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海外進出白書

Dijima 出島(https://www.digima-japan.com/)の海外進出白書が面白い。とても為になる。

残念ながら南米の事は掲載されていないが、日本のトレンドがよくわかる。

個人的に魅かれたことを抜粋すると:

海外進出検討企業の最も多い業種が

卸・小売業 と 製造業。これで半数以上だ。

そして、昨年に比べるとサービス業が上昇傾向。

海外進出検討企業が望んでいることは

第一位 販路拡大

第二位 海外会社設立

進出先の国、人気ランキングは

1位 フィリピン

2位 ベトナム

3位 中国

4位 タイ

5位 マレーシア

フィリピン進出が急上昇らしい。ベトナムは去年も2位。人気を維持している。首位だった中国は3位に下がる。そして、マレーシアの人気が高まっている。


フィリピンではサービス・不動産・人材といった業種が増加傾向にある。2019年に「特別技能」という在留資格が新設された。今までは、「単純労働」に対して外国人の就労が認められていなかったので、「技能実習生」として雇用されていた。

ここで、「特別技能」という在留資格。を見てみよう。(https://www.jitco.or.jp/ja/skill/)

在留資格「特定技能」は、以下の2種類がある。

特定技能1号
特定産業分野に属する相当程度の知識又は経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格

特定技能2号
特定産業分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格

ここで注目したいのが、2号の場合は日本語能力水準が「試験等での確認は不要」ということ。また、条件を満たせば、配偶者や子共と一緒に日本に滞在できる。

特定産業分野は14分野あり、

①介護 ②ビルクリーニング ③素形材産業 ④産業機械製造業 ⑤電気・電子情報関連産業 ⑥建設 ⑦造船・舶用工業
⑧自動車整備 ⑨航空 ⑩宿泊 ⑪農業 ⑫漁業 ⑬飲食料品製造業 ⑭外食業

日本には上記の受け入れ機関が無ければならない。

話を元に戻すと、フィリピンには①介護に関わる素晴らしい人材が豊富とのこと。実際、仏教国で、思いやりがあり、笑顔が素敵。と聞いたことがある。

ベトナムは国策としてエンジニア育成をしている。人件費も安いので、安いのに優秀なエンジニアが見つかるというメリットがある。

海外進出を行う上でまず70%の企業が海外視察を行う。

インターネットでの情報収集が60%。

知人への相談が昨年の21.7%から28.8%に増加。

やはり、海外視察で実際に足を運び、「生きた人脈」と「生の情報」を得ることが非常に重要視されているようだ。逆にいうと、この二つが非常に獲得しずらいという事になる。そして、視察回数は7回以上が42.1%。結構何回も足を運ぶようだ。

気になるアフターコロナだが、拠点を設けないとするのが51.9%。パートナーや代理店を見つける方向に進むらしい。

国内拠点で外国人人材を活用しているのが53.8%でそのうち中南米スタッフが2.7%。マネジメントにおける課題は、文化の壁が39.7%、言葉の壁が33.6%。


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