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ギリシャ料理にはまる

2月に先輩とリマーニという、岡山の牛窓にあるギリシャがテーマのホテルに宿泊した。

旅のメインは日生の牡蠣祭り、かきおこだったのだが、思ったよりもホテルが良すぎたのである。

朝ごはんで食べた、はじめてのギリシャ料理。フィッシャーマンズモーニングという、ラタトゥユ的な豆入りのトマトスープに蒸した魚、パン。オリーブオイルや、野菜が軽やかでとても身体が軽く、旨みもしっかりで、夜もギリシャ料理のコースにしておけばと思うくらいであった。それからというもの、ギリシャ料理が気になって仕方がなくなった。

ホテルリマーニの朝食

ギリシャ料理を調べる日々

いざ、福岡に帰ってギリシャ料理を食べたくなったのだが、お店がない。なんなら九州にない。最も近くて広島に2軒(1つは山の上)、次は岡山のリマーニ。そのあとは大阪、横浜、東京である。

仕方がないのでオンライン上で情報を集め始めた。ギリシャ料理は地中海料理に属するそうで、イタリアやスペインもその位置にあるそう。

ハーバード大学公衆衛生大学院および世界保健機構(WHO)と協力してアメリカのNPO法人Oldwaysが1993年に作成した、地中海食のパターンを食品別に分類した地中海食ピラミッドの図を示します。視覚的に何をどれだけ食べたらよいか示してあり、図の三角形の頂点にある食品はたまに食べる程度とし、下にいくほど多く食べるようにします。

公益財団法人長寿科学振興財団サイト

高脂肪食を食べているのに血中のコレステロールが低いことから、健康食として注目を浴びているとかいないとか。(私としては美味しいから食べている)

つくる、たべる

ないものは仕方ないので作ることにした

しかしやはり、満足はできず、ギリシャ料理と名乗るお店に食べにも行ったのである。

ちなみにギリシャ料理は、孤独のグルメにも出ているとのことで、そこで食べていたドルマデス、ぶどうの葉でお米を巻いたちまきのようなものをいまだに食べていない。

料理は芸術?

ギリシャの料理はスパイスやハーブを使うものも多く、オレガノなんかはギリシャ料理のサラダを食べるようになってはじめておいしさを知った。

天使のえび
ハーブとスパイスが共存中

味としては複雑なんだけど、結果軽い。オリーブオイルの万能さがすごく良くわかるし、トマトの煮ても焼いても冷やしてもの優秀さ、野菜のおいしさをうまーく引き出している。

そもそもギリシャ料理はトルコ料理にも近いそうで、その国の歴史から、ヨーロッパとアジアの食事が交わってもいるらしい。

勝手に「シルクロード的なやつじゃない?知らんけど」と思っているけど、あながち間違いではないかもしれない。

日本にいると、いや、世界各国そうなのだろうけど、文化的に交わりにくい地域のことは全然知らない、ほぼ無関心の域に近いのだろう。国の名前は知っていても、その温度感、感覚までは文字だけで100%の理解はできない。でもどこかで繋がっている。

もちろんここは日本なので、ギリシャ料理だけで生きていけるか?と言われると、季節に気温に湿度、体に必要な要素、自分が持ってる体質に合っているかはわからない。そもそも日本食は優秀だし、健康的、長寿の国でもある。

だけど、野菜の美味しさ、うまみ、みたいなものをたくさんの方法や合わせ方、引き出し方があること。他の文化に触れることで、考えたこともなかった美味しさとまだまだ出会えるのはささやかな人生において、とても嬉しい喜びだと思う。きっと死ぬまでに、全ての国のすべてを体感することはできないだろうけど。

来年にはまた別の国の料理を好きになるかもしれないし、和食が染み渡るかもしれない。でもことしはやっぱりギリシャ料理だね!

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