見出し画像

【読書】3000万人100兆円シニア市場と絆ダイレクトマーケティング

画像1

3年前に書かれた本ということを差し置いても、もう時代はこんなもんじゃないと思う。5年前いや10年前なら、たぶんこの手法はもてはやされていたに違いない。

絆マーケティングとさとなおさんのファンベース。似ているようで根本的な部分が大きく違っていることに気づかないと騙されてしまう。

ようは、もう色々なシステムや薀蓄を振り回して、新規を取ってきましょう…という理論は破綻しているのだ。いや2-3年で一気に儲けて、あとは隠居します…という感じの設計の持ち主ならなんとかなるであろう。私は企業というのは「永続」が一番の指標だと叩き込まれているので(涙)、その視点から考えると
①効率を追い求めての新規施策では、最終的に取れる新規がゼロになる
②とにかくこれからの人口減、超高齢化のマーケティングにはそぐわない
ということが言えると思う。

ただし全くダメな本というわけではもちろんなく、ダイレクトマーケティングの理解とか、絆マーケティングを少しかじる程度にはとてもいい本で、実際に2時間もあれば読めるのだから入門書的に使うのはいいのではと思う。

この本のせいではないが、新聞は健康食品の広告ばかり、テレビつけても健康器具や美容関係の通販ばかり。こんなのが見たいからテレビつけているわけじゃないでしょうに。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,902件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?