いかなる大義で命を賭すのか?~ウクライナ戦争の日本人義勇兵たち
◆現地報道に見るロシア軍、ウクライナ軍の中の日本人義勇兵たち
note「インテリジェンス・ウェポン」では、過去にウクライナ戦争の中の日本人義勇兵について2回取り上げてきた。以前のメルマガでも、ウクライナ軍側に参加した日本人のうちのひとりが戦死したことを伝えている。
周辺国に所在する日本の在外公館は、彼らの状況についての情報把握につとめており、ウクライナ側で参戦している日本人義勇兵の複数とは連絡がとれている模様だが、ロシア側参戦者については本noteで伝える情報以上のものは掴んでおらず、連絡もとれていない。現在、ウクライナ・メディアの”大本営発表”のようなものを横流ししている日本メディアをのぞき、欧米その他ではウクライナ戦線の断末魔状況を伝えており、事実上、”消耗戦”の様相を呈した殺戮の応酬が続いている。
現実には、ウクライナ側が火力など総合戦力で劣勢になった分、人的犠牲が大きいものとなっており、それが3月に予定された大統領選挙を延期せざるを得ないほどの政情不安を引き起こしている。しかし、戦線で優勢となったロシア側も、人的消耗はソ連末期以来の数々の紛争と比較して特筆すべきものとなっており、ふんだんな補充が不可能な中で大規模攻勢には打って出られないため、ウクライナ側を軍事面で決定的に追い込むことを短期的に行うことが出来ず、日々の消耗戦に甘んじているという状況だ。
こうした人間の命をすり減らず消耗戦の中で、日本人義勇兵はどこに自分の行動の大義を見出し、戦い続けているのか。実は、本noteで消息を最初に伝えたロシア側の義勇兵カネコ氏(金子大作氏)は、調査したところ昨年、ドンバス地方で争奪戦の焦点となったアウデエフカの戦闘で負傷していたことが分かった。また、ウクライナ側の義勇兵についての現地報道も確認した。
以上について、現地報道から状況を見ると共に、ロシア側の国際的な義勇兵部隊の編成が行われ、どのような形で戦線に投入されているかについてもお伝えしよう。
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