セノーテ行くんやけどな、大丈夫か?と思ってて。かなりの土砂降り、雷まで鳴ってる。一応セノーテに着いて、ドライバーがセノーテの受付らしきところに確認してくれて。「大丈夫、いけるで!泳げるで!」って。マジかよ。嘘だろ、と思いつつも結局濡れるしな、せっかくやし行っとこ、と思って、指示されるままに穴を目指す。穴の中は洞窟になっていて、ちっちゃなプールみたいのが。まじか!セノーテの劣化版やん笑。 でも、一応ちゃんと体験した!私ダイビングはできないし、このでっかいバージョンがグランセノーテとかいう感じなのかな、と勝手に納得したり。なんというか、洞窟の中に魚がいて、とりあえずお邪魔しますねー魚さんたち、って感じだった。普通の日本の感覚だったら、多分泳いでないんだけど、こうなったらなんでもやったるわ、という謎のエナジーと共に全てのツアー工程を完遂。午後マジで雨土砂降りすぎて、メリダの街軽く洪水起きてたよ。午前中の青空はなんだったんだ。だから遺跡に行くのは午前中なのか、と納得したり。

多分こういうの雨季では毎日起きてる。

ハードな日程を駆け抜け、最後のユカタン飯へ。ここの民族衣装を着た受付の子が超可愛くて写真を一緒に撮り。いつか日本に行きたい!と言ってた。いつでも来ておくれ、きっと楽しいよ日本。ここではグアカモレと豚の皮のフライ(チチャロン)、QUESO RELLENO MERIDAを頼んで、飲み物はオレンジネード(レモネードのオレンジ版)。グアックは、予想を裏切らず美味しい。そしてQUESO RELLENOがまぁすごかった。あのエダムチーズとまたこんにちは。超しょっぱいの。それがひき肉を包んでいて、とうもろこしチキン粥みたいなのがソースぽくかかっていて。マジ混乱。色々混乱。初めてがたたみかける。美味しいとか美味しくないとかいう概念ではなく、必死に「これはなんなんだ」、と理解しようと脳みそフル回転。いや、体験したことないからね、出てこないよどのリソース掘っても、っていう。面白すぎる。極めつけはデザート。屋台で食べ損ねていたMARSIQUETAっていうクレープをユカタンも最後の日だし、頼んでみたの。そしたら、ヌテラとかチョコがかかって、普通に見えるんだけど。生クリームっぽい何かが巻かれていて、そのクリームに、絶対あのチーズが練り込まれていて。見た目生クリームなのにしょっぱい衝撃。はー。

グアカモレ。ブッ刺さってるのがチチャロン。
混乱の極みだった。QUESO RELLENO MERIDA。
エダムチーズが溢れてるね。マルケシータ。

衝撃を受けつつホテルへ。
次の日の超早朝、5時台の飛行機でメキシコシティへ移動。信じられないハードスケジュール。予約した時は7時くらいの便だったんだけど、途中で時間変更のお知らせが来て、、、。しゃーない。ちゃんとタクシーも来てくれて、空港にも着いて。飛行機もオンタイムで、、、とここまではいいが、この飛行機、メキシコシティに1回でランディングできなくて。人生で初めてだったんだけど、着陸しない飛行機。ランディングするか、、、って時にフワって機体が上がってどんどん上昇して行ったんだよね。。。怖かった正直。。。え???てなって。前のディスプレイに表示される目的地への距離がどんどん遠くなり。え、、、どこ行くの??と不安になっていると、1周回って同じところへ戻り、Descendingが始まって。おぉ、デジャブ。。。と思って今度はちゃんと着陸してくれよ、と心の底から祈り。今度はちゃんと着いた。良かった。イタリアとかスペインで飛行機乗ると、ランディングした時にみんな拍手するんだけど、まさにそんな気持ちだった、着いた時。そしてオアハカ行きの飛行機へ。Transitです!って地上の航空職員に告げると、何やらスペイン語で「あっち行って、下に行くんやで、わからんかったらまた別の人に聞きや!」という雑なことを言われ。不安になりつつも、なんとかトランジットのゲートまで行けて。あぁ。メキシコシティの空港、広いねん。。。

というわけで、オアハカ編に続きます。

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