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岸田首相、イタリアで記者質問に答える~「今日のウクライナは明日の東アジア」「市場歪曲的な中国の過剰生産への経済安全保障上の懸念を共有」


【画像① 岸田文雄首相は6月12~15日、イタリア南部のプーリア州ファサーノで開催されたG7サミットに臨んだ。メロー二伊首相(左)、バイデン米大統領(右)らとの記念撮影に臨んだ後の笑顔の首相の脳裏には何があるのか。】





◆岸田首相の外遊先での”記者ぶら下がり取材メモ”を入手




岸田文雄首相が6月12日から16日まで、イタリア及びスイスを訪問した。G7プーリア・サミットとウクライナの平和に関するサミットに出席するためだが、後者に参加するためのスイス訪問は、わずか5時間の滞在にすぎなかった。もっとも、会議も実りあるものとはならなかったことが、他の海外電などで明らかになっているが。


以下は外務省による「岸田総理大臣のG7プーリア・サミット及びウクライナの平和に関するサミット出席」に関する公式サイト上のリリースである。
(6月11日 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/pageit_000001_00720.html )


岸田文雄内閣総理大臣は、6月12日から16日まで、イタリア共和国及びスイス連邦を訪問する予定です。

イタリア訪問中、岸田総理大臣は、G7プーリア・サミットに出席し、G7が結束して国際社会が直面する諸課題への対応を主導していく姿勢を示すとともに、こうした課題について、日本の立場と取組を国際社会に積極的に発信します。

スイスでは、ウクライナの平和に関するサミットに出席し、スイスやウクライナをはじめとする各国と連携し、公正かつ永続的な平和の実現に向けたウクライナの取組を、我が国として支援していく姿勢を力強く発信します。

(参考)岸田内閣総理大臣出張日程

6月12日

東京発



イタリア(プーリア)着

13日

G7プーリア・サミット等

14日

G7プーリア・サミット等

15日

二国間会談等



イタリア(プーリア)発



スイス(ビュルゲンシュトック)着



ウクライナの平和に関するサミット等



スイス(ビュルゲンシュトック)発

16日

東京着



【画像② イタリアでのG7サミットの後、岸田首相は精力的に二国間首脳会談もこなした。画像は、イタリアのメロ―二首相との会談に臨んでのショット。】




2日間にわたるG7のフル日程をこなしたあと、事実上の最終日である15日にまずイタリアで同国との二国間会合等をこなしたあと、スイスにたちよってウクライナ・サミットに顔を出し、急ぎ通常国会が最終版を迎えている日本へ戻ったということだ。その中では当然、時間を多くとった記者会見を首相独自では出来ず、いわゆる”立ち話”的に記者が取り囲んでの”ぶらさがり会見”がなされた。


今回、その記者たちが”ぶらさがり会見”に際して作成したメモの一部を関係者の好意により提供してもらったので、国会最終盤途上のあわただしい外遊の中で、岸田首相が何を語ったかを知っていただくために、生のままのメモを提供する。この”ぶら下がり会見”は、首相がイタリアでの日程を終え、スイスに発つ直前に行われたものだ。



◆6月15日にイタリアからスイスに向かう直前に行われた岸田首相”ぶら下がり会見”メモ





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