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中止になったWS型のセミナーをオンラインで、いかに確実に伝えるか。会議システムだけに頼らない新たな工夫と試み


世間ではコロナウイルスの影響で、コンサートや結婚式がキャンセルできなかったり、出来ても高額で、皆さん大変なはず。飲み会なども減って、飲食業界もしかり。私も予定していたセミナーが中止になった。

ZOOMのオンラインへの切り替えも考えたが、世の中の雰囲気がそれどころではない感じになってきた。

今回のワークショップ型のセミナーは、単に知識を提供するだけではなく、実際に自己変革がされるために、3回のワークショップだけではなくその前や途中、そして3回目が終わってからも、関わり続けるものだ。

ほぼ一か月間のお付き合い。自己が変革したと思えるのは、最低でも、それぐらいの濃密なかかわりと、努力や観察の期間が必要なもの。

セミナー受講で成果は出るか?  

大学の講義なら毎週15回は学生と顔を合わすので、質問はいつでも可能。一方、セミナーは、たいていは1回だ。それに質疑応答だって、時間も限られているので、数人からの質問に、その場で思いついたことで回答したら質疑応答したことになる。

これでは、講師の顔を直接、見たとか、本にサインをもらった、などはあって、思い出にはなつても、成果や変化が出るまで実践するだろうか?

内容を小分けにしただどうだろう?

今回は、気合を入れて資料を準備していた。これまで学んだことや教えたことのノウハウのすべてを出すつもりだった。でも、冷静に考えてみると、あまり学ぶことが多すぎても受け止められないだろうと気づくことが出来た。

一度に10個近い論点を聞かされるより、1つ1つを丁寧にクリアしていくのがいいだろうと。そこで、ならば、パーツ、に分けてみた。手に取りやすいはずだ。小分けにしたものを用意できたら、自分の好きなものを選んで、欲しい。

全員と個別の質疑応答をしたら?

本読みっぱなしで、当然のことながら著者のフォローはない。また、そもそも、正しく理解できているかもわからない。ネットをつかったコンテンツ販売でも、売りっぱなしだったら、これほど楽なことはない。

でも、私は成果を出してもらうことにこだわっている。受講者が成果を出すには実践しかないが、納得できることが大事。それによって継続ができ成果を出すこと。ぜひ効果や成果を聞きたいし、もし、理解がむつかしいのがこちらのせいであれば改善したい。

そこで、質疑応答を個別にすることを考えた。内容の疑問、実践する上での疑問を直接、2往復ぐらいしたい。1度目は、動画の内容の理解がしにくいことについて。2度目は、実践する上で理解がぐらついたことなど。質問の個数や文字数に制限はつけない(ただし、良識の範囲で・・・)これだと、その単元に関しては、ちょっとしたコーチングのようなものだ。

オンラインの対面かメールか

スカイプやzoomでの対面だと、互いの日程の都合をわせるのは大変だ。疑問に思ってから3日から一週間後になり、そのころは何を明らかにしたかったかを忘れているかも知れない。そのため、メールやメッセンジャでのやりがいい。

大学生と社会人の違い

大学の学生なら年齢、知的な水準、受講の目的など同質性である。社会人向けだと、年齢、職業、知識の程度、動機、がまったくことなる。質問の背景にある意図を考え、的確に文章だけで回答し、その上、納得してもらう文章にするには、構成、知識の再確認など、とても大変なのだ。
 この点、社会人でもリアルのセミナーだと、人数も多いし、時間も限られているので、数人からの質問に、その場で思いついたことで回答したら質疑応答したことになる。オンラインだとどうなるか、どれほど負担がかかるのか、やや心配である。

困ったのは値段設定

今回のようなWS型のセミナーを単元ごとに小分けにしていつでも学べるようにするのは初めての試みだが、扱う要素を10個ぐらいにわけるとすると、定価は4万5千円だったので、単純にいって1単元が5千円ほどになる。

NOTEはコンテンツに課金できるが、その仕組みを使うのは初めて。もし記事としてみれば高い。でも、これは読み物ではない。スライドを作るのも結構、時間がかかる。でも、あくまでインプットのスタートであり、その後、質疑応答を個別にするサービスが大事なのだ。これが一番、時間がかかり、そして心身ともにエネルギーがとられる。その意味では、この方法って安いかも知れない。(もしかしたら、料金、改訂になるかも笑)。

グループの良さはいつ活用するのがいいのか

単元をいくつかまとめてからなら、しっかりと時間をとった(オンラインであっても)対面式の集合形式のセミナーやWSになるといいだろう。集まって行うならば、グループで学ぶのがいい段階になって初めてzoomをつかってやればいい。参加者もそれぞれいい感じに仕上がってきているから、相互の支援も期待できる。

まとめ

インプットが大事なのではない。アウトカム(成果)のためには、アウトプット(結果、表現)の機会を作り、それをある程度、インプットされた者の集まりで行うと、凸凹が減り、また理解が深まり、アウトカムも安定してくるだろう。