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バザー:募金は声出し・頭下げではない

親子で楽しめたバザー

コロナ禍を経て、遂にこういうオープンなイベントもやるようになったな感が、空気だけでなく、まさに私の前に突如として現れました。先日おチビの学校でもバザーが開催され、それはそれが多くの来場者で賑わって、私もとっても楽しい時間を過ごしました!

楽しい時間の内訳は、前半:屋台で2時間、延々とお好み焼きを焼き、後半:おチビと仲の良いお友達・そのお母さんと一緒にバザーを回る2時間。前半はボランティアとして申し込んでいたものの、「とりあえず10:30に学校来て」としか言われず(外国あるある)、行ったら突然お好み焼きを焼き続けるという、料理が苦手な私からしたら高野山での修行以上に厳しいものでしたが、それでも他のボランティアのお母さん達と話しながら、時に上級生の勉強や進学のことを教えていただきながら、何やかんやでロシアみたいな形のだだっ広いお好み焼きを焼けました。(形悪すぎたけど売ってしまった)

出店も国際色豊か、メキシカンやインドカレー、ベトナムのバインミーにフィッシュアンドチップス、そしてロシアのような形をしたお好み焼きなどのフードストール、女の子たちで長蛇の列だったメイクアップブース、子どもたちのショーケース、ゲームコーナーなどなど、私もコロナビール片手におチビ達と楽しめました。

バザーは学校の大切な収入源らしい。

あまり考えていなかったのだけれど、そういえばこのバザーの収入というのは、どうやら学校の施設充実に充てられるらしい。この学校に3人もお子さんを行かせているお母さん曰く、過去2~3年はコロナでバザーがなかったので、学校もお金がないから今年はバザーやらないとヤバイ的なことを教えていただいた。

…えっ!?あんな高額な学費を取っているのに、お金がないですって!?

でもまぁ、しょうがないよね。アメリカやイギリスやカナダやオーストラリアの教員免許を持っている先生、英語教授法(TESOL, CELTAなど)の学位を持っている先生に、こんな極東に来て教鞭を執ってもらうんだから。

Fundraising = 労働の対価を寄付。「赤い羽根募金にご協力をお願いしま~す」と声出し・頭下げ方式ではない。

これは今気が付いたことではないけれど、欧米での寄付の多くは、たいがい労働の対価を寄付とするという点。私もアメリカに留学した時に、例えばBreast Cancer Awareness Weekでは、Bake Saleで協力しようということになり、寮の狭いキッチンでルームメイトと粘土細工レベルのクッキーを焼き、それを売ってお金を得て、その売上金を寄付するということを何度もやりました。他にはCar Washもメジャーどころ。段ボールにデカデカと"CAR WASH"と書いて道路に立ち、そこを行き交う車に洗車しませんか?と声をかける。そして洗車というサービスを提供してお金を受け取る。そして、その売上を寄付する。

日本ではこの労働対価寄付式って、あんまりない気がします。
私も確か小学生の頃、何とか委員会かなんだかで、募金箱を首から下げて近所の商店街のお店や買物客に声をかけて、「赤い羽根募金にご協力をお願い致しま~す!」と情に訴え、お涙頂戴方式でお金を募っていました。

でももはや、タカトシのように欧米を経験してしまうと、このお情け・お涙頂戴方式に違和感しか感じなくなってしまい、駅で高校生が先生に言われてやらされている感満載のこうした募金活動になかなかお金を入れなくなってしまいました。(なんせ、血を吐く思いでインター行かせてますもので…)

確かに高校生だし、先生がやれっていうからやっているわけで彼ら・彼女らに非はないのだけれど(私も同じ立場だったらイヤイヤやっていたと思う)、こういう時に先生が「こういう労働対価方式というアイディアもあるけどどう?」と投げかけられるか否かで、高校生のやる気や自律感もアップする気がしてなりません。あぁ、先生ってほんまに大事やね…。

私の今回の寄付:Bake Saleへのマフィンとスコーン寄贈・お好み焼きの焼き手2時間・買物客

てなわけで、今回私とおチビは、お家で一緒にマフィンとスコーンをしこたま焼き(おチビはいいとこどりで片づけはもちろん全て私)、ロシアンお好み焼きを〇×△枚焼き、その後はフードストールでお料理を買ったり、ゲームしたりで、これらがインターの母家からの寄付ということになりました。微々たるものだけれど、できる人が、できる分だけやればいいでしょ?という感じで、私たちも楽しかったし、学校も潤うしで、一石二鳥、Win-winのこのシステム、なかなか良いなぁと思った1日でした。

誰も見たくないと思うけれど、アメリカンなCotton Candyを召し上がったおチビの口。ぎゃお!





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