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【読書】娘と話す 原発ってなに?

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京大出た科学者の先生が、「原発反対の立場」で娘の素朴な質問に答えていくわかりやすい本。わかりやすいと言っても途中途中の科学的な話は真剣に読まねば理解できず、読み流してしまう(涙)

原爆と水爆の関係などは読んでいて初めて知りました。まず原爆が出来て、その技術を生かして原子力潜水艦ができ、その発展で原子力発電が出来上がった…など。原子力潜水艦が1954年、原発が1956年スタートだということ。まだ60年くらいしか経っていない。その60年でスリーマイル島やチェルノブイリの事故があり、東日本大震災の福島原発事故が起こる。

とにかく、原発は何かあった場合に地球人類が死滅する恐れがあるものなのだ。どう考えてもそれを推し進めようとする人たちの気持ちが全くわからない。死の灰を処理するためには10万年かかるそうだ。現在世界最古の木造建築物は法隆寺と言われていてまだ1000年ほど。10万年って地球があるかどうかもわからない頃の我々の子孫に、手のつけられないゴミを押し付けているのだ。

原発推進派は、何を思っているのだろう。
今が良ければ良い。この良ければというのは、自分の利権が守られれば良い(金が入って来れば良い)的なものなのだろうが、これで本当に自分の子供孫に恥ずかしくないですか?

原発がなければ、電力が足りず市民生活に問題が出る…という人もいるが、今現在稼働している原発は一つか二つじゃなかったですかね? あとは動かなくてもちゃんと世の中は回っている。逆に本当に足りなければ、我々の生活レベルを落とすなり会社が生産性の効率を少し悪くすることで、原発以外の電力でまかなえる生活を推進すればいいだけだ。それをしなければ子孫に顔向けができない。

とにかく、全世界で稼働原発を0にして、事故のリスクを減らし、なおかつ全人類の英知を集めて福島の暴走を止めよう。どうしてこれが広がらないのか…。何か私が間違っているのだろうか??

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