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【読書】みがわり  青山七恵

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とても面白かった。(最後の結末を迎えるまでは…)

ある作家の(しかし作家とは言いつつデビュー作だけであとは全く書けない一発屋的作家)サイン会に、大ファンという人が現れる。会った瞬間に号泣。何も言わずに抱きしめられる…。ここまで自分の作風が好きなのか…と思っていたら、豈図らんや、亡くなった姉と瓜二つなのだという。

実際に写真を見たら、自分でも判断がつかないくらい似ている。
(私と佐村河内さんみたいな関係なのだろう…)
で、これも縁だから…ということで、その姉の伝記みたいなものを書いて欲しいと依頼され、お金もらえるなら(200万)ということで仕事は受けるのだが…。

登場人物として、その作家の仲の良い女友達、その作家の体だけの関係の男(こいつは本当に体だけしか求めてない。途中で結婚してもまた家にやってくるようなやつ)、依頼主の旦那(こいつの存在がとても面白く、もうやりっぱなし。)その娘…。

伝記を書くために、妹に当時の様子を聞くのはもちろん、自分でも取材を始めるのだが、依頼主が言っていることと世間の話に齟齬がある。そんな取材の最中に何と依頼主の旦那と寝てしまう(笑)。しかも後でわかったのだが、その旦那は自分の友人とも寝ていた。しかも落とす時の言葉は同じ…。

もうこれはやってられない…と伝記を書くのを断ったら、何と…。映画のミザリーのような展開を期待して思わずページをめくったら…。なぜこんな結末なのか。残念。

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