見出し画像

【法律興味ある人向け】法律の勉強って最初どうするの?初学者向け本紹介

こんにちは

今回は法律には興味あるけど「法律の勉強」って何をどうするの?という人向けにざっくりとした説明と、おススメの本の紹介をさせていただきます。

法律の勉強といっても法律は憲法や民法、刑法とそれぞれ別物と言っても良いほど、それぞれの専門性が高く敷居も高いように思われます。

法律の勉強と言えば大学の法学部に入学し各法分野の入門講義を学び、それぞれの法分野の総則や各論を学び、専攻を決めて専門の指導教官から指導を受けるというものが一般的なパターンだと思いますが、そうじゃなくとも法律の勉強は出来ます。


法律の勉強は語学の勉強に似ている部分があります。

法律の世界では独特の用語や言葉の使い方があり、それを覚えるのは語学の単語やイディオムを覚えることに似ていますし、法律が使われた実際に使われた判例解説を見ることは語学のシチュエーションテキストを学ぶことに似ています。

ここで紹介する勉強法は、各法分野の入門参考書を法律用語辞典、ポケット六法を片手に1ページ目から読むスタンダードな勉強法ではなく、まずは「法律って興味深い」と思ってもらい、更に深く理解する為に用語の使い方を調べ、基礎的な知識を深める為に参考書を手に取るといった順序を想定した勉強法です。

その上で【法律の勉強に興味あるけど何すれば良いのか】という人におススメなのが「百選シリーズ」

例として憲法判例を貼りましたが民法、刑法はもちろんメディア法や消費者法といった分野まであり自身の興味のある分野から手に取りやすいです。

この百選シリーズは法学部生にはお馴染みの判例解説本で、基本的な形式として「事実の概要」→「判旨(裁判所の判決の概要&主たる部分)→「専門家による解説」の構成となっており、実際に起こった事例に対し裁判所がどう判断したか、そしてその判断について、どの様な論点があるかといった部分が分かりやすく、何よりも実際に起こった事例がベースの本なので理論として法を見るよりも法を身近にかつ興味深く見る事が出来ると思います。

詳しい百選の使い方は出版社である有斐閣の下記のページをご参照ください。

小さな文字でびっしりと書いてあるので初学者の方は身構えてしまうかもしれませんが、先に挙げたように構成が決まっており、それぞれのパートの文量はそれほど多くないのでいざ読んでみると思いのほか読みやすいと思います。

また百選を読む中でよく分からない用語や独特な言い回しが出てくると思います。

そのような用語や法律独特の言い回しについて理解を深めるのに役に立つのが

吉田利宏先生著「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術」(ダイヤモンド社)

この本はタイトル通り法律を読む上で必要な基本的な事柄(用語の使い方や法律の構成、言い回しの意味)についての解説を初学者向けに行っている本です。

法律や判例の中には正確性を確保する為に、冗長な部分もありますがその様な部分を上手く乗り越え、濃淡付けて読む技術についても載っており各法分野の参考書を読む前に読むと更に理解が深まる1冊です。

この本には憲法、民法、刑法、行政法の読み方、学び方も載っており前述の百選と合わせて読むのにも役立つと思います。

更に各法分野の詳細な知識については有斐閣アルマシリーズが読みやすく、かつ内容も充実しているのでおススメです。

以上の3つが法律を勉強してみようかな?という人にセットでおススメしたい本になります。その他にも各法分野で名著と呼ばれる本があるので、別の機会に紹介したいと思います。

少々、始めのハードルが高い法学の独学ですが参考になれば幸いです。

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?