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5社目に転職して、1年近く経った

1年経ったということで、仕事のワンサイクルを経験したことになる。
去年の4月に入社して、繁忙期と言われる冬が過ぎ。春が終わり、梅雨、初夏の時期の今。人の入れ替わりがあって、チーム編成も入社時とは少し変わり。仕事の範囲も少しだけ増え。でも、基本的に、穏やか。1年経っても、仕事で泣くようなことはまずない。足取り軽く出社とまで行かないけれど、ため息をつきながら出社することもない。海外とのやりとりは相変わらず少ないし、海外出張のチャンスを1回逃してしまい悔しいけれど、いずれあると信じている。私の英語力、錆びついている。きっと。えーん。
そういえば、前の前の会社からお世話になっているシンガポールの代理店の仲間に、4、5年越しで初めてこの前face to faceで会うことができた。本当に嬉しかった!!!今までオンラインやテキストでしか連絡したことがなくて。でも本当にお世話になってて。私が前職で文字通り精神的・肉体的に死にかけてた時も、無茶苦茶なお願いをしても、コールの時間が夜になっても、心配してくれて励ましてくれて仕事もきちっと仕上げてくれて。「あなたのためならなんでもやるから頼ってね」「一緒に仕事するのが楽しいし、サポートできるのが嬉しい」とまで言ってくれて、一番辛い時期を助けてくれた仲間たち。こういうこともあるだろうから、何年かかっても、信じたことはきっと起こると思う。
そして、時を重ねるにつれて、想像もしていなかったような仕事を経験させてもらえている。日々は確かにルーティン業務を行うけれど、試合会場に足を運んだり、製造に関わるところにも訪問させてもらったり、楽しい。滅多にないことだけれど、楽しいと思える何かが、数時間でもあることはとても幸せだと思う。
相変わらず、どの人と仕事をしてもナイスで、この点においてこの会社はずば抜けて素晴らしいと思う。たとえば、部署を跨いだ飲み会だとかイベントに行くのって、緊張するし、上手く話せなかったらどうしよう、とか楽しくなかったらどうしよう、と毎回行くまでがなんとなく気が重いのだけど、本当に100%期待以上に楽しかったな、またいろんな人と話せてよかったな、って今のところ思っている。これってすごいことだよな、と思う。私は愛想がめちゃくちゃいいわけでもないし、過去のことを覚えているのがものすごく苦手で会話が噛み合わなかったりとかも発生しがちなんだけど、みんないい意味で適当なのかもしれない。
いろんな人と仕事をして、少しずつ学んでいる気がする。マーケティングに携わるものとして。結構ロジカルというかフレームワークに則って仕事をしようとする上司。やたら綺麗なPPTを作る先輩。私は今の業界の知識が相変わらず乏しいのだけれど、それでも自分の意見を言っても煙たがられない環境。ありがたや。

自分が一番仕事において求めているのは、多分、
・心理的、身体的な安全があること
・自分が「犠牲者」だと思わない環境、労働時間
・自分の意見を言える、聞いてもらえること
・1年前の自分から少しでも成長や経験を感じること
・割とありのままの自分を受け入れてもらえること
なのかもしれない。
今の会社がパーフェクトではないかもしれないけれど、大事な部分は担保されている気がする。だからこそ、居心地がいいのかもしれない。居心地の良さが怖くなって、会社を辞めたことがあるけれど、それはその時の自分だったからよかったかもしれない。経験を重ねると、それを安易に手放すべきではないこともわかる。その匙加減が難しい。学び切ったら、次に行くときかもしれない。今の環境では、まだやってみたいこと、見てみたいことがある。製品一つ一つのマーケティングももちろん大事だけれど、会社やブランド全体に関わる事がしたい。ジュニアや女性など新しい分野に携わる、裾野を広げることがしたい、本社に行きたい、本社と協働のプロジェクトがしたい、プロのやりたい活動がもしあればそれをサポートしたい、次の会社に行っても役に立てるようなコミュニケーションプランや予算管理の基礎を身につけたい、など。
正直去年より、圧倒的に世に出す製品も多いし、ジタバタしているけれど、また想像もしない面白い仕事が突然降ってくるかもしれないから、楽しみにしたい。無職の私を拾ってくれた会社には、改めて感謝したい。偉いおじちゃんたちに不思議ちゃんに思われていたとしても、時には残業続きが嫌になってさっさと帰ったとしても、基本的には本当に恵まれていて、いろいろな経験をさせてもらえて、心がズタズタになるようなこともないので、この1年を超えるくらいに、なんだかよかったな、と思える2年目にしていきたい。

5社目にして、自分が色々経験してきたこともあり、塩梅が整ってきたのかもしれない。10代20代の自分はとにかく「なんでできないのかわからない」「なんでやらなくちゃいけないのかわからない」「やってもないのにできないとか言うのがわからない」「当たり前のことがなんで理解してもらえないんだろう」みたいな感じで、とにかく突っかかってたし、努力できないタイプの人間の存在を否定してたし、いろんな人の見えない苦労とかを汲み取る感覚もゼロだったと思う。人の弱さとかも突っぱねてたし、理解しようともしてなかった。上昇志向もめちゃくちゃ強かったし、嫌なことはただただ嫌だった。そういう自分だからこそ、環境を変えることで嫌なことから興味のある方へ動いていって、今がある。結構負荷をかけてギアチェンジ、目指す方へシフトしてきた。セールスが嫌でマーケの分野に行って、日本にいるのが怖くなって海外へ行って。でも結局日本に戻ってきて、次の会社の特殊性にまた怖くなって、そしてやりたいことができるチャンスにぶち当たり飛び込んで、なぜだか色々噛み合わなくて。小休止して、転職活動ラストチャンス、みたいなタイミングで今の会社に拾われ。色々総合し、今のタイミングで、落ち着いている。

まだまだこっからだぜ。

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