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東北6県、『ココロイキルヒト』探訪レポ | #01 林久美さん(マイムケア長町 管理者)

みなさん、こんにちは!
INTILAQメンバーの神尾です。

東北のココロイキルヒトの活動拠点をINTILAQメンバーの神尾が訪ねる『東北6県、「ココロイキルヒト」探訪レポ』

第1弾となる今回は、
マイムケア長町 管理者 林久美さんの活動拠点にお邪魔してきました!


[ココロイキルヒト紹介]

マイムケア長町 管理者 林久美さん

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介護事業を手がける旦那さんとの結婚を機に介護業界に参画。認知症に対する社会の偏見、安全であることに注意を払い過ぎ、利用者の承認欲求・社会的欲求を満たせていなかったこれまでの介護のあり方に疑問を感じ、2018年に小規模多機能型居宅介護施設と駄菓子屋のある地域交流スペース(マイムテラス)を併設した「マイムケア長町」を長町商店街内に開設。”Slow Communications”をスローガンに掲げ、『お世話をしない介護』『利用者の活躍の場づくり』を目指す。SIA2018、東北ソーシャルイノベーション大賞、共感賞を受賞。
マイムケアHP
マイムテラス(マイムケア長町)HP

林さんのSIA発表動画↓
(奥羽の杜HPより引用(https://sendai-startups.org))


[探訪レポ | #01 林久美さん(マイムケア長町 管理者)]

送迎時の駐車スペースなどの観点から、郊外に作ることが多いという介護施設。
しかし、林さんの活動拠点「マイムケア長町」は長町商店街の一角にあります。

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その理由は、
「これまでの『介護』のあり方を変えたい」という林さんの想いにあります。

これまでの『介護業界』は、利用者が安全であることに注意を払いすぎ、利用者の承認欲求・社会的欲求のを満たせていなかったと林さんはいいます。

さらには、認知症のお年寄りは何をするかわからないから危険だという知らないが故の『地域社会』の『家族』の偏見。

「これまでの『介護』のあり方を変えたい!」

・地域の人を巻き込みながら、DIYで施設づくり
・駄菓子屋と併設させた介護施設
・介護の専門職ではない一般の方をスタッフに
・地域に開かれたイベントの開催
などなど。

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どれも、これまでの当たり前の概念では当てはまることのなかったアプローチです。

また、コロナ禍の中、駄菓子屋やイベントなど交流の機会を設けることができなくなった中でも、
地域と連携した認知症介護の手法「Slow Communications」を様々なマイノリティに応用させることで、地域の幸福度アップを目指すNPOを立ち上げるべく着々と準備を進めているといいます。

これは、介護事業を手がける旦那さんとの結婚を機に介護の世界に入ったという、
介護の”専門家”ではない林さんだからこそ、感じられた違和感だったのかなとお話しをお聞きしながら思いました。

そして、お話しをお聞きしながら一番印象的だったのは、林さんの『巻き込み力』です。

「マイムケア長町」には、
・施設づくりに参加した地域の人
・イベントの講師を務めるSIAプログラム同期メンバー
・駄菓子屋にくる子どもたち
などなど多くの人が集まります。

それは、ただ、そこに、施設があるからではなく、
そこに、「これまでの『介護』のあり方を変えたい」と行動する林さんがいて、
その、熱量ある想いに共感するからこそ、集まるのではないかと思いました。

そんな、林さんの想いにココロが熱くなったひとときでした。

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ライター | 神尾真大郎
2019年に岩手大学農学部を卒業後、岩手県内の2市町3温泉地9旅館で運営されている観光DMC((株)いわてラボ)に就職。事務局担当として、商品開発業務やイベント企画・運営業務に従事。その他、同年12月からは、大学時代に参加していた起業家塾OB・OGらとweb開発や人材育成講座を実施する(株)カルティべを創業し取締役として活動。
2021年からは、東北エリアにて社会起業家の育成・支援を展開するINTILAQに参画。プログラム担当として、社会起業家育成プログラムやプロボノプログラム等に関わる。