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平壌~モスクワ間6400km高速鉄道建設など…プーチン氏訪朝前に朝ロ経済協力プロジェクトが始動か?


【画像① この写真は2019年4月、金正恩氏がウラジオストクを訪問した際、同地のルスキー島でプーチン氏の歓迎宴に招かれた際のものだが、どうも疑い深い筆者は昨年9月の「金正恩」総書記とは別人(というか本人?)と思えてならない。】



◆今春のプーチン大統領訪朝で建設協定に調印? 両国首都「直通高速鉄道」計画が浮上


昨年9月、北朝鮮の「金正恩」総書記と妹で朝鮮労働党組織指導部第1副部長の金与正氏が1週間にわたるロシア極東部の巡回訪問を行った際、プーチン大統領との首脳会談の他、同地方の宇宙基地や航空機製造工場などを訪れながら、さまざまな経済協力や両国の人的交流について協議が行われたと伝えられていた。「金正恩」氏の視察や会談の場には、ロシア側の資源開発担当閣僚や国営企業トップらも姿を見せており、北朝鮮のいまだ手つかずのままの天然資源(金、銀、プラチナ、鉄鉱石、タングステン他レアメタル、石炭など)の開発と対ロ輸出についても話し合われていたと見られる。


そして、「水ぬるむ」3月の声を聞く中、4月以降にプーチン氏が平壌訪問を計画しているとのロシア外交筋リークと見られる情報が流れ始めた。この情報と共に、上記の両国による経済協力プロジェクトの具体化状況についての話が聞かれるようになった。




【画像② 朝ロ国境のアムール川(黒竜江)をまたぐ鉄橋。橋の名前は「友誼橋」だという。】


何といっても大きなプロジェクトで話題になりそうなのが、両国首都の平壌~モスクワ間、約6400kmを直通させる「高速鉄道」の建設計画に関するものだ。これについては、既に検討することが昨年9月、ウラジオストクで両首脳が会談した際に合意されていたといい、このたび浮上してきた話では、併設して高速道路も建設される計画なのだという。


この「高速鉄道」を軸にした交通インフラ・プロジェクトの建設協力協定が、プーチン氏の訪朝する際に調印される見通しで、両国協力の新段階を象徴させるイベントになると思われる。



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