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【落語コラム】思い出し笑い

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バックナンバーより落語の連載コラム「思い出し笑い」を公開中!
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2022年3月の記事一覧

第16回:思い出し笑い「ちょいと若旦那!」(&ツルコ)

第16回:ちょいと若旦那!執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.69(2007年8月発行)掲載 落語に登場するおなじみさんといえば、熊さんに八っつあんにご隠居さん、与太郎、定吉、お侍。そして忘れちゃいけないのが、若旦那。芝居にうつつを抜かしたり、花魁に入れ込んだり、お金を湯水のように使うことはしても、働いて稼ぐなんて生産的ことは一切せず。小僧の定吉は10歳にもならないうちから奉公に出され、朝から晩まで働いてるというのに、生まれた所が大店だったラッキー若旦那は

第27回 思い出し笑い「いいぞ、オレ!」(&ツルコ)

第27回:いいぞ、オレ!執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.80(2009年6月発行)掲載  “松本人志結婚!”のニュースを聞いたとき、頭に浮かんだのは、春風亭昇太さんでした。独身貴族を謳歌していて、結婚なんてしないよーん、なサークルからまた一人抜けていき、さびしい思いをしてないかしら、と。20代や30代では感じなくても、40代、50代になったら、ふと寂しくなっちゃうんでしょうか。心や体が弱ってるときは特にねー。松ちゃんも体調を崩していた時期に結婚を考えた

第13回:思い出し笑い「しゃべれども しゃべれども」(&ツルコ)

第13回:しゃべれども しゃべれども執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.66(2007年2月発行)掲載 落語シリーズ第3弾!って、そんなシリーズはないんですが、'05年「タイガー&ドラゴン」の長瀬智也、'06年「林家三平ものがたり」の山口達也に続き、今年は国分太一が噺家に! このたびめでたく映画化される「しゃべれどもしゃべれども」(平山秀之監督)は、いま青春陸上小説三部作「一瞬の風になれ」がヒット中の佐藤多佳子が10年前に発表した長編小説で、若手噺家が主人