「利用者さんの健康面をサポートします」飯田郁さんインタビュー記事(社会福祉法人若竹会)
社会福祉法人若竹会
飯田郁さん
職種(所属):看護師(サンホームみやこ)
岩手県宮古市にある社会福祉法人若竹会。高齢者支援、障がい者支援両部門で22の施設・事業所を運営しており、様々な職種の人が働いています。飯田郁さんはサンホームみやこで看護師として働いています。
飯田さんにお聞きしました!
――現在の仕事内容について教えてください。
老人ホームの看護師として、利用者さんの健康管理、ケガの手当て、薬の管理、通院の補助をしています。
――どのようなケガが多いですか?
皮膚が破れるケガが多いです。例えば、車椅子からベッドに利用者さんを移乗する時どこかにぶつけてしまったり、老化で皮膚が弱くなり破けやすい状態になったり、歳を取るにつれて肌が脆くなるんです。
――通院の補助とは具体的にどのようなことをするんですか?
利用者さんが病院で診察が必要になった時に、看護師も同行します。医者に体調の異変について説明したり対処方法について指示を受けたりします。処方された薬の管理もですね。利用者さんの中には喋ることが難しい人や言葉の理解が難しい人がいるため、同行して話を聞いておく必要があるんです。いつ薬を飲むべきかを理解して、必要に応じて飲んでいただくよう管理します。
――病院に勤めている看護師との違いはなんですか?
病院の看護師より医療行為は少ないです。病院は治療の場、施設は生活の場だという違いがあるからです。また、病院の看護師は夜勤がありますが、サンホームみやこの看護師には夜勤がありません。しかし、月に5,6回ほど夜間の電話対応があり、当番の日は常に電話に出られるようにしないといけません。利用者さんの体調に異常があった場合には電話がかかってきて、出勤することもあります。対応する日はシフトで決まります。
――なぜ看護師の仕事をされているんですか?
母親が看護師なので憧れを持っていて、自分もなりたいと思い現在の職業に就きました。また、医療関係の仕事をする親戚や家族が多かったのも理由の一つです。
――仕事で大変だったことはありますか?
時折、看護師の業務の範囲外のことを聞かれることです。例えば、利用者さんに「なんの病気か」と聞かれることもあるんですが、医者ではないので断言や診断はできません。その中でも利用者さんを不安にさせない対応が難しいです。また、利用者さんの体調が悪化した際、すぐに入院ができればいいのですが、そうならない場合もありました。施設内でできることは限られているため、そのような時はもどかしい気持ちになります。医療との連携も大変なことのひとつです。
――仕事のやりがいを教えてください
何かしてあげたときに「ありがとう」と感謝されることです。お礼を言われると、仕事をする励みになります。
ありがとうございました。
取材:梅田滉基
取材日:2023年8月28日
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