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メキシコに行った-その7

<メキシコシティ2日目>
相変わらず復活しない体調。泣きたい。早朝に目が覚めて、天気もイマイチ。(朝だけだったけどね。。)残念ではあるが、テオティワカンまで行くと、遺跡を歩いて巡ることが必須だし、きっと楽しめない。ツアーはキャンセル。父には申し訳なかったけど、代わりに楽しめることをしよう。というわけで、朝はのんびりフルーツとパンを少し食べて。またあのレフォルマ通りを歩き。目指すはソカロ方面。ただ、歩けども歩けども、近づいている気がしない。体がしんどい。助けてUBER。ソカロ方面までさっさと乗車。途中の公園(たぶんAlmeda Central)に、ものっすごい量の警官とパトカーが居た。でも、警官はご飯食べてたり、携帯でテキストしてたり、談笑してたり、緊張感はない。なんかデモでもあるんかな?くらいに思ってた。

やたら見る警察の車。そして、ピンクの流しのタクシー(乗っちゃダメ)、宮殿、高層ビルと、メキシコシティの要素が詰まった感じ。この辺り、警官も人も多いけど、何か危なっかしい雰囲気だったな。帰りのUBERも、一般車両が入れるところが限られていそうだったり、のんびりしづらいエリア。
こんな感じで古代文明の頃の指導者とか、獣神のような像がそこかしこに。
シンプルにかっこいいしめっちゃ興味深いわーと思うのは、知識が浅いからなのでしょうか。

で、ソカロの前の宮殿Palacio de Bellas Artesへ。めっちゃくちゃ綺麗な宮殿。中は今もオペラとかかな?に使われているらしい。この辺で撮った写真、笑えていない笑顔。で、すぐ横の郵便局へ。今も使われているけど、外装も内装も綺麗だよ〜って。ヨーロッパみある。そのまたすぐ横の青いタイルの家。まんまだけど、綺麗なタイルの家。はい、ポルトガルかな。綺麗っす。病人すぎてはしゃげなかった。あぁ悔しい。

屋根のグラデーションがめちゃくちゃ美しいBellas Artes宮殿。
こちらは郵便局の中。普通に使われている。
余裕があったら日本にぜひレターを出してみたいと思った。
青い家。ポルトガルっぽい。観光地のど真ん中にある。

この辺りはもうバリバリの観光地で、観光客だらけ。でも、メキシコシティの観光エリアは今までの2都市とは違ってすごく雑多というか、いろんな人がいるな、これはスリとか居ても確かにおかしくないな、危ない人もいるかもしれないな、みたいな感じがした。観光エリアというか、もしかしたらこのソカロ周辺が、って感じ。どういう危ないかは表現しづらくて、人も多いし警官も多いし大丈夫なはずだけど何か安心しきれないような、、、不思議な感じだった。
そしてようやく着いたソカロとカテドラル。めちゃくちゃ広い。人が多い。広すぎる!カテドラルもきっと中が超豪勢なんだろうけど、入り口もどこかわからんし、スキップ。(なんなら今回の旅でカテドラルや教会の中には1回も入っていない。一大カトリックの国であるはずだから、さぞすごいんだろうけど、私はカトリックの教会でありがちな、リアルな人間像がちょっと苦手なので、プライオリティ高くはない。ただ、オアハカの教会のは中に入ってみたかった。)その奥にマヤの遺跡のテンプロ・マイヨールがあるのもわかってるんだけど、このカテドラル・ソカロを横断するのは、、、無理っす。いや、普段なら歩くけど、この瀕死状態の自分には無理でした。悔しいけど。

カテドラル。柵の周りは露天商と観光客でごった返す。
めちゃくちゃ大きい。さすが首都でございます。
上から見たソカロ。
反対側には市庁舎があり、その下にはプロテストする人たちのテントがたくさん。

