ITの資格をとってみよう

ITエンジニア、と一言で言うと非常に範囲が広いです。
おそらく、実際にその職業についている人ほど、一括りにされても困る、という反応になると思います。
エンジニアに興味がある、ITに興味がある、という方は、ITの資格をとっておいた方が良いのか気になるかもしれません。
実際には、資格はあってもなくてもあまり関係ありません。
ただ、何も知らないよりはとっかかりとして良いと思います。

試験の種類がたくさんあり複雑ですが、まず受けるのが、
基本情報技術者試験というものです。
こちらはいろいろなITの資格をとるための最初のステップという感覚で捉えてもらえればと思います。

基本情報技術者試験

「IT 資格」と検索すると真っ先に出てきます。
基本情報技術者試験は、ITの技術を提供する人が主に受ける試験です。
受験条件はなく、誰でも受けることが可能です。国家資格となっています。

基本情報技術者試験は、
FE : Fundamental Information Technology Engineer Examination と呼ばれることもあります。

この試験に合格したからといってすぐにITの仕事ができるかと言われれば難しいところですが、勉強のとっかかりにはいいかもしれません。
過去問も無料で配布されており、参考にすることができます。

僕はlogの概念をすっかり忘れていて、logってなんだっけ、、、?となりました。他にも名前を問う問題や、計算をする問題もあります。おそらく初見だとちんぷんかんぷんになると思いますが、ある程度過去問を解いたりすると傾向がわかるかと思います。

試験範囲としては、

1.基礎理論
(離散数学・応用数学・情報理論・通信理論・計測制御理論)
2.アルゴリズムとプログラミング
(データ構造・アルゴリズム・プログラミング・プログラム言語・マークアップ言語など)
3.コンピュータ構成要素
(プロセッサ・メモリ・バス・入出力デバイス・入出力装置)
4.システム構成要素
(システムの構成・システム評価指標)
5.ソフトウェア
(オペレーティングシステム・ミドルウェア・ファイルシステム・開発ツール・オープンソースソフトウェア)
6.ハードウェア
(ハードウェア全般)
7.ヒューマンインターフェイス
(ヒューマンインターフェイス技術・インターフェイス設計)
8.マルチメディア
(マルチメディア技術・マルチメディア応用)
9.データベース
(データベース方式・データベース設計・データ操作・トランザクション処理・データベース応用)
10.ネットワーク
(ネットワーク方式・データ通信と制御・通信プロトコル・ネットワーク管理・ネットワーク応用)
11.セキュリティ
(情報セキュリティ・情報セキュリティ管理・セキュリティ技術評価・情報セキュリティ対策・セキュリティ実装技術)
12.システム開発技術
(システム要件定義・システム方式設計・ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計・ソフトウェア構築・ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト・システム結合/システム適格性確認テスト・導入・受入支援・保守・廃棄)
13.ソフトウェア開発管理技術
(開発プロセス手法・知的財産適用管理・開発環境管理・構成管理・変更管理)
14.プロジェクトマネジメント
(プロジェクトマネジメント・統合マネジメント・ステークホルダマネジメント・スコープマネジメント・タイムマネジメント・コストマネジメント・品質マネジメント・資源マネジメント・コミュニケーションマネジメント・リスクマネジメント・調達マネジメント)
15.サービスマネジメント
(サービスマネジメント・サービスの設計/移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・ファシリティマネジメント)
16.システム監査
(システム監査・内部統制)
17.システム戦略
(情報システム戦略・業務プロセス・ソリューションビジネス・システム活用促進・評価)
18.システム企画
(システム化計画・要件定義・調達計画・実施)
19.経営戦略マネジメント
(経営戦略手法・マーケティング・ビジネス戦略と目標・評価・経営管理システム)
20.技術戦略マネジメント
(技術開発戦略の立案・技術開発計画)
21.ビジネスインダストリ
(ビジネスシステム・エンジニアリングシステム・e-ビジネス・民生機器・産業機器)
22.企業活動
(経営組織論・OR/IE・会計財務)
23.法務
(知的財産権・セキュリティ関連法規・労働関連/取引関連法規・その他の法律/ガイドライン/技術者倫理・標準化関連)

このようになっていますが、過去問をみた方が早いと思います。
この試験を解説する本もたくさん出ているので、参考にしてみてもいいかもしれません。

これをクリアすると、少し難しめの資格として応用情報技術者試験があります。


応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、
AP : Applied Information Technology Engineer Examination
とも呼ばれています。

こちらも、過去問が用意されています。

基本情報技術者試験よりも難易度が高く、合格率も少し低いので、しっかりと勉強する必要があります。


これら以外にも、たくさんITの資格はあります。
ただ、資格があるかどうかは実際のところあまり関係がないので、受けてみたい方は受けてみるといったぐらいで良いかと思います。


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