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治験コーディネーターのおしごと

こんばんは、治験のいぬです。今日は、治験コーディネーターの仕事を、もう少し実務寄りの視点で振り返ってみたいと思います。

治験の「入り口」

長らく病院に通っていると、医師から「治験をやってみない?」という声掛けがあったりします。
COVID-19ワクチン関連の話題もあり、最近は「治験」という言葉が市民権を得てきたように思います。
ワクチンでも何でも、人に使うためには治験…
つまり、臨床試験が必須です。
その影で、縁の下の力持ちとして活躍するのが、治験コーディネーターです。

簡単に言えば、新しい薬の開発をサポートする、
何でも屋さん
‍ということになります。

新しい薬が安全で効果的なものかを確認する治験
これを、医療機関と製薬会社の間、時には患者さんの側に立って、
スムーズに進めるのがお仕事です。

具体的にはどんなことをするの?

被験者さんへの説明の補助
治験の候補者が医師から紹介されると、
僕たちは「治験担当の◯◯です」という挨拶とともに登場します。

患者さんが治験に参加する前に、
どんな治験なのか、どんなリスクやメリットがあるのかを、
分かりやすく説明します。

治験は完全に自由な意思で参加されるべきものなので、
いつでも中断できる旨や、その際の手続きなどについても説明します。
患者さんが気楽に説明できるよう、理解度を確認しながら進めていきます。
僕たちはある意味「治験に慣れている」のですが、
患者さんにとっては初めての経験であることも多いので、
断れない雰囲気が出ていないかというのも大事な視点です。

トラブル対応
治験中に体調が悪くなったり、副作用と疑われる症状が出たりした場合にも、迅速かつ丁寧に患者さんや医師の報告をサポートします。
治験薬服用中に起こる体調不良に対して何も手助けがなかったら、患者さんは不安になると思います。
善意で協力している患者さんの不安を少しでも和らげられるように、寄り添う気持ちも大切です。

治験コーディネーターの仕事はこんな感じ。
それから、治験コーディネーターの先輩には
どんな人が多いのかを考えてみました。

どんな人が向いているのか

コミュニケーション能力
被験者さんや医療機関と円滑にコミュニケーションを取るのは必須だと思います。
明るく話しやすい性格だと、よりスムーズに仕事を進められます。
お願いしたり、されたり。患者さんとのコミュニケーションが得意な人は多いですが、
色々な性格の医師とうまくやっていくのも大切です。医師と治験コーディネーターは、
一丸となって患者さんの安全を保証します。

責任感のある人
治験は人の健康や新しいお薬の開発に関わる重要な仕事です。
正確なデータ収集やスケジュール管理など、責任を持って取り組む姿勢が大切ですね。
僕の信条は「患者さんの安全を守りながら、科学的に室の高いデータを集める」ことで、心のよりどころです。

忍耐力
治験は長い期間にわたることもあるため、忍耐力も必要かもしれません。
目の前の小さなタスクを積み重ねて、大きな目標達成を目指すのが、治験コーディネーターのやりがいでもあります。
新しいお薬が承認されたとき、「そういえばこの検査のこの手技が大変で・・・」などと
振り返ることがあり、感慨深いです。

まとめ

治験コーディネーターは、新しい薬の誕生に貢献する、まさに医療の未来を支える人材 といえると思います。
人の役に立つ仕事がしたい、医療に関心がある、コミュニケーション能力に自信があるという人におすすめの仕事かもしれません。

偉そうなことを書きましたが、自分もこんな
理想像に近づくことができるよう、日々勉強だなと思います。

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