てなわけで、メキシコの友人からのおすすめその1のGran Hotel Ciudad de Mexicoへ。ここ、入口が本当にわかりにくくて、看板も目立つものが全然なくて。Google mapを信じて入っていくと、巨大シャンデリア。さらに入ると、ものすごくカラフルで綺麗な天井のステンドガラス(確かティファニー製)、美しいアナログなエレベーター。目を見張るとはこのこと。そして人が少ない。007スペクターのオープニングで使われていたという豪華な内装なのに、観光客が押し寄せる、とかがない。とっても良い雰囲気をのんびりと味わえた。メキシコシティで、もしかしたらここが一番おすすめスポットかもしれない。写真を好きなだけ撮っても何も言われず。そして、12:30から屋上のテラスでお茶ができるよ、って受付の優しい女性が教えてくれて。12:30までに20-30分くらい時間があって、でももうぐったりしててソファで待ってたら、(ほぼ寝てた、すいません)さっきの受付の女性が「テラスオープンしたから行きますか?」ってわざわざ声かけてくれて。神様、メキシコの人優しすぎます。ありがとう。あのエレベータに乗り、(本来は宿泊者のみ)、上階へ。そして、ソカロとカテドラル、市庁舎を望むベストロケーションのテラスへ。あぁーーーー。素晴らしい。瀕死の体でもテンション上がる。そして、安心感。ここは、危なくないぞという安心感。スタッフもみんな陽気で優しい。写真、撮りまくり。物価は高いが、これでいいのだ。私はチキンスープしか飲めないけど、これでいいのだ。タコスや肉が食べたかった。涙。でも、ここでゆったりとのんびりと過ごし。最高や。ガシガシテオティワカンを歩くことはできなかったけれど、ヘロヘロな状態でも素晴らしい時間を過ごせた。メキシコシティに行く人には、本当にここをおすすめしたい。できれば、早い時間に1人や2人で行くと窓際というか一番テラス側に座れるはず。みんなのんびりとした時間をここで過ごしていた。

ぜんっぜん目立たないこじんまりとした入口。
壮麗な内観。迫力もあるし、美しい。静か。
メキシコシティの中でトップクラスのおすすめ箇所。
TIFFANY STAINED GLASS CEILING!
ずっと見ていたい美しさ。下からも、横からも見られるという贅沢。

たっぷり時間をかけてテラスを満喫したお昼の後、さらにこの近くの、メキシコの友人おすすめ2のCafe de Takubaへ。このカフェに行くまでに、やたら2階から大きな声が聞こえたんだけど、どうやらオープンテラスのカフェの客引きだったらしい。こういう客引きの声のデカさは、とってもメキシコだなーと思った。博物館のある公園内でも、ランチの屋台の客引きが、拡声器を使ってた。スペイン語わからなかったら何かの警告でもしてるかくらいの捲し立て具合で、めちゃくちゃ面白かった。でも、この2階からの客引きは、ぼったくりの店もあるらしいから、要注意。で、 Cafe de Takubaはその名の通り、Takuba通りにあるんだけど、まぁこの通りがchaoticで。なんかもう危なっかしい感じがひしひしとして。いや、lively!エネルギッシュ!と言えばそれまでなんだけど、よくわからない店のよくわからない客引きが多いし、人が多いし警官も多いし、クラクションだらけだし、私はそこまで得意なエリアではないな、という肌感だった。ここで買うものもないし、見たいものもない。安心できなくて落ち着かない。そう思いつつ早足で人を掻き分け進み、google mapを信じてようやくこのカフェのエントランスを見つけると、なんだか紳士っぽいおじさんが「Welcome!」ってお店に入れてくれて。でっかいケーキがショーウィンドウに並んでて。すごくレトロな、でも美しい優雅な空間が中に広がっていて。外とのギャップ、激しすぎないか???あのホテルのテラスみたいに、「ここも大丈夫!」という安心感。平日の真っ昼間なのに、かなりの客が入っていて。観光客も、地元の人も。人気なんだなぁと。デザートを食べに来たんだけど、どうもケーキがどれも大きすぎたから、まさかのチョイス、パウンドケーキとココア。うすーくて控えめなパウンドケーキ。ようやく食欲が戻ってきて、これはほぼ完食することができて。美味しかった。

