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【第7回】小田部雄次先生がざっくばらんに答えます~「歴史上にはまだ知られない女性天皇が存在する可能性」「女性天皇の『配偶者教育』は必要か」「単身の女性皇族の将来のためにも女性宮家をつくるべきか」~天皇・皇族・皇統・皇室典範など


【画像① 「神功皇后・三韓平定の図」~熊襲征伐の途上、崩御した第14代仲哀天皇を引き継いで軍を率いて韓(朝鮮)半島まで渡り平定を成し遂げたとされる神功皇后は、実質的に次の代(第15代応神天皇=平定後に神功皇后が産んだ皇子)までの間の天皇であったのではないか、との説が古くから言われていた。】





YouTube「古是三春_篠原常一郎」チャンネルで静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次先生(日本近現代皇室史)をお招きし、これまで2回にわたってライブ配信の特別番組をお届けしました。その際、多数のご質問を視聴者のみなさんにお寄せいただきました。


2023年8月24日に配信した「【特別配信】小田部雄次教授
質問に答えます」では、視聴者から寄せられた百数十問に及ぶ質問を大きく5つの項目にまとめ、質疑応答を行いました(動画は下記)。


(参考映像)「【特別配信】小田部雄次教授 質問に答えます」2023/8/24 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/Mb4y1atEPPY?si=Gt0a99u2YOqCuiIM


【画像② 静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次先生は歴史学者、「皇室史」が専門で、皇室の歴史に関わる多くの著書がある。写真は、明治以降の近現代における皇室、皇族の歴史を跡付けて解説した『皇族天皇家の近現代史』(2009年、中公新書)。明治維新以後に確立していった近代皇室、旧皇室典範成立と敗戦による転換、「十一宮家の皇籍離脱」や現憲法と皇室典範にそった「象徴天皇制」と今日の皇室までの流れを歴史的事実をふまえて概説し、現代の皇室が抱える課題を示している。】




しかしながら、個々のご質問の中にもふと「どうなんだろうか?」と考えがちな項目がかなり示されてありました。そして、小田部先生はこの全てに目を通されて簡単な回答をメモに準備されて番組に臨まれていたのです。この質問と回答メモの両方に、たいへん貴重な内容が含まれているのは間違いありませんので、5~10問ずつ整理してnoteに不定期連載することにしました。


「皇室は今後、どうなるのだろうか?」「令和の代で終わってしまうのだろうか?」「敬宮さまが皇位を継がれることはないのだろうか?」と心配されているみなさんにとって、気になる内容が出てきます。ぜひ、御覧になってみて下さい。


(参考映像)「【特別対談】 小田部雄次
静岡福祉大学名誉教授『万世一系』『変わらず男系男子』『女性天皇はリリーフバッター』は本当か?」2023/7/10 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/N-rNK0NtSqM?si=cJ9nr9xXe_EYHUBm



◆今回の質問項目(第7回)




(36)結婚しない女性皇族の不安定な将来を解消するためにも、女性宮家は必要なのではないか?


(37)歴史上は天皇に位置づけられていない「女性天皇」が存在するのではないか?


(38)女性天皇が実現したら、その結婚相手の「配偶者教育」が必要なのではないか?


(39)かつて女性天皇が存在した際、ほぼ同時代で女性天皇と男性天皇で祭祀などでの役割の違いはあったのか?


(40)皇室問題に関わる政府の有識者会議メンバーは、どのように選ばれるのか?



【画像③ 2019年11月14日、「悠紀殿供饌の儀」の際、大嘗宮の張殿に向かわれる皇后陛下。】

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