全てがアナログでレトロでハイセンス。
賑わいまくり。内装めちゃくちゃおしゃれ。
ヨーロッパっぽいけど、どこか違う温もり感。
椅子も素敵!!!
そして私の復活の兆し、パウンドケーキ。辛かった分思い出深すぎる。

途中から、音楽隊がパフォーマンスを始めて。隣のテーブルで誕生日の曲等を2、3曲。違うテーブルでも何かのセレブレーション。さらに別のテーブルでもお誕生日かな。女性客と楽隊員が踊り出す。マジでメキシコ。30~40分は続き。2階へ彼らは上がっていった。夕方、ホテルへ戻る。特に行きたいところも見当たらず。(探せばなんでも出てくるだろうけど、私はそこまで復活していなかった)

そして夜はメキシコシティの友人に会う。ある程度回復してよかった。スペイン居た時以来だから、7年ぶりじゃん!と言って懐かしいのう、みたいな会話をして。メキシコの旅での疑問をぶつけたり、今までの旅について話し。
<話した内容>
・遺跡をぶっ壊してその柱で教会を作るようなスペイン人、ヨーロッパ人についてどう思うのか(センシティブかもしれんが気になる)
→何百年も前だしな、ただの歴史だよ。なんなら僕も妻も、ヨーロッパとかアラブ系だしな。でも、今の階級社会とかにも繋がるから、確かにセンシティブなポイントではあるのかな、、てか正直あんま考えたことなかったな。
・どうしてこんなにあそこの公園ていうかメキシコシティ内は警察が多いのか
→いるだけ。腐敗してるから、いるだけ。理由とかないよ。交通整理の人は熱心に見えるかもだけどね。
・市庁舎前のテントは何か。ホームレスか。
→プロテストだよ、失踪者の。(薬物関連)まじで政府は何もしないから。
・高山病だか食あたりにやられた。つらい。
→地元民でもなる。なんなら自分も出張帰りとかよくなってる。今朝カンクンから帰ってきて、自分も今日は体調万全じゃないし。(すまん、わざわざ会いに出てきてくれて)カーディオしたらいいよ。血流回るっつーか、そんな感じ。
・虫を食べた。屋台で。生魚食べた。瀕死。この2日間。(ねぇインドに行くくらいの心づもりが必要だなんて誰も教えてくれなかったよ!)
→あちゃー。やったか。でも旅行者みんななるからな。むしろ父ちゃんラッキーだぜ、何にもなかったの。
・意外と近かった。(行きは12時間)
→それ聞いたら日本ほんと早く行きたいわ。
・ポランコ(会ったエリア)とソカロ周辺の雰囲気とか違いするんだけど
→メキシコは格差社会、貧富の差が激しいからな。そんなもんよ。
・みんな優しい。メキシコ人マジで優しい。
→だろ!
・メキシコのご飯の時間って、もしかしてスペインタイム?タコス屋さんに3時とかに行ったらまだビジネスマンが余裕でランチしに入ってきてたんだけど。
→そだよ、昼は2時3時とかだし夜も9時10時、週末はもっと遅いとかもあるけど。
・飲み物のサイズ、大きすぎない?

などなど色々話して。相変わらずチキンスープしか食べられなかったけど、少し復活して。美味しいジュースも飲んだ。で、ポランコ(高級住宅街)のエリアを夜散歩して。めちゃくちゃオシャレなエリア。ヨーロッパより華やかかもしれん。夜の散歩はメキシコに来て初めてだったかもしれない。木曜だったけれど、えらく盛り上がっている見るからに高級そうなレストラン・バーみたいのがあったり。おぉーーー、と感嘆しつつ、ホテルへ戻る。

夜でも危険を感じず歩けるポランコエリアの中心。
(でも、安全保障されているわけではないので最低限気をつけることは大事!)

思い描いてたようにメキシコシティ観光をできたわけではないけれど、これはこれで楽しい時間を過ごせた!初メキシコシティ!辿り着いただけでも奇跡だし、行けなかった場所やできなかった経験って、また戻っておいで、っていう意味なのかなとも思うので、私はまたきっとメキシコに行くのでしょう。だって好きだもん。

次で最後!